ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

クリエイター向けTIps共有サービス「tich」に密かな期待を寄せてみた

      2016/11/22

スポンサードリンク

【追記2016.11.22】
運営会社が諸般の事情によりサービス継続不可になったらしく、残念ながら利用できなくなってしまったようです。


従いまして以降の文章は当時の状態になります。ご了承ください


本記事執筆時点(2016.06.09)で開設1週間くらいですが、面白そうなので広まることを願って紹介します。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

Tips、ノウハウがtwitterの色んな場所と時間に散らかる問題

DTMにしろイラストにしろ小説にしろ、その他あらゆる造形、例えばコスプレ衣装でもいいんですが、ありとあらゆるクリエイティブな作業において、個人が持っているノウハウは共有されることこそありますがなんだか散らかっている印象です。

というのは、twitterで共有されたとき、瞬間的に数千RTされるのを目撃しますが、この瞬間に居合わせないと参照できなくなる可能性が高いんですよね。つまり、この1年後にイラストを始めた人が、その素晴らしいノウハウをトレースすることが困難になってしまうわけです。

インターネットは無限に情報を得られるものであり、高価な教材や大量の教則本を手に取らなくてもいいのでお金がない学生さんにも平等な機会を与えられるというところが最大のメリットです。
しかし、その共有が時間に依存するものであれば、機会を手にできない人は損を被ることになってしまいます。従いまして、何らかの方法で、本来SNSで瞬間的にバズるものを記録しておくべきといえます。
そして、その記録の方法はパブリックでありながら発案者の権利や利益を尊重するものであることが望ましいでしょう。

今のところtogetterNAVERまとめがこの記録の役目を果たしていますが、なんでもかんでもまとまってるのでハウツーだけに目を向けると検索性の点で良いとは言えません。

本記事で紹介するTips共有サービス「tich」には、以上の条件(発案者がわかりやすい、記録されているのでググッてトレースできる、無料のノウハウ)を満足する可能性があるのではないか、と思ったので勝手に紹介してみます。

Tips・Howto・ノウハウ共有サービス「tich」

「tich」は、Game++社が運営する創作活動に役立つノウハウとかを持ち寄って共有するサービス、とのことです。

クリエイターのための知識共有サービスtich

【その他】クリエイターのための情報共有サイト「tich」はじまります! by tich運営チーム(tich)さん | tich

メイキング、HowTo、アイデア、作業環境、フリー素材の配布、などなど
創作活動をする上で知っておきたい情報はたくさんありますがいまのところそういった情報がまとまっているサイトはありません

そこで「ないなら作ろう!」と始まったのがこのサイトです

いいですね。素晴らしいですね。散らかったりRTに依存したりしてなかなか格差が生まれるハウツー系情報をまとめるという試みです。

twitter連携を使うと簡単に登録できます(メールアドレスは必要ですが)。
あと、アカウント名に数字が入るとエラーになるので、わたしのtwitterアカウント「4risaka」はエラーになりました。
たぶんそのうち改良されますので、めげずに使ってみましょう。

使い方

会員登録して、画面右上から投稿ボタンを押すと、
こんなふうにカテゴリを選ぶページが出てきます。
tich1

適当に選ぶと、こんなふうにリッチなエディターが出てきます。
リンク、見出し、強調なんかは簡単に作ることが出来ます。
技術的にもよくできてますね。いいですね。
tich2

投稿された情報はマイページで確認できるほか、
「ユーザーをフォローして通知を待つ」といった使い方ができるので、ユーザーが増えれば「この人は耳寄りな情報を提供してくれる」みたいな新しい人気の方向も出てきそうです。
tich3

という具合に、非常にシンプルに「ハウツー系の投稿に特化している」サービスです。
正確には何でも書けるんですが、サービスの運営方針としてそうなっているといった感じです。

仕組み的にはnoteとか、イラストだとpalmieあたりに似ているのですが、造形とか作業環境とかも取り扱えそうであるということと、SNSに散らかっている情報を整頓できそうという点で意義はあると思います。

