ありんこ書房

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共感力の低い内向的な人が大きな事件に出くわした時、駄目にならないための心がけ

      2016/04/16

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ひねくれものなりに主張します。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

大きなニュースがあったときの状況

インターネットは情報の洪水をもたらし、
たくさんのニュースサイトが様々な情報を矢継ぎ早に我々に提供してきます。

テレビで入ってくるニュースは、そのときのトレンドを的確に捉えてきます。
黙っていても今世界や国内で何が起こっているのか、その情報が飛び込んできます。

ソーシャルメディアは、それらの情報をシェアし、拡散するのに役に立ちます。
実際にテレビやネットを見ていなくても、大量の情報に間接的に触れる機会が提供されます。


一方で、テロリズムや災害といった大きな悲しい事件が起こった時、
テレビ、ネット(ニュースサイト、ソーシャルメディア)のどこを見渡しても
悲しい事件の話題で埋め尽くされることがあります。

このとき、多くの人達はそれに共感し、同情し、祈り、平穏を願うのですが、
インターネットには様々な人が居ます。
「多数派の善人」たちによる大きな意志に必ずしも共感できない方、いらっしゃるのではないでしょうか。

本記事は、そんな「悲しい事件が起こった時に居場所がなくなる人」が
自らの正義に立脚して心持ちを強くキープするためのわたしなりの考え方をまとめました。

考え方の前提

まず、さきほど「どこを見渡しても悲しい事件の話題で埋め尽くされる」と書きました。

こうなってしまうと、残念ながら貴方が「投稿した新作動画の話をしたい」だとか
「バンドの新譜の話をしたい」みたいな自分がやりたい・愉しい話題を扱う雰囲気ではなくなると思います。
少なくとも自分に誠実である人は大きな意志によって悪とみなされる可能性が高いです。

大きな意志に倣って、「共感し、同情し、祈り、平穏を願う」のが「正解」になってしまいます。

SNSでつながっている人達も例外ではない

twitterやFacebookでつながりを持っている貴方のお知り合いも、例外ではありません。

わたしなんかは気にしないで過ごしていたらそういう無粋なtweetをやめろとDMで説教されたことがあるのですが、
フォロワーによっては正義感と慈愛に満ちているため、不用意なtweetは危険です。
あなたのtwitterのタイムラインにいらっしゃる一見捻くれた創作屋さんのお友達も、
意外なことに一転「向こう側」に立っている可能性が非常に高いです。

また、「大きな意志」と書いてあります通り、
多くの人は驚くほど団結して貴方の側を糾弾する傾向にあります。

正義も悪もなく、貴方が貴方自身にとって誠実であることを赦されない場面が
どちらを向いても完璧に構成されてしまっているという事実があることを確認できましたでしょうか。

そうなると、何らかの方法で「自分に誠実である」点をブレさせないで、
共感力を求められる大きな意志が存在しない場所に一旦隠れる必要があります。

貴方が今すぐやるべきこと

「空気」という強力な怪物に支配されてしまい、孤軍奮闘しても勝ち目がない以上、
共感力の低い貴方が、自分に誠実に好きな話題だけを取り扱い、普段通り過ごすのは困難を極めます。

黙っていてもtwitterには共感を呼ぶ話やRTが瞬きするたびに飛び込んできますし、
きっと「わたしがわたしで居ることを赦されない」という事実に息苦しい思いをされているかと思います。

というわけで、自分の正義の上に立って身を守るために、わたしの考えとして「やること」をいくつか書いてみました。

twitterやFacebookを閉じる

スマートフォンに入っているtwitterクライアントを削除しましょう。
パソコンでログインしっぱなしのtwitterアカウントからログアウトして、クライアントの連携も一旦切りましょう。

まずこれで(貴方個人にとっての)ノイズの大部分を削ることができます。
半月も経てば少しは落ち着きますので、それまでの辛抱です。

どうしてもSNSに依存しているという自覚がある方の場合は、
「この人なら何言っても聞き流すだろう」と予想ができているフォロワーだけを厳選した特別なアカウントを作ったり、
いっそフォロー/フォロワー0人のアカウントで好きなように放言してしまうのもありです。
twitterの発言程度のアウトプットであれば、観測者が居なくても意外とすっきりするものです。

