ありんこ書房

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「歌ってみた」の上達に必携。「一瞬でキーが2つ上がるボイトレ本」の驚きの練習メニュー

      2016/05/03

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駆け出し歌い手の方、個人的に必携の一冊です。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

ボイトレ本

今の時代、ボイストレーニングのための書籍って本当にたくさん出ています。
また、ニコニコ動画で「歌い手」という文化が発生して結構経っていますので、
ボーカリストの卵がインターネットにたくさんいることかと思います。

ボイトレ本で有名なのは「YUBAメソッド」と言われるこちらの書籍でしょうか。

こちらの書籍は、初心者が全くわからないことで有名な「ミックスボイス」という特殊発声のやり方について
一から丁寧に紹介されている本で、間違いなく効果が出るロングセラーとして非常に人気です。
実際、持っておいて損はないでしょう。

一方で、「最近出たボイトレ本」というのは、このようなロングセラーにはない
最新技術の取り入れや体系化がなされており、今のインターネットを使いこなせる世代の方の場合
そういった本の方が練習プログラムが自分に合っていて、続けられるということもあるんじゃないかと思います。

というわけで、本記事ではそんな最新のボイトレ書籍であるこちらの書籍

その名も「一瞬でキーが2つ上がるボイトレ本」について、レビューっぽく説明してきます。

「一瞬でキーが2つ上がる」?いや、持久戦だよ

まずタイトルにある「一瞬でキーが2つ上がる」については明確に否定しておきます。

こちらの書籍、PART1〜6の章構成になっているのですが、
このうち「PART1」については、タイトルにある「一瞬で」効果が出るような小技が
列挙されています。

これらを試すことによって、とりあえず悪い癖を抜くことができるので、
例えばカラオケにおいて評価されたり、ちょっと「歌ってみた」動画を上げる程度であれば効果があるでしょう。

しかし、長い目で見てやっぱりかっこいいボーカリストになりたいと思いませんか。
そう考えた時、PART1の知識や技術やあまりにも小手先すぎて長期的な利益をもたらしません。

そこで、PART2以降の練習アプローチが大切になってくるのですが、
こいつがなかなか衝撃的だったので以下で紹介していきます。

PART2から突如筋トレ本と化す「ボイトレ本」

というわけでPART2なんですが、こんなような内容が書いてあります。
voicetraining1
腕回し、ストレッチ……完全に筋トレです。
もちろん、この後に基本的なトレーニングである「リップロール」とか「ロングブレス」と言った
呼吸方面を鍛えるものもあるのですが、とにかく筋トレです。

じゃあPART3に行けばよりボイトレ本っぽくなるのかというと、
voicetraining2
腕立て伏せ、スクワット、筋トレからは逃げられません。

で、 PART4のあたりでようやくミドルボイス(ミックスボイス)の話が出てきます。
PART5もちょっと特殊でスペクトルアナライザーを使った声の分析という理論の切り口で書いてあります。
voicetraining3

いかに他のボイトレ本と比べて異質かお分りいただけましたでしょうか。
しかし、この異質さは、明確な根拠に則ったものです。

「科学的」なボイストレーニングである

ボイストレーニングというのが表現、芸術、また技術的には「ああすると良い」「こうすると良い」という
経験的な、職人芸的なやり方に依存していたのが今までのボイストレーニングです。

それを、この書籍は

  • 姿勢を整えて息が効率よく出せるようにする→姿勢をよくするストレッチ
  • 体幹が鍛えられて息のパフォーマンスが最大化できた段階で、初めて「声質のトレーニング」に効果が出る
  • 「効果が出ているのか」を「倍音成分の出方」と置き換えて、スペアナで分析してフィードバックする

という具合に非常に論理的なやり方で誰にでも効果が出るように体系化しているのです。

特に最後が肝心で、スペクトルアナライザーを使うことで効果を数値化できるので、
練習の成果が出ているか自分で分析することができるんですよね。
これでダメだったらプログラムを戻って基礎からやり直す、みたいなアプローチができますし。

最初に姿勢を鍛えるために徹底的に筋トレをさせられるのも当然で、
猫背だと気道も歪んじゃってまともに声出ないんですよね。
で、今の若い世代はスマートフォンなんかで猫背になりがちなので、無意識に発生している歪みの改善から、
というやり方は時代背景を省みても非常に理にかなっています。

一瞬じゃない、「3ヶ月」で効果が出るんだ

というわけで地道に筋トレをすると効果が出るようにプログラムされていますので
「一瞬で」というタイトルは完全に編集の仕業による誇張です。
ただし、ちゃんと読めば絶対効果が出るようにできています。

「順番にだらだらやっててもスケジューリングが難しくて挫折しそう」という方も安心です。
PART6に3ヶ月で効果を出すために1日で何をやればいいのかという練習プログラムがまとめられています。
最初は1日15分から。これならなんだか出来そうな気がしますよね。
voicetraining4

というかまず本の途中に「読んでるだけでしょ?」という趣旨のコラムがあるので、見透かされています。
駆け出し歌い手の「努力がツラい」という感覚まで見事に理解していると思います。

Youtubeにトレーニング動画がある

従来のボイトレ本が全く解決できていないのはCDに音源がついててめんどくさいという点です。
これ、「CD読み込んでプレイヤーソフトで再生して」みたいなことをしないといけないので、
今の若い世代の「スマートフォンが生活の中心にある」状態だと詰んでるんですよ。
パソコンで腰を据えて音楽を聴く時代でもないじゃないですか。そもそもパソコンにCDドライブなかったりしますし。

ところが、こちらの書籍は全てのトレーニングコンテンツがYoutubeでみれます。
限定動画なので記事中にURLは貼れませんが、本読んでスマホ開いてYoutube観て真似するという
今の時代にふさわしいシンプルで簡単な音声コンテンツの視聴を使ったトレーニングができます。

この「Youtube練習」、ロングセラーになってるボイトレ本では出版年月が古い関係で絶対できないことなので、
これだけでも十分価値があります。
本を開くのがめんどくさかったらスマホにプレイリスト保存して見返すだけでも何かしら練習できますし。

まとめ

という具合に、内容をザーッと紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
基本的に筋トレと呼吸法を前半でひたすらこなして、後半でやっと声質(裏声、ミドルボイス、エッジボイス、シャウト)の話が出てきます。

やり方もPART6の練習メニューに書いてある通りに毎日ちょっとずつやっていけば
そのうち結果にコミットされるという仕様です。楽ちんで良いですね。

何よりも従来と全く違うやり方であるというのが今まで挫折していた人に可能性を開くものであるというのがポイントで、
「続かない」のは「挫折しやすいやり方だった」という可能性も十分にありますので
なかなか上達しないで苦しんでいる駆け出し歌い手の皆様に是非オススメしたい一冊です。

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