「ツイートアクティビティ」から、作品の宣伝ツイートの効果を測定する方法

闇雲に宣伝するのではなく、楽して色んな人に見てもらえるようにするのがスマートです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。
宣伝のタイミングの話の続き
ちょっと前に、ツールを使って最適な宣伝タイミングを特定しよう、という記事を書きました。
→ 【tweriodを使って、ニコ動に新作を投稿する最適なタイミングを特定する方法】
この記事で「じゃあこのタイミングが良さそうだ」という情報がわかったとして、
次にやらないといけないことは、本当にそのタイミングで良かったのかという振り返りになります。
効果があることがわかれば続ければ良いですし、そうでもなかったなら何が悪かったのか考える必要があります。
また、定期宣伝tweetも実際に効果があるのか論理的に検証しない限り、
スパムbotみたいな挙動をするアカウントと区別がつかなくなります。
あくまでも相手の立場に立って、どうすれば自分と相手の利益になるのか検証してみましょう。
本記事はそれを行うための手段のひとつとして、twitterの機能「ツイートアクティビティ」を紹介します。
ツイートアクティビティ
twitterはビジネス用途にも用いることが推奨されており、
そのための解析機能が標準搭載されています。
こいつをニコニコ動画へ新作投稿した時とかの宣伝に応用してみましょう。
ツイートアクティビティの開き方
見方は2通りあります。
まずひとつが、自分のtweetの右下のグラフっぽいアイコンをクリックする方法。
これは簡単ですね。
もうひとつが、自分のアカウントの「アナリティクスページ」を開く方法です。
こちらは、twitterにログインした状態でhttp://analytics.twitter.com/を開くと確認できます。
どちらも同じ物を確認できますが、
前者がtweet個別の分析結果の確認であるのに対して、
後者のアナリティクスページは、過去のtweet全てを振り返ることができます。
またアナリティクスページはグラフで視覚的に確認できるため、
たくさんのデータ(過去に発表した新作の宣伝tweetとか)から分析をするためにも
アナリティクスページを活用するのが良いでしょう。
本記事では、個別tweetのアクティビティから効果測定する方法について掘り下げます。
過去のtweetを遡って確認する場合は、アナリティクスページを使ってみましょう。
各項目の説明
では、具体的にどういうパラメータを見ていくのか説明します。
全項目見てもあんまり意味が無いので、ニコニコとか同人作品の宣伝に使えそうな部分を抜粋します。
個別tweetの場合、アナリティクスページを使っても見れるものが同じなので
以下のキャプチャ画面で説明します。
順番に見ていきましょう。
-
インプレッション
フォロワーや、RT先の誰かが該当tweetを見た回数です。
この「見る」とは、タイムラインに表示されたら1カウントなので、適当に流しても1カウントです。 -
エンゲージメント総数
以下の項目の合計数です。
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詳細のクリック数
Webなどからtweetの個別が誰かにクリックされた回数です。
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リンクのクリック数
tweetにリンクが含まれる場合、それが誰かにクリックされた回数です。
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リツイート・いいね
今更説明するまでもありませんね。
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プロフィールのクリック数
tweetを見た人が、アカウントのプロフィール(いわゆるbio)を確認しに行った回数です。
これを同人活動やニコニコ動画における創作活動に適用しますと、
RTやいいねはもちろんですが、動画や特設ページのリンクがクリックされたかが一目瞭然ということになります。
効果測定してみる
数字は嘘をつきません。
この情報を元に、宣伝tweetがどれくらいの成果を生み出したのか効果測定してみましょう。
まず、tweetは見られないと絶対に動画や特設ページのリンクをクリックされることもありませんので、
「リンクのクリック数」は必ずインプレッション以下の値になります。
ということは、クリック率 = リンクのクリック数 ÷ インプレッションで求められます。
今回のわたしのキャプチャ画像の場合、 6/1036 ≒ 0.0057 = 0.57[%]となります。
何度かためしてみてわかったのですが、わたしの場合1%前後で推移します。
みなさん再生数やマイリスト数を伸ばしたり、特設ページであればアクセス数やデモの視聴数をが気になるでしょう。
また、いくらRTされても見向きもされなきゃ意味が無いので、
必然的にクリック数が高い = 宣伝の効果が高かったと考えられます。
従いまして、RTやいいねされて一喜一憂するよりも、クリック率を逐一測定して、場合によって淡々と改善を施すのが適切といえます。
……という具合に、
宣伝tweetがRTされたとして、実際にどれくらい集客に使えていたのか?
本当に見られているのか?という「定量的な効果」について、
ツイートアクティビティはその事実を赤裸々に暴露してくれます。
クリック実績を増やしたい
オマケとして、クリック率を増やすならどうする?という話を少々。
あくまでもオマケなので具体的なことは特に書いてません。
まず、分母(インプレッション)を増やさないとクリックする人の絶対数が少ないので、
RTされるための工夫が同時に必要になります。
たくさんRTされれば、クリック率が1%でもリンク先を見てくれる人の数が増えます。
そのためには、例えばRT数/クリック率を高められるような投稿時間帯であったり、
ブログ記事だったらタイトル、特設ページだったらtweetの文面といったように
相手を惹き付けるポイントは何か?という観点でtweetすると
より高い効果を得られるはずです。
方法論はコンテンツの内容やフォロワーの層によって様々なので
具体的な方法については明記できかねますが、今一度俯瞰してみると良いでしょう。
少なくとも、単純な「新曲です!聴いて下さい!」は残酷ですが効果は低いです。
あ、一部のバイラルメディアみたいに「嘘を書く」のは論外ですよ。誠実に伝えましょう。
(実際、嘘やズルでヒットしたコンテンツはバレるので、Googleのロボットが検索結果から除外します)
まとめ
というわけで、ツイートアクティビティを眺めることで
宣伝がどれくらいあなたのコンテンツに接続できているか確認する方法でした。
さきほど「1%くらいで推移する」と書きましたが、
実際のところtwitter単独だと広告として非常に弱いです。
なので、例えばニコニコであれば広告ポイントのように、他のツールを最大限活用して
多くのひとの目に留まるような工夫をするというのが第一歩のように思えます。
いくら素晴らしいコンテンツを作っていても、その内容がわからない状況では勿体無いままです。
結果的に自分や相手の利益になるのであれば、淡々と宣伝するのも悪くないと思いますよ。