ニュースからのインプットを最低限にする

まずSmartnewsなどのニュースキュレーションアプリを削除しましょう。
これもまた同じ話題を大量にぶつけてきますので、貴方の消耗に大きく貢献してしまいます。

ただし、何が起こっているのかという事実だけは理解しておくべきですので、
余計なコラムやコメントがないNHKニュースだけを確認できるようにするのが良いでしょう。

NHKニュース

これも辛かったら見るのをやめてください。
1週間くらい情報がろくに入ってこなくたって死にはしませんし、貴方はそれでも多くの人より勉強しているはずです。

クリエイティブなことをする

貴方が普段ニュースサイトやtwitterの無為なタイムラインを見ていた時間を、
全てクリエイティブな時間に充てましょう。

読書をするのもいいでしょう。
作りかけの制作物を一気に完成まで持っていくと、後で楽かもしれません。
サボっていた楽器の練習を再開するのもいいですね。
資格試験が近いなら、これ幸いと自習をしまくってみましょう。

最初に「SNS絶ち」することで情報洪水から距離を置いて、
ストレスがすこし和らいだところで生産的なことをすると、より穏やかになれると思います。

情報のインプットは劇的に減った代わりに、これまでのインプットをアウトプットに還元するのです。
少なくとも無為に消耗するより余程有意義に、かつストレスフリーに過ごすことができるでしょう。

そうそう、それこそ「好きなことしてください、これは不謹慎ではありません」みたいなtweetが
多数のRTを集めていたりもして、主旨が似通ってますがそういう意味じゃないというニュアンスが
伝われば幸いです。

共感しない・祈らないは徹底するが、態度に出さない

上記2点を満足し続けている間、SNSなどでつながりのある人から見たら忽然と消えたように見えます。
が、他人というものは驚くほどコチラ側に関心がないので気にすることはありません。

ある日ひょっこりtwitterに軟着陸するように復帰すれば良いのです。
人望が中途半端にあると「○○さん生きてた!」とか言われるかもしれませんが、
リアクションを取ってしまってはせっかくの充電期間を捨ててしまうことになりますから、無視してください。

また、自分がSNSから遠ざかっている間に多くの人が呼びかけや祈りを行動にしていたとしても、
あなたがそれに合わせてしまっては元の木阿弥です。全て無視してください。
また、無視していることを態度に出すと「悪」にされてしまいますから、「SNS絶ちして忽然と消える」という行動が重要です。

これではまるで当事者ではない自分が、無責任に奔放になっているように自己嫌悪してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
テロの場合話題にしない、災害の場合ネットのトラフィックを空けるという点で貴方は立派に貢献しています。
また、同じ志を持つ人から見ると目の前に現れて説教したりしないという点でやはり貢献できています。

善行は体力的にも精神的にも余裕があって、人望がある方が勝手に推進してくれます。
あなたは自分の身を守ることに専念してください。
よほど何かやりたくて仕方がない場合、話題が落ち着いてからじっくり考えるという方策をとってからでも問題ありません。

むすび

というわけで多くの人から見て到底同意されそうにない記事を書きました。

いやーほんとに情報の洪水、おまけに全く同じ悲しい話題が延々と続いて、
それをみたSNSの人達が共感や呼びかけや緊急時のTips以外話題にしないあの雰囲気がたまらなく苦手で、
「興味が無い」なんて言おうものなら袋叩きにされそうなあの状況が息苦しくて仕方がないのですが、
同じこと考えている人はきっといるだろうということでわたしなりのお節介でした。

もちろんこれは住み分けの話なので、知らない誰かのために涙を流せる人や行動を起こせる人は素晴らしいと思います。
一方で、「その適性がない」人を悪にするのであれば、こちらもそれなりの自衛をしなきゃならない、という話でした。


参考資料
途中書いた「クリエイティブなことをする」にあたって、
わたしがこういう吹っ切れた考えができるまでの参考資料を提示しておきます。
個人的に必読です。

「相手の存在や空気に合わせないで、自分に誠実であろうとする」というのと「普通の人とコチラ側の住み分けをする」
という観点だと、やっぱり中島義道さんの本かなーって思います。
この本は本当にお気に入りなので、個別に記事にしています。
→ 【人間嫌いの偏屈でも同人作家をそれなりに楽しむ3つのルール

こちらの本はたまたまKindleストアで安売りしてたのでポチっただけなんですが、
おとなしい人、内向的な人を病気や障害ではなく「気質」であると断定して、
外向的な人との適切な住み分けや上手なコミュニケーションの取り方について指南している良書です。
「距離を置いて充電する」という考え方はこの本がわかりやすいです。

 - ひきこもりライフ, 読み物