ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

IK Mutlmedia Amplitubeで不気味なリードギターの音を作るチュートリアル

   

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叫び声と下水道みたいなゴポゴポしたギターの音を作りました。
不穏な音もつくれます、ごきげんよう、蟻坂(4risaka)です。

本日のレシピ

はい、ギターの音作りのおはなしでございます。
わたしの場合「ヌケの良いメタリックなリードギター!」とか「乾いたクランチバッキングのサウンド」とか
そういう音はよくわかってないので、ひねくれて変な音を作ります。
目標は、冒頭に書きました叫び声と下水道を足して2で割ったリードサウンドです(意味不明)。

用意するもの:

  • IK Multimedia Amplitube 3
  • ギターのメロディの波形

記事執筆時点でAmplitubeはバージョン4が出ていますが、
筆者は3しか持っていないため、Amplitube 3で行います。
なお、同じようなエフェクターを用意できれば再現できるはずですので、
応用案をおもいつく方は設定をメモして、フリーのアンプシミュとVSTプラグインで試してみてください。

できる音:

Wicked Lead Demo by Arisaka on hearthis.at

リードギターだけ版

Wicked Lead Demo(only guitar track) by Arisaka on hearthis.at

ね、素敵でしょう。
この音の設定について以下に書いていきます。

Amplitube 3の設定

今回作った音ですが、

  1. アンプ部+ブースターの歪み設定
  2. モジュレーション・飛び道具系エフェクターの設定

の2点に分けられます。

作り方の手順としては、(1)普通のメタル系ギターソロ用の音作りをする
(2)飛び道具系エフェクターで加工する、といった感じになります。

後者の飛び道具系エフェクターの設定がキモになります。
キモい音だけに。

……次行きましょう。

アンプ部の設定

アンプですが、Amplitube Custom Shopで有料で拡張できるENGL Powerballのシミュを使用しています。
wlead1

「なんだAmplitubeだけじゃ駄目なのかよ!」とおもわれるかも知れませんが、問題ありません。

ここでの目的は通常のソロ向けサウンドを作ることなので、
Amplitube3なら最初から付属しているMarshallのJCMシミュでもOKです。

要するに、「自分のソロ向けハイゲインリードに飛び道具を足す」という作り方になります。
コツとしては、BASSとMIDをちょっと多めにして、中低域に艶のあるメタルの泣きギターソロに向いているタイプの
音を作ればOKです。

キャビネットも、同じくAmplitube Custom Shopで購入できるENGL E412 PRO XXLを使用しています。
wlead2
設定は適当です。
ちょっとマイク近めで中域多めな感じにして良いとおもいます。

はい、なんだか投げやりな説明ですが、
つまるところここは本質ではないので省略して説明しました。
最悪プリセットのリードサウンドでもいいとおもいます。

ラック部の設定

Amplitube 3の場合、キャビネットの後ろにラックエフェクターを設定することができます。
こちらも引き続きギターソロ用サウンドの作り方なので、記事の本題とは関係ありません

メタルのリードサウンドはディレイで広がりを持たせるのが定石です。
というわけでDigital Delayを以下のように設定しています(クリック/タップで拡大)。
wlead3-1

また、ポストEQを適当に設定しています。
これは他のプラグインEQのギターソロ向け設定でも代用することが出来ます(クリック/タップで拡大)。
wlead3-2

最後にTube Compressorで音量差を整えていますが、
ミックスの過程で同じことができるため、別になくてもいいので省略します。

エフェクター部の設定

はい、ここからが重要です

使っているエフェクターは3種類、

  • ステップスライサー
  • フィルター
  • ブースター

です。太字で示しました最初の2つが肝心です。

ブースターは、わたしの通常のリードサウンドの音作りが
「アンプのゲインを控えめにしてブースターで盛る」というやり方のため
挿入しています。やっぱり本題とは遠いところにあります。

一応、ブースターの設定を示します(クリック/タップで拡大)。
wlead4-1
アンプのゲインを3〜4くらいで設定している場合、ブースターのDRIVEとLEVELで
歪み量をコントロールしてあまり汚くならないようにしたりしています。

次にフィルターですが、シンセのLFOと同じで
音をかなりアグレッシヴに変化させることができます。
先ほどのデモで、リードギターの音の余韻に「コポコポ」という響きがしたと思いますが、
そんな感じの下水道成分(今考えた)はこれで作っています。
エフェクター部から「Amplitube3->Filter->LFO Filter」と辿ると見つかります。

設定例は以下の画像のとおりです(クリック/タップで拡大)。
wlead4-2
ピッキングノイズにフィルターがかかるようにして水っぽさを演出しています。
DEPTHは100%にして思いっきり加工してしまってください。
RATEとRESOはお好みで調節してください。ただし、RESOは下げ過ぎると音が篭もります。

最後にステップスライサーの設定です。
ステップスライサーは、名前の通り、
設定したリズムにしたがって音を切り刻むエフェクターです。
「びよよよよよ」という響きの叫び声っぽさはこれで作っています。
こちらはエフェクター部から「Amplitube3->Other->Step Slicer」と辿ると見つかります。

設定例は以下の画像のとおりです(クリック/タップで拡大)。
wlead4-3
「びよよよよよ」はDIVISIONを1/32(32分音符)にすることで作っています。
残りの設定は特に弄る必要はないとおもいます。
SWINGを弄ると跳ねたりしますが、リズムが合わなくて使いにくいので推奨しません。

挿入順序は、スクリーンショットで示しましたとおり
左からステップスライサー->フィルター->ブースターの順に置いています。

以上で設定は完了です。
フィルターとステップスライサーで大体真似できるとおもいます。
これで皆様も不気味なリフやおかしなソロを演出することができますね。

まとめ

というわけで、不気味なリードギターのサウンドを作る方法でした。
肝心なのはフィルターステップスライサーです。
ステップスライサーはトレモロの揺らぎを細かく大きくした設定でも代用できるかとおもいます。

一応、似たようなエフェクターがあればAmplitubeに限らず
色々なアンプシミュレーターやVSTエフェクトを使って同様の設定を行なうことができるはずですが、
未検証なのと丁度いいプラグインが見つからないので、
やっぱりアンプシミュレーターで完結させることを推奨します。

最後にできあがった音をもう一回確認しましょう。

Wicked Lead Demo by Arisaka on hearthis.at

素敵ですね!

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