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Impact SoundWorksの森系音源「Sonic Forest」は直感的に不気味な音を作れて良い感じ

   

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Sonic Forestはアンビエント向けの音源なのですが、音使いや作り方によっては恐怖演出に使えます。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

Impact Soundworksのアンビエント向け音源「Sonic Forest」

この間Impact Soundworksからメールが飛んできまして、
「Sonic Forest」という音源がリリースされたよという連絡でした。

Sonic Forest – Experimental Granular Kontakt Instrument

わかりやすくするために「アンビエント系音源」と本記事で紹介していますが、
Impact Soundworks曰く「Experimental Granular Instrument」という区分けらしく、
確かに何やら聞いたこと無い感じのふわふわした音が特徴的です。

雰囲気的には「Forest」と銘打ってある通り森っぽいです。精霊とか住んでそうな感じの。
音源自体のデモについては上記公式サイトのデモを聴いてみるのが良いと思います。

さて、この「森っぽい音源」であるSonic Forest、マレット系とかベル系の音色が揃っている他、
サウンドスケープの組み立ても可能ですので、ホラーっぽい音の組み立てに威力を発揮します。

どんな音源?

せっかくなのでインターフェースとかパラメータ、音色についてざっくり説明しましょう。

収録されているインストゥルメント

KONTAKT向け音源なのでnkiファイル形式でインストゥルメントが揃っています。
sonicforest3

大きく分けて以下の4種類くらいに分類できそうです。

  • マレット系(木琴をベースに加工したような音)
  • ベル系(シンセベルとか鉄琴っぽいキラキラした音)
  • パッド系・サウンドスケープ(なんというか精霊の声っぽい「ぶわー」っていう厚みと空気感のある音)
  • シーケンス(押しっぱなしにするとピロピロ鳴る。基本の音色はベル系に似ている)

シンセ詳しくないのでなんだか抽象的な説明になっていますが、要するにです(意味不明)。

シンセ系音源となるとその音色を作るときのハードルが気になるところですが、
nkiだけでも数十種類収録されているので、いわゆる「即戦力音源」のたぐいであるといえます。
つまり、クリック一発で森です(やっぱり意味不明)。

音色の加工

すごく森っぽいインターフェースです。しかもキースイッチで音色が変化します。
sonicforest2

っていうか「GROW」とか「AGE」とか森すぎてわけがわかりませんが、弄った感じ何が変わるのかなんとなくわかったので簡単に説明します。
ちなみにわたしはシンセのパラメータを全然知らないので、ADSRとかその辺の置き換え表現はできません。あしからず。あと何度いじってもわからなかったものは素直にわからないと書いております。

  • GROW: 木の生い茂り度(?)→空間系エフェクトが中にあるようです。強くすると左右にオートパンされたり、オクターブ上に音が付加されたりします
  • BLOSSOM: 木の咲き具合(?)→アルペジエーター的に音を散らばすパラメータ
  • AGE: 樹齢(?)→ディレイ・リバーブのかかり具合。リリース?
  • FROURISH: すみませんよくわかりません。
  • FLOOD:恵みの雨具合(?)→強くすると篭ったような暗い音に変化します。弱くするとキラキラ成分が増えます。
  • BLOOM: すみませんこれも何がかわるのかよくわかりません。
  • SHAPE: 枝の尖り度(?)→たぶんアタックスピードです。強くすると鋭いアタックになります。
  • SUN: 日の当たり度(?)→倍音成分の操作っぽいです。FLOODが「高音を削る」のに対してこちらは「高音を増やす」ように聴こえます。
  • SHADE: 日陰度(?)→FLOODやSUNに似た倍音操作です。強くするとアタックの高音が思いっきり削れて陰鬱とした響きになります。
  • TANGLE: 蔦や枝の絡み度(?)→強くすると、いかにもグラニュラー的な、LFOを強烈にした「ぎゅるるるる」みたいな音の変化をします。
  • WITHER: よくわかりません(3回め)。

はい、マニュアル読んでないので見事に適当な説明です。多分本当は全部マニュアルに書いてます。

グラニュラー系音源なので空間を弄ったり倍音を操作して音色をアグレッシブに加工するパラメータで占められています。
特にSUN、FLOOD、SHADE、TANGLEあたりはあ、これホラーに使えると判断できるくらい大きく変化します。

この「森パラメータ」群のいいところは、わたしのようにシンセの素養がない人でも直感的に操作できるところでしょう。
一見意味不明パラメータに見えますが、例えば「SUN」をいじると感覚的に陽の光が当たったっぽい音が得られたりしますので
信号処理的な従来のシンセのパラメータと比較して、人間の感性に近い操作を実現しているというところは非常にユニークで面白いです。
わたしはいじってみて一発で理解できたので結構好みです。UI設計としては感受性依存なのでよくないのかもしれませんが。

ちなみに、インターフェースの上側に「REV」というスイッチがあり、
これを押すと一発で逆再生になります。
サウンドスケープの組み立ても直感的に行えそうで素晴らしいですね。
sonicforest4

非常に多機能でこの他にも標準的なADSRとかステップシーケンサー機能とかあるんですが、
特にSonic Forest特有のものではないので省略します。

つくってみた

というわけで、標準で収録されているnkiファイルだけを使って
簡単に不気味な感じのデモを作ってみました。

プリセット運用でもこれくらいはできます。
が、さきほども申し上げました通り一見謎のパラメータ群は実は直感的で音色作りしやすいので、
更に加工して不気味度合いを上げることも簡単にできそうです。

まとめ

というわけで、全く新しい森音源「Sonic Forest」の紹介でした。
使いどころが非常に限られている感は否めませんが、わたしの場合ぴったり作りたい音にハマった感じで
これはいい買い物をした!と喜んでいるところです。

気になるお値段ですが、2016年5月29日現在チャリティー価格&イントロセールで$20と破格です。
本来の値段がきになるところですが、後ほど追記する予定です。
「難しくないシンセ」がほしい方にもおすすめの逸品です。

Sonic Forest – Experimental Granular Kontakt Instrument

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