ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

今さら訊けない、ジャズっぽく跳ねるドラムパターン(シャッフルビート)の打ち込み方

   

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基本は3連符を抑えれば問題ありません。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

シャッフルビート

ジャズなどでよく使われるシャッフルビートというリズムがあります。

説明は抜きにして、こんな感じのやつです。

Heavy Shuffle beat Demo by Arisaka on hearthis.at

ドラムが独特の跳ね方をするのが特徴です。
トラックテンプレートに元々読み込んである音源で作ったので、音色がやたらヘヴィですが気にしないでください。

で、打ち込み的にどーなってんの?というのが
本記事で説明しようとする内容です。

「跳ね方」の打ち込み

この「跳ね方」、三連符という音価を使っています。
三連符というのは1拍や1小節に音が3個等しい長さで収まる長さを指します。
音楽の授業で習ったのが片隅にあればハナシは早いです。

【参考】
楽譜の読み方 ~リズム編(3)~

ドラムでよく云われる「8ビート」は、1小節にハイハットが8つで
バスドラムが1拍と3拍、スネアが2拍と4拍に入るオーソドックスなリズムです。
この場合、音価の最小単位はハイハットの8分音符になります。

16ビートの場合も、ハイハットの音価が半分になって16分音符で刻むというだけで
4拍1小節が土台だと飲み込みやすいとおもいます。

が、3連符は、例えば8分三連符だと1拍を3等分した長さになるので
なんとも直感的に理解し難いです。

というわけで、Cubaseの画面キャプチャを交えて以下に説明してきましょう。

下準備

さて、三連符、演奏しようとすると音価にクセがあるので
なかなか難しいんですが、どうせ打ち込みなのでクオンタイズ使って楽します。

まず、ピアノロール画面を開いて、クオンタイズの基準を「1/8 三連符」にします。
これで、先ほど長々と書きました「8分三連符」になります。
ピアノロールに、1拍に3つノートが入りそうな感じのグリッド線が出てきたとおもいます。
shufflebeat1

で、リズムはこれを基準に組めば難しいことを考えなくても作れますので
準備としてはこれでOKです。

実際に組んでみる

では、実際に組んでみます。
これも難しいことを考えず、まず以下ののルールを守れば問題ないです。

  • バスドラムは拍の頭と最後に入れる
  • スネアは8ビートと同じく2拍と4拍に入れる
  • 金物(ハイハットかライドシンバル)はバスドラムと同じルールで入れる
  • バスドラムとスネアは原則として被せない

これを実践したのがこちらの画面キャプチャです。
shufflebeat2
バスドラムは「たんったったたんっ」っていう聞こえ方が1つのまとまりになる感じに、
ライドシンバルも似たようなリズムで組みます。

最後にシンコペーション

跳ねたリズムのまましばらく進んで、
キメのフィルインを拍のジャストで合わせるとなんだかもっさりした印象を受けます。

そこで、グリッドの3連符一個分だけ手前に突っ込みます。
shufflebeat3

今回の例だと、バスドラムとクラッシュシンバルを最後に一発叩いているのですが
ここを食い気味にしています。
このほうが軽快に聴こえるので、シャッフルの場合こんな風に手前に食い込むのがポイントだとおもいます。

ちなみに、次の小節からリズムパターンが変化するなどして食い込ませたくない場合、
タム回しやスネアロールで叩く太鼓を1個増やすなどして吸収すれば特に違和感なくパターンを移行できます。


はい、意外とあっさりできてしまったとおもいます。

あらかじめクオンタイズを8分三連符に合わせてあるため、
何も考えずに上記のルールに従うだけでそれっぽくできます。

応用: ゴーストノート

実は、スネアもバスドラムと同じように「拍の後ろにつけても違和感がない使い方があります。
ゴーストノートといいます。

ゴーストノートとは、「ドラマーがタイミングを体で合わせるときに
偶然スティックがドラムに当たったり、調整のために軽く当てたときに鳴る音」を指します。

……つまり打ち込みだと原理的に起こらない現象なのですが、
敢えて丁寧に打ち込むと生演奏っぽくなります。

で、シャッフルビートの場合は拍の後ろにベロシティを通常の40%くらいで入れると
聞こえる聞こえないかくらいの「ポンッ」っていう音がゴーストノートらしく演出してくれます。

ちなみにゴーストノート、パターンをコピペするとやたら精密にゴーストノートが発生するという
おかしな状況になりますので、基本的に手でいっこずつ丁寧に打ち込むのを推奨します。

上記の理由のため結構めんどくさいので、最初はなくてもいいとおもいます。

まとめ

はい、非常に基本的なドラムパターンのハナシでしたが、
意外と調べてもヒットしないので書いてみました。

バンドサウンドを打ち込みしたい場合、普遍的な2ビートや8ビートに寄りがちで
マンネリ化しつつあるドラムパターンを打破するための参考資料として
用いてくださいましたら幸いです。三連符は色々と応用が効くので便利ですヨ。

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