パソコンやスマホのWebカメラ乗っ取りを対策するグッズ「Nope」を今更使ってみたよ
2016/05/24

「ありそうでなかった」のがスタートアッププロダクトの面白いところです。
というわけでパソコンのWebカメラを物理的に目隠しする製品のレビューです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。
目次
Webカメラのハッキング問題
今のパソコンはもちろん、スマートフォンにはカメラが搭載されています。
光学ドライブより搭載率高いと思います。
で、このカメラ、Skypeなどでビデオチャットしたりするのに使うわけですが、
ネットワーク接続が可能ということで当然ウイルスによるクラッキングの危険があります。
実際、ウイルスでネットにばらまかれたりランサムウェアの人質に使われることがあるようです。
単純にイヤですよね。
Webカメラを物理的に塞ぐグッズの欠点
そこで、対策としてシンプルに「カメラを物理的に塞ぐ」という方法があります。
Amazonを見るとそんな感じのグッズが沢山揃っています。
ただ、このへんのグッズ、1回塞いだら簡単に剥がせないんですよ。
となると、「ビデオチャットを使う用事があるけどカメラの乗っ取り怖い」という人は使えないわけです。
そこで、もう何年も前に発売されてるので今更感ありますが、カメラを基本的に塞ぎつつ必要なときだけ出せるグッズ「Nope」を紹介してみます。
カメラを塞いだり出したり出来るグッズ「Nope」
「Nope」は、Bungajungle社というスタートアップ企業が出しているプロダクトです。
ここまで説明しましたとおり、Webカメラを塞ぐのに特化したグッズです。
貼り付け方と使い方
パッケージはご覧のとおりシンプル。3種類入っています。
なので、MacとiPadとiPhoneにそれぞれ使うみたいなことができます。お得!
2つの磁石が一組で、実際に貼り付けるとこんな感じです(iMacのカメラ)。
仕組みを図解すると下記のような感じになります。
貼り付け方は以下のように簡単です。
- 軸になる磁石を粘着テープでくっつける
- 外側の磁石を、軸になる磁石に近づけると、磁力でくっついて保持される
あとは、使うときだけ外側の磁石を指ですーっと動かすことでWebカメラを出すことできます。
使ってない時は同じように指ですーっと戻せば塞ぐことが出来ます。シンプルですがありそうでなかった仕組みです。
磁力はそんなに強くないのでデバイスには影響しない感じです。
なによりシルバーの外観がMacの見た目と綺麗に溶けこむのが素晴らしいです。
さきほど紹介したシール、いかにも「シール!」って感じでダサいんですよね。。。
気になったこととか注意点とか
とまぁ素晴らしいんですが、数点気をつけて欲しいことがありますので
「おお、これいいかも」と思った方はご留意下さい。
値段が高い
スタートアッププロダクトなので高いです。
海外の会社が出しているので個人輸入する必要があり、こちらの直販ショップから買うことができるのですが、
まず定価で$14.99(今の相場だと1,600円くらい)します。ただのカメラの蓋にこの値段です。
セールで半額になったりしますがそれでも$8くらいなのでやっぱり1,000円近いですね。ここが一番のネックかと思います。
ただし3個入っているので、1個あたり500円です。うーん、それでも高いですね。
わたし?テッキー&雑貨オタク気質なのでよゆーです。
コスパを重視するのは末端消費者だけで十分です。
軸になる磁石を貼り付けるのが難しい
なにせ指に乗る程度の大きさしか無いので、最初に粘着テープで軸になる磁石を貼り付けるのが難しいです。
日本のこの手のグッズ(壁掛けフックとか)と違って粘着機構に便利な技術が使われていないので、
普通に両面テープでデバイスに貼り付ける必要があって、指にテープがくっついてズレるとかで結構苦戦しました。
わたしが不器用過ぎるのもあると思うんですが、3個あるのは1回くらい失敗してもいいかみたいな心理的安心のためにも便利です(?)。
まとめ
Nopeを使うとデバイスのWebカメラを基本的に塞ぎつつ、必要なときだけ出すというコトが可能になります。
ただし、それだけのためにあなたは$14.99+送料払えますか?というのは念押ししておきます。
しかしシルバーのかっこいい見た目と、磁石をすっと動かすスマートな操作感など
個人的にはスタイリッシュ感が唯一無二の価値であると判断しましたので手に入れました。
そういうこだわりがある方にはおすすめです。
あ、もちろん物理的に塞ぐのは「万が一の対策」であって、日頃からウイルススキャンするのは基本ですよ!
最近のセキュリティソフトはスマートデバイスとパソコンとで複数ライセンス入ってるのが当たり前ですし。