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アイデア枯渇を防ぐための、Cubaseのトラックテンプレート機能の運用方法

   

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今更過ぎる話ですが、トラックテンプレートを使うと準備の手間が劇的に減ります。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

Cubaseの「トラックテンプレート機能」

Cubaseに「トラックテンプレート」という機能があります。

トラックテンプレート機能とは?

簡単に説明すると、オーディオやインストゥルメントトラックを予め揃えておいたテンプレートを読み込んで
そこから制作をスタートさせられるという機能のことです。

Cubaseを起動するとでてくる、下記の画像のコレです。
ttemplate1

最近開いたプロジェクト以外は、デフォルトだとCubase側で用意してあるテンプレートが出てきますね。

何が便利なのか?

具体的な便利ポイントについてもうちょっと掘り下げてみましょう。
トラックテンプレートの強みは、予め用意できることによる準備の効率化です。

みなさん、色々曲作るにしても結局作るジャンルってある程度決まってますよね?
なので、そのジャンルに合わせてかならず使う音色やトラックを予めテンプレート化しておいて、
制作開始時にそれをぱっと起動してすぐ制作にとりかかれるようにしておくのです。
開始時にあーでもないこーでもないとトラックを弄ってる内にモチベーションが下がるのを防止できます。

トラックテンプレートの作り方

今更過ぎる感もありますが、一応つくりかたもおさらいしておきましょう。

まず、普通にインストゥルメントトラックとかオーディオトラックとか
「これは使うなぁ」と思うものを全部セットします。テンポとか拍子トラックも忘れずに。
ttemplate3

次に、「ファイル」→「テンプレートとして保存」を選択します。
ttemplate4

こんな画面が出てくるので、一番下の「新規プリセット」に名前を入れて「OK」を押します。
ttemplate5-2

次に新規プロジェクトを作ろうとした時、たぶん「レコーディング」タブのところに自作テンプレートが出現しているはずです。
これを起動すると、先ほど組み立てたトラック群からスタートすることができます。

トラックテンプレートのおすすめ運用方法

さて、このトラックテンプレート、実は制作上の無意識な欠点がありまして、
構成に縛られるというのがあります。
思い思いに音色を選び出すフェーズを省略してしまうので、弊害として「用意されたトラックで作ろうとしてしまう」というわけです。

そこで、シンプルな解決策としてテンプレートを作りまくるという運用方法を提案します。

トラックテンプレートを大量に作るという運用方法

単純です。思い立ったネタ全部テンプレート化するんです。
こんな感じで。

  • 4拍子 HR/HM
  • ゲーム音楽 ダンジョン風
  • 3拍子 HR/HM
  • 4つ打ち ノンジャンル
  • 4拍子 HR/HM(シンセ、ベル多め)
  • etc.

バンド畑の人であれば、ギターの音作りも予めアンプシミュレーターで設定しておいて、
「こういう系」みたいなテンプレートを複数用意しましょう。

なぜ大量に作るのが良いか?

「ネタのテンプレート化」を徹底的に時間をかけて作りこんで、10個とか20個くらい作っておきます。
こうすると何が良いかというと、まずアレンジの幅が勝手に広がります

どうも単純に1個や2個、それこそ「バンドサウンド」「4つ打ち系」「ゲーム音楽」みたいな分け方をすると
まずバンドサウンドであれば音作りが固定化されたりして面白くありませんし、
ゲーム音楽なんかだと音色選びの自由度が高すぎて1種類や2種類じゃテンプレートの意味をなしません
そこを雰囲気やらテンポやらで細分化して沢山型を作っておくことで、マンネリを防ぐ効果を得ることが出来ます。

このほか、インスピレーションが枯渇したときに過去の自分を頼ることができます。
「とりあえずテンプレートから始める→セットしてある音色を鳴らしてみる」というテンプレート先行のアプローチをすることで
何もない状態から漠然と始めるより次の着想が降ってきやすくなります。

という具合に、楽曲のマンネリ化防止とインスピレーションの枯渇防止という観点で
わたしは「トラックテンプレートをたくさん作っておく」というのを推奨します。

まとめ

Cubaseのトラックテンプレートを使うと、制作の準備を圧倒的に高速化できて簡単ですよ、という話と
テンプレートは大量に用意しておくとアレンジやインスピレーションの観点で有利ですよ、という話でした。

特にアマチュアはアレンジ能力が頭打ちしやすいので、
工場の生産管理における「多品種少量生産」じゃないですけど、ツールを使ってアイデアを広げるというのはアリだと思います。

わたしのようなただの凡才は、こんな風にあらゆる手段でひとつずつ工夫をしていくのが確実で良いです。

 - DTM/作編曲, 創作, 方法論 ,