読み手的には、登録してもしなくても記事を拾えるので、ブックマークとRSS登録で情報収集先のひとつとしてカウントできると思います。

投稿者への価値提供とか、期待する点

さて、「ハウツー記事を無償で提供する」という行為、投稿する側に立ってみていかがでしょうか。一昼夜で取得できなかった秘伝の知識をタダでばらまくなんて!って思ったりしませんか。

わたしはもうブログずっとやってるので抵抗はないんですが、ここがシェア(たくさんの投稿)の障壁になりそうだなーって思ったりします。なんとかメリットを提示しなければなりません。

今のところ、タダで提供し続けないといけない

今のところ、構造は

  • 投稿者が投稿して
  • 読者がシェアする

という切り口でユーザーが広まっていったり知識が蓄積されていく、といった感じです。
が、投稿者からすると還元されるものは自己顕示欲と承認欲しかなく、欲を満たすためだったら面倒な手順踏むよりtwitter使うよねぇって思ったりします。

そうなると、実績でもお金でも投稿者が持っているコンテンツ(絵、音楽など)の広告でもなんでもいいんですが、投稿者にまともに還元される価値、つまり「投稿者にとってtichに寄稿するのが美味しいと思わせる材料」が要るなーって思いました。今のところ無さそうです。

苦言を呈しているわけではありません。まだアルファ版なので、運営の方々にはわたしの発想よりスマートな腹案が色々あるはずです。どういう風に投稿側に価値を与えてくる、twitterにばらまくより良いと思わせてくれるのか期待です。

ブロガーとの住み分け

弊ブログの読者の方であれば想像つくと思いますが、方向性がブログと衝突します。
が、これについては特に問題ないかなぁと思いました。

というのは、これの対象はtwitterは好きだけど他のサービスは最低限しか使わない同人屋とかアマチュアだとわたしは考えておりまして、彼らがブログサービスをレンタルしてブログ立ち上げて体裁整えてからわずかなハウツーだけわざわざ投稿しに行くかって言ったらめんどくさすぎるので絶対やりませんよね。

そこでtwitterという気軽にシェアできる(通知で欲も満たされる)という手段になっていたわけですが、これを置き換えることができれば、埋まっていたハウツーを掘り出す効果はあるんじゃないかと思います。

具体的には、tichに投稿→twitterで連携→超RTされる という手順を踏むことでtichドメイン上に情報が蓄積されつつ、投稿者の欲が満たされるという寸法です。
ただ、先ほど申し上げました通り欲を満たすだけならtwitterのほうが手っ取り早いので、ここをどうやってtichに載せていくのか期待です。

で、twitterしかやらない作家さんはこんなふうに使えるとして、ブロガーとしてハウツー記事なんかをコンスタントに投稿している人はたぶんターゲット外です。
だって、ブログやってる方ならわかりますけど、やることが一緒ならオウンドメディア以上に価値を持つことがないのが明らかので、わざわざtichを選ぶ理由がありません。

詳細は省略しますが、ドメイン価値とかSEOとか導線考えると他サービスに依存するより自サイトのほうが遥かに強いのです。ただし、noteの「コンテンツ自体に価値をつけられる」みたいな、ブログと別のアプローチがなされてきたら話は変わるかもしれません。

まとめ

tichというTips共有を目的としたスタートアップサービスを見つけたので、テクノロジーオタク的視点で淡々と期待を寄せてみました。
スタートアップサービスの世界は静かに見えて競争が苛烈なので、どうやってよそのメディア・SNSと差別化して価値を出していくのかわくわくしますね。

tich

ほら、たとえばnoteは「出版社などを介さずコンテンツを出すツールとして、フリーライターが収益を伸ばす手段になった」という、ビジョナリー的に美味しいところがあるじゃないですか。なんかそんなようなポイントが出てくるかなーって考えています。
あとは創作畑でtwitterで数千フォロワー居る影響力の強い人(いわゆるインフルエンサー)が広めてくれる可能性とか。

 - エッセイ, 創作 , ,