ありんこ書房

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誰でもある程度のレベルになれる、相手に伝わるハウツー・Tipsの書き方

      2016/06/13

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わたしが決して高尚な文章を書けているわけではありませんが、基本くらいは共有しておいたほうが良いと思いまして。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

tichを見ていたらあまりにもヒドイと思ったので

なかなか刺激的な見出しで失礼致します。

この間、「おっ、時間軸に影響されないSNSに投稿されるtipsを共有できるサービスが出たぞ!」と楽しくなっちゃってtichというWebサービスを紹介する記事を書いたのですが(→【クリエイター向けTIps共有サービス「tich」に密かな期待を寄せてみた】)、投稿されるものの文章構造が体系化されておらず、解りにくいことが極めて多いので困りました。

これはおそらく、「Tipsを書く環境は整ったが、それを上手く伝える方法が整っていないから」で、その仕組みをよくできたら素晴らしいな、と考えました。つまり書き手個人の責任ではなくて、それこそ「ノウハウが共有されていないから」です。

いちブロガー(しかもハウツー記事多め)としては、これを無視してしまうとせっかくのサービスの発展を阻害してしまう可能性があると思いまして、まあおせっかいというか正義感というかそんなものかもしれませんが、誰でもこれさえ抑えれば書ける相手に伝わるハウツー文章の書き方をさくっと共有してみることにしました。

具体的にはテンプレート化して組み立てます。順番に則ればいいのでたぶん誰でもある程度のラインまでいけます。

伝わるハウツーの書き方

一応確認しておきますが、ここでの「ハウツー」「Tips」というのは、誰もがそのやり方をなぞることで同じ物を再現することができる方法・手順と定義します。具体例を上げると、例えばDTMであればEQの設定値とかそんな感じです。

ひとことで言うと「原則→しかし→そこで」メソッドからの問題提起と、全てを網羅的にステップに分けて書くの2点を抑えます。ついでにタイトルの書き方もなんとなく書いてみます。

「原則→しかし→そこで」で課題の認識を合わせる

わたしの場合、記事の冒頭でまず課題のレベルを書き手と読み手で合わせます。

例えば、過去の記事から引用しますと

引用: iPad Pro(12.9インチ)のカバー・ケースは「DODOcase」一択。異論は認める。

べつにiPad Proに限った話じゃないんですがスマートデバイスのケース多すぎるんですよね。
で、気になったわたしは「どれがいいかなあ」と思って「iPad Pro カバー おすすめ」とかでググるわけです。

しかし、どこのサイトもおすすめカバー10選!とかまとめ記事に傾倒してアフィリエイトリンクの山にしかなってなくて、
明らかに全部試してないので筆者個人の観点を全然拾えませんし、
SEO対策が中途半端にとられているせいで「iPad Pro カバー 軽量」とかで軽いカバーを調べてもやっぱりまとめ記事がごっそりヒットします。
そうじゃなくて軽さとか材質とか使い心地とかの主観的なポイントをもっと知りたいんですが、上手いこと辿りつけてません。

という愚痴は置いといて、ベストチョイスを探す人にとってまとめ記事は混乱するだけですので、
本記事では個人的ナンバーワンiPad Proケースとして1つ、「DODOcase」(ドードーケース)というケースをおすすめします。

これ、よく見て下さい、
最初の2行でまず「原則」、「iPadのカバーがほしい人は適当にググるよね」という話をします。次に、その原則を適用した時に発生する問題「しかし」として「まとめ記事がヒットしまくって全然情報がわからん」という困り事を書きます。読者の方が「うんうんそうだよね」と思えば、この先読む価値が出てきます。
最後に、その「しかし」を打開する方策「そこで」として「本記事ではDODOCase一本をおすすめします」と結びます。

大体これで導入は組み立てられていると思っているのですが、いかがでしょう。場合によっては記事タイトルで読者の関心を既に引いているので、省略できるといえば出来るかもしれません。

内容は網羅的に、ステップに分けて書く

網羅的にというのは、しつこいくらい細かく全部手順を書くということです。

【例1】 クリスタのガウスぼかしをなんか適当にかけたらできます
【例2】 CLIP STUDIOの場合、フィルター→ぼかし→ガウスぼかし を選択して、値を5.00程度に設定します

これは極端な例ですが、例1だとわからない人から見たら何をどうすればいいのかさっぱりわからないんですよね。料理が出来ない方ならわかるかもしれませんが、「少々」とか「お好みで」って言われると混乱しませんか。そういうことなので曖昧さは徹底的に排除して手順化しましょう。それが例2です。
これで誰がやっても同じ結果がでるようになります。個性を付けるのは受け手の仕事なので、書き手はそれだけ提供すれば十分です。

「ステップに分けて」というのは、上記の場合だと フィルター→ぼかし→ガウスぼかし のところがそれにあたりますが、これに限らず見出しと箇条書きをフル活用して記事を構成しましょう。具体的には上から下までなぞったら読み手が新しい技術や知識を身に着けている状態になっていることを目指しましょう

ちなみに「目指しましょう」という程度の目標なのは、「保証」してしまうと個人の責任としては重すぎるためです。「参考程度だよ?鵜呑みにするなよ?」というのは暗にちらつかせましょう(おい)。

タイトルで記事の内容を伝える・いっそ結論書いちゃう

記事はクリックするまで内容がわかりません。tichの場合公式アカウントによる共有やtwitterシェアがメインなので、ブログの検索流入のように文章の一部がちょっと見えたりすることもありません。
従いまして、貴方の記事の最初の価値はすべてタイトルで決定します

というわけで結論か、記事の内容を一言で表現できる文言を書きましょう。

【悪い例】 イラストを仕上げる方法
【良い例】 5分のひと手間をプラスするだけで一気に見栄えするイラストの仕上げ方法

架空の記事タイトルなのでどんな仕上げをしているのかさっぱりわかりませんが、下のほうがなんか美味しそうなニオイがしませんか。特に「5分で出来そう」なあたりとか。
よく言われるコピーライトのテクニックに「数字を示す」というのがあって、本のタイトルだと以下の様なものが大量に出回ってます。

「67個順番に実践すれば今より強くなれるかな」みたいな期待を寄せます。ちなみにこの本はおすすめしませんので豆腐メンタルな方は気をつけて下さい。
ちょっとくらいまどろっこしいタイトルになっても大丈夫です。公開するからには沢山の人に見られて、価値があるモノに育ってほしいじゃないですか。なので、こういうのはビジネステクニックを間借りします。

もちろんあんまりやると超胡散臭くなるのでほどほどに。

まとめ

本当に簡潔にしか書いてませんが、「原則→しかし→そこで」と「ステップに分けた説明で全手順を網羅する」、あと「タイトルで内容を伝える」を抑えるだけで、大分レベルアップした中身の詰まった感がある記事になるんじゃないかと思います。

こういうのは一応文章術とか、先ほどちらっとかいたコピーライトのテクニックとかに繋がってくるので、考えたり勉強すると奥が深いのですが、わたしもまだまだ考えている最中なので、他にいい案があれば寄せて下さい。
ちなみに本記事の参考書はこちら(主にタイトルのあたり)。ネットの2,000字程度の文章なら役に立つ内容がちゃんと書いてあります。「原則→しかし→そこで」の下りはどこかで覚えた知識ですが。

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