ゴシックをテーマにした記事を書くときは、「ゴシック」という単語を使わず固有名詞を使え

たまに露骨なSEO向け記事、しかも「ゴシック」という超ニッチカテゴリで行ってみましょう。
御機嫌よう、蟻坂(4risaka)です。
目次
「ゴシック」な記事のヒットが振るわない
そりゃニッチカテゴリなので当たり前なんですけど、
カテゴリ「ゴシック」に上げているものの記事がいまいちパッとしないので
タイトルと中身の両面からなんとかできないかなーっておもっています。
これだけ書いて公開している以上、
読まれないのは勿体無いじゃないですか。
もちろん中身がまだちょっと薄っぺらい感じがするのもあるのですが、
一旦シンプルにタイトルだけ考えて、まず1つ表題のような結論を得たところです。
冷静に考えると当たり前だったんですが。それは後述しましょう。
goodkeywordで分析してみた
goodkeywordというサービスがあります。
サービス内の検索フォームに適当な言葉を入力すると、
自動でGoogle、Yahoo!、Bingのサジェストを列挙してくれます。
便利です。
これをどう使うかというと、本来は記事タイトルを考えるときの参考にして
検索エンジンに評価してもらうのに活用するのですが、
今回は特定の単語を入れてサジェストを見て「その単語を検索する人は何を探しているのか」をなんとなく推定してみました。
上の方に出てくれば出てくるほど、「そういう検索要求が多い」ということになります。
したがって、こちらの意図と異なるサジェストがたくさん上に出てきたら使う意味が薄いといえます。
パターン1「ゴシック」
「ゴシック」という検索ワードのサジェストを見てみます。
はい、「ゴシックは魔法乙女」と「GOSICK」が上に出てきます。
また、「ゴシック体」という超ビッグワードが控えています。
ちなみに「ゴシック 雛人形」は2016年2月29日現在バズワードなのでスルーしますが、
高々「ゴシックメタル」が来ている程度でやっぱりスマホアプリ強し、です。
パターン2「ゴス」
じゃあ、Gothをカタカナ表記したらいかがでしょう。
ゴスペラーズがめっちゃサジェストされました。
そういえば略称が「ゴス」でした。
こちらは「ゴスロリ」がトップに出てくるので少し希望があります。
しかし、ありんこ書房はゴスロリを取り扱っておりません。
わかりますかねこの違い。
その他、かろうじてファッション系キーワードがサジェストされていますが
いずれも「ゴスロリ」とセットになる条件のようです。
逆に言えば、「ゴスロリ」は使えるキーワードといえるのかもしれません。
実際に検索すると確かにゴスという文字列を含むゴシックに関係ないものが結構混ざってきてツラいです。
パターン3「Goth」
英語にしました。
予想外だったんですが「gotham」だらけになりました。
ちなみに人気の海外ドラマです。
ちなみに実際に検索してみると、乙一さんの小説「GOTH リストカット事件」だらけになります。
どうやら記事タイトルに「Goth」を使うとどうやっても埋もれるようです。
パターン4「Gothic」
原点に戻って普通に英語で検索してみました。
やはり、桜庭一樹さんの「GOSICK」の誤字のような検索と、あと「ゴティックメード」が出てきます。
あとは、なるしまたかしさんのVOCALOID曲「gothic and loneliness」も上に出てきます。
後に続くのはほぼ全てその関連キーワードでした。
また、実際に検索するとゴシック体のフォント紹介ページの大群に襲われます。
原因:ビッグワードだから
はい、当たり前なんですが「ゴシック」は幅が広い言葉で
いわゆるビッグワードというものに該当します。
ビッグワードというのは、例えば「恋愛」とか「料理」といったように、
それだけでは普遍的すぎて特定の対象を指せないような広義的に扱える単語を指します。
今回の「ゴシック」は「ゴシック体」「ゴシック建築」「ゴシックロリータ」「ゴシックは魔法乙女」のように
派生するワードが大量にあるため、それだけだと相当SEOに気合い入れないとまず上に出てこないのは当然なのです。
ちなみにこの手のビッグワード対策は、「NAVERまとめ」が煩わしいくらい異様に強いです。
というわけで、ゴシックや頽廃、黒色、死のイメージ、みたいな
そういうテーマの記事を探している人に見て欲しい!となったとき、
単純に「ゴシック」という単語を使うのは分が悪いということになります。
対応: 具体的な固有名詞を込める
というわけで、じゃあちゃんと読んで貰えるゴシックカテゴリの記事のタイトルはどうすればいいのか、
と考えてみたのですが、以下の理由から見出しの通り固有名詞を込めるが良いでしょう。
- ファッションやグッズはブランドの一点ものが多く、ほぼ全てブランド名がある。また、デザイナーとユーザーの距離が近い
- 音楽の場合、確実にアーティスト名で検索される。
- 「料理」などのワードと異なり、固有名詞(ブランド)に価値の比重が大きいワードである。
極めて小さな界隈でありながら、その客単価の高さに定評があるゴシック&ロリータの世界ですが、
ほぼ全部ブランド、音楽の場合もある程度アーティスト名が決まっている点に着目すると
「(ブランド名)の○○はXXだ」のように固有名詞を正式名称で突っ込むのが正しいです。
正式名称で入れておくと、最近の検索エンジンは略称で検索した時も勝手に関連付けてくれます。
また、実際に検索してもセレクトショップのページばかり出てくるので、意外とブログ記事が刺さるスキマがあります。
弊ブログでは、ゴス系同人音楽サークルの雄「六弦アリス」さんの音楽をレビューした際に
完全にサブタイトルまで含めた表題を載っけてtwitterと連携して投稿したところ、
作曲の六弦A助さんにRTを頂き、お陰さまでView数ベースで人気記事になりました。
この記事は作者さんに届けたいという想いがあったので、本当によかったとおもっています。
飛び込み営業は厚かましいからやりたくありませんでしたし。
まとめ
というわけで、ビッグワードだったという事実に気づくのに
無駄に取材の時間を要してしまったという記事でした。
今回は「ゴシック」というワードに関する気づきを述べましたが、
実は「DTM」とか「作曲」という単語もかなり守備範囲が広かったりするので、
固有名詞を突っ込んで探しているひとに届ける、というテクニックは汎用的に有効です。
もし誰かに届けたいメッセージがある際は、こんなふうにインターネットの性質を最大限に利用してみてはいかがでしょうか。