スマホをマルチエフェクター兼教則本にしてギターの練習をする
2016/04/17

ハードウェアさえ用意できれば格安で成立します。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。
目次
新しいギターの練習方法
エレキギターを練習するとき、昔ながらの方法といえば
シールドにアンプを繋いで、ボリュームに気をつけながら電源を入れて、
好きなバンドのスコアや教則を見ながら練習開始……というのがセオリーだと思います。
もちろんアンプの爆音には魅力がありますので、
この練習方法は良い物ですし、バンド合わせの場合実機接続がベストな手段です。
しかし、自宅練習で大きな音を出せない、そもそも出す必要が無い場合、
今の時代スマートフォンを使うのが一番手軽で安価になんでもできます。
スマホで練習
ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、
実はスマホでギターの練習ができます。
どうやってエレキギターとスマホをつなぐ?そういう機材があります。
アンプなんか無いじゃん?アンプシミュレーターというアプリがあります。
教則本は別に用意しないとだめだよね?スコアもスマホで表示できます。
という具合に全部スマホで完結させることができたりします。
最低限ギター本体とピックとシールドさえあれば、以下の道具を集めることでスマホ練習が可能になります。
必要な機材とアプリ
以下、iPhoneを前提にお話を進めます。
ギターインターフェース
ギターとスマホをつなぐためには、シールドケーブルをスマホに接続する機械が必要です。
これは「ギターインターフェース」という形で各社から商品化されています。
安いものだと1,500円くらいから購入できて、接続した瞬間に入力できるようになります。
実機アンプのように音量に気をつけて電源を入れる必要はありません。
個人的には、IK MultimediaのiRig(4,700円)か、
Flanger FC-20(1,500円)がおすすめです。
理由は最も安価にギターと接続できるからです。
iRigは実は「iRig Pro」とか「iRig HD」という高性能だったり入出力が複数あるバージョンもあるのですが
「ギターを自宅で練習する」という目的であれば、オーバースペック気味になるので上記のモデルで十分です。
アンプシミュレーター
実機アンプが無いかわりに、プログラミングの力でアンプの音を究極に再現した
「ソフトアンプシミュレーター」というものを使います。
もともとパソコンと組み合わせて使うもので、数万円で売っているものなのですが、
スマホアプリだと2,000円くらいでその辺のマルチエフェクターを凌駕する性能が手に入ります。
これについては、同じくIK MultimediaのAmplitubeか、
Positive GridのJamup Proがおすすめです。
「もうこれだけでいいんじゃないかな」というくらい両方高音質高機能です。
2万円くらいのマルチエフェクターを買うのがばかばかしくなってきます。
更に言うと無料版もあります。アンプの種類が少ないなどの制限があります。
機能や音質について信じられないという方は動画を御覧ください。
【Amplitube】
【Jamup Pro】
教則・スコア
まずテクニカル系なら地獄シリーズがスマホアプリ化してるのでこれ一択です。
これについては個別に記事にしておりますので、併せて御覧ください。
→ 【【レビュー】ギター教則本「地獄シリーズ」がスマホアプリになった!】
その他のジャンルの場合、Kindleを活用するというパターンがあります。
現在、教則本やスコアもAmazonで豊富に電子化されています。
スマホ画面だと小さいんじゃないの?とお考えになるかもしれませんが、
拡大して必要な箇所を見る、具体的には説明文より譜面ばっかり見ると思いますので
それで十分練習は可能です。
また、弾けるようになってくるとどうせ全然タブ譜見なくなりますので大して問題ありません。
スマホ練習のメリット
実機を使わないスマホ練習の個人的に考えるメリットは以下のとおりです。
初期投資が安い
ご覧のとおり周辺機材やエフェクター代が格安で済みます。
もっともこれはライブのときの機材と互換性が無かったりするので、一概には言えませんが……。
逆に言えば、宅録ギタリストの場合こっちの選択のほうが良いともいえます。
練習開始が楽
実機を使うと、アンプに繋いで状態チェックしたり、コンパクトエフェクターのスイッチ入れたり、などなど
練習開始するまでめんどくさいイメージが付きまとうのですが、いかがでしょうか。
スマホ練習の場合、接続して各種アプリを立ち上げたら準備完了です。
環境がコンパクト
なにせ全部アプリで完結するので、
床がごちゃごちゃしたりとか、それこそ接続が入り組んだりとかの煩雑さがありません。
ソフトアンプシミュレーターはコンパクトエフェクターのシミュレーションもしているのですが、
指でスライドさせたら順番が入れ替わったり削除できたりするので非常に楽です。
皆様の目的は演奏を練習することであって、ハードウェアをがちゃがちゃすることではありませんよね。
そういう意味で色々と楽です。
あと、ギターとインターフェース、スマホがあればどこでも練習開始できるので、
出先でちょっと練習する用事があるときはギター提げるだけになりますからとっても楽です。
まとめ
というわけで、スマホを使ってエレキギターの練習をすると
とってもコンパクトに、かつ安価に練習環境が整うのでいいよ、という話でした。
私の場合これをMacに置き換えたような環境を作っていて、
実機アンプとかエフェクターのたぐいが一切ありません。全てソフトで完結しています。
練習とかレコーディング用途であれば、実はハードウェアは全く要らないんですねー。
個人的にはライブもアンプシミュレーターで行けるんじゃないかと勝手に思っているのですが、
現役バンドマンの皆様、ロックなひねくれ方としては悪くない選択ではないでしょうか。いかがでしょう。