ありんこ書房

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乱読派の読書家のあなたがKindle Unlimitedを続けるべき理由

      2017/09/08

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いろいろ話題ですがわたしはもうちょっと続けてみます。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

Kindle Unlimited、荒れる。

2016年は8月に満を持して登場した電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」。
数え切れない量の本を980円/月で読み放題というとんでもない構造に、読書家の皆様は唸りを上げたことかと思います。

が、1ヶ月経って判明した事実が。
情報収集能力に長けた皆様ならおわかりかと思いますが、Kindle Unlimitedは予告なくUnlimited対象の本を入れ替えるという変な特性を持っていることが判明しました。

で、当初は素晴らしいラインナップだったリットーミュージックのDTM向け書籍も軒並み姿を消してまして、確かにいくら「12万冊以上が読み放題!」と言われてもこれじゃぁなぁ……と気が引ける方もいらっしゃるかと思います。

実際、DTM書籍に関心がある人ですとほっとんど役に立たなくなったと言っていいですので、980円で読み放題だからと安直に契約するのはデメリットしかありません。

しかしですね、わたしのような目についた本を片っ端から読む乱読派の場合、まだまだ続けても問題ないんじゃないかと思います。

乱読派がKindle Unlimitedを続けるメリット

ひとことで言っちゃいますとそれでも安いからです。具体的な乱読派特有のシチュエーション別に見ていきましょう。

メリット1: 勢いでポチったら元が取れる

ビジネス書にしろ小説にしろ活字は700円〜1,500円、教則本とかだと2,000円を超えるものもあります。
コレに対してKindle Unlimitedは月980円。一ヶ月に2〜3冊読めば相対的に得する換算になります。

……いや、それでもなんか入れ替わりすぎるから駄目なんだろとお思いかもしれませんが、そこは乱読派の強みがあります。
特定のカテゴリにこだわらずなんでも読み散らかすという特性があるので、12万冊あればとりあえず活字には困りません。

もちろんこの中に低品質なKDPの書籍がいくら含まれているだろう?という懸念はありますが、ざっと見た感じ1年くらいは困らないのは確実です。
有名ドコロも割と残ってます。

例えば自己啓発書の超有名なものですと「夢をかなえるゾウ」、

小説ですと森博嗣さんの「すべてがFになる」とか、

それこそDTMでも、いちむらまさきさんのギターコード教則なんかはUnlimited対象です。

クリス・アンダーソン氏の名著「MAKERS」もありますね。
こちら、これからの個人クリエイターのビジョンを丁寧に描いていてワクワクします。超面白いので個人的にイチオシです。

という具合に、ジャンル問わなければ結構いいものがまだまだ揃ってますし、さきほども申し上げましたように1冊でペイ、乱読なのでめっちゃ読んで余裕のペイです。

メリット2: ジャケ買いのコストが0円

乱読派のあなたなら書店でジャケ買いしますよね?平積みされた本なんて物欲との緊迫した戦いになりますよね?
Kindle Unlimitedならばストアページにアクセスすればちょうどそんなような状況になりますが、いくらポチっても月980円です。

Amazon.co.jp: Kindle Unlimited:読み放題ストア: Kindleストア

ジャンルを選んで適当にざーっと見て、レビューとか表紙とか本のタイトルとかを目に入れた瞬間にビビっときたものをポチりましょう。どうせ月980円です。

やはり乱読派ならではの強みを活かすことができまして、こんなふうにランダムに読むときにジャンルを選ばない+多読という特性が非常にUnlimitedの特徴と相性が良いです。
一点注意すべきは10冊ポチったら11冊目をストックするときに1冊返さないといけないというところでしょうか。

はい、そうなんですよ。Kindle Unlimitedは厳密には無期限レンタルと言ったほうが正しい仕組みでして、10冊までしかストックできません。
ただ1回ストックから外したらもう読めないかといったらそうじゃないので、読み返したくなったらまたポチればいいだけの話ですね。
積ん読してないで次々読めっていうメッセージにも見えます。

それでも気をつけないといけないこと

以上、メリットはシンプルに2点だけですが、大量に読む+なんでも読むという特徴のお陰で多少入れ替えがあってもまぁ探せば面白い本見つかるし?と堂々としてられそうです。

とはいえ、やはりデメリットというか気をつけないといけない点はあります。

読み返そうと思ったら消えてた

ちょうどハウツー本なんかを読み終わって、先ほど述べました10冊制限にひっかかって返却したら最後、二度とポチれなくなるというパターンがあります。

どうもダウンロードした時点では保有できるらしいのですが、入れ替えがあってUnlimited対象じゃなくなるとそこでスパっと終了、というのが実際です。
次々と新しい本を読んでいく乱読派といえど、読み返しが100%できる保証がないことは頭に入れておく必要があります。

変な本も大量にあります

「12万冊が読み放題!」という触れ込みですがその品質についてはノーコメントなのがAmazonです。

いまはいい時代なのでKindle Direct Publisingを使うと個人でもあっというまに電子書籍を出版することができます。

セルフ出版 | Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング

で、問題はとんでもなく薄っぺらい内容とかお世辞にも褒められた中身じゃない文章の低品質なKDP本。
個人が好きな様に出版できる特性上、そのコンテンツ自体に文句を言うことはできないのですが、Unlimited対象にしれっと入ってくることがあります。

表紙がダサいとかだとパッと見てわかるので勘でスルーできるのですが、たまに変な本に当たることがあります。
このデメリットは金銭的には無いのですが先ほどのストック消費リスクと、時間を盗まれることが結構な損失になります。特に後者。

時間は24時間しかありませんし、活字を読むのには時間がかかりますので、ここも例えば商品のページ数とか著者情報からアンテナを張って気をつけるしかないでしょう。
いや著者の方には悪いんですが、やっぱり内容がしっかりしているほうが読み手的には嬉しいです。

やっぱり最新の話題の本はない

さきほど「有名な本でもUnlimitedであるよ!」とポジティブな情報を提供しましたが、絶妙に回避されているパターンも結構あります。

たとえばビジネス書でベストセラーな「HARD THINGS」。

あと芥川賞を受賞しました村田沙耶香さんの小説「コンビニ人間」。

両方いますぐ読めさあ早くと煽りたい逸品なんですがあいにくUnlimited対象ではありません。

共通点として「出版されてまだまもなく、新しい本」であることが挙げられます。これらについては出版社の意向もあると思いますので、正直厳しいところです。
乱読派でもミーハー系で新刊を漁る人もいらっしゃると思うのですが、その場合少々難儀することがあるので、Unlimited登録は考えたほうがいいかもしれませんね。

まとめ

本が好きで、ジャンルを問わずに月間10冊以上は読む乱読派の人ならば、Kindle Unlimitedの無節操さにも振り回されることなく恩恵を享受できるんじゃないかな、という話でした。
一方で、上記に述べました通り落とし穴がいっぱいあるのでそれは気をつけないといけません。

個人的オススメは「UnlimitedとKindleストアのセールとリアル書店のクーポンを併用してトータルコストを抑える」という考え方です。
正攻法で買っていくと予算がいくらあっても足りませんから、ここはコストを抑えてインプットの量はキープしつつお財布に優しい読書ライフを送るのが賢いようにおもえます。いかがでしょう?

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