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超小型・高音質モニタースピーカー「EVE AUDIO SC203」レビュー

      2016/08/08

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コンパクトモニタースピーカーとしてはGenelecと2択だと思います。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

小さなモニタースピーカーのレビュー

モニタースピーカーなんですが、現在「EVE AUDIO SC203」というやつを使っています。

EVE Audio – SC203 | Media Integration, Inc.

EVE AUDIOというとADAMから分化した新鋭オーディオメーカーで、SC204、SC205の音質は結構高い評価を受けています。
で、結構前にもともとコンパクトなモニタースピーカーであるSC204より更に小さいSC203が出て、それに買い換えたのですが
そういえばちゃんとレビューしてなかったなぁと思ったので書いてみることにしました。

ちなみに買い換える前は「Genelec 6010A」を使用しておりました。価格帯と大きさが非常に似ているモニタースピーカーです。色々あってやたら高く下取りできることになったので、チャンス到来とばかりに買い換えました。
というわけで、6010Aとの比較という観点でのレビューになります。

ちなみに耳はそこまで自信がないので、機能性とかそういう観点の話が中心になります。肝心なところはお店に試聴しに行って己の耳を信じて下さい。

EVE AUDIO SC203 ざっくりレビュー

大きさ、音質、機能、外観などの観点で簡単に書いていきます。

外観

SC204、SC205がスピーカーコーンむき出しの構成であるのに対して、SC203はツイーターもウーハーも網がついています。
特に音質に影響しているようには感じられないので、事故防止の観点からアリだと思います。

デザインは比較的平坦ですが、角が丸くなっているのでSC204よりポップな印象を受けます。一方で、ロゴ以外は最低限のプリントにつや消しの塗装がクールです。
sc203-1

コントロールノブは右側のスピーカーだけに付いており、ボリュームコントロールはこれを調節すると左右両方コントロールできる構造になっています。
ペア販売していないスピーカーだとこうもいかないことがあるので、これは地味に便利ですね。
後述しますが、このコントロールノブはボリュームの他にEQとLED輝度の調整にも使えます。

ちなみに6010Aはコントロールノブが両方についている(しかも裏面)なので、音量調節はスピーカーでやろうとするととても難儀します。SC203は正面にあって、左右同時コントロールなのでそこは非常に楽ですね(6010Aはミキサーでコントロールする前提なんだと思いますが)。

音質

気になる音質ですが、6010AもSC203も大差ないかもといった印象です。強いて言うなら、SC203のほうが低音がちょっと多いように感じられました。

モニター環境に大きく依存するので比較しても仕方ないと思うところはあるのですが、6010AにしろSC203にしろ上から下まで高解像度・広い音場でしっかり出ますので自宅DTMの用途としては着地点にして問題ないレベルだと思います。

なにより凄いのが、後述しますがこの大きさでこの音質というところ。これより大きくても微妙なスピーカーはたくさんありますが、異様なミニサイズにも関わらず高い音質なのは素晴らしいのひとことです。

てことで、音質については6010Aとは大差なく、両方高いレベルです。

機能性(イコライザー)

6010Aには背面にディップスイッチがついており、モニター環境によっては反射で低音がブーミーになるなどの現象を抑えるために、スピーカー側で低音部のイコライズを行うことができます。

これで本来の再生環境に近づけるというわけですね。日本の住環境は部屋が狭く、宅録の適当な環境だと反射の影響を受けやすいので、この機能は地味に便利です。

SC203にはフロントのコントロールノブを押し込むことでイコライズが可能です。ディップスイッチと異なりノブを回して細かく設定できるというところがポイントです。
sc203-2

さきほど「低音がちょっと多い」と音質の項で書きましたが、ちょっと膨らむ印象があったのでEQで削ってヘッドホンその他の環境と比較して不自然にならない程度に調整しました。

6010Aは確か「-2dB」「-4dB」のようにスイッチの切替で固定値を選択する方式なのですが、ノブで連続的に設定できるのは良いポイントです。

また、ボリュームの量はオレンジのLEDで表示されるのですが、ちょっとまぶしいとおもったら輝度を調節することができます。完全にLEDを消すことも可能ですので、ミキサー側でコントロールする場合も便利です。

あと省電力機能のようなものを搭載しており、しばらく音を鳴らさなかったら勝手にミュートします。なんらかの出力を検知すると勝手に復帰するので便利は便利なのですが、復帰するのに出力を検知してから10秒近くかかるせいで地味にイライラします。
もちろんこの機能をオフにすることも可能なので、困ったとしても問題ありません。

サイズ

6010Aがあまりにも小さすぎるのですが、SC203も負けてません。異様に小さいです。

どれくらい小さいかというと横幅が12cm切ってます
ISO ACOUSITCSのスタンド(横幅130cm)のやつに載っけてみたんですがスタンドより幅も奥行きも小さくて微妙に乗り切ってないという小ささ(小さすぎてインシュレーターが真ん中に来ないのであんまり意味をなしてないかも……)。
sc203-4

それでも先ほど書きましたとおり音質は良いです。スピーカーはエンクロージャーの大きさに音質が大きく影響されるとずっと思っていたのですが、一体どういうカラクリ。

小規模な環境が好きでゴツい機材を使いたくない人に勧めたいです。というかわたしがそういうタイプで、大きなスピーカーが嫌なので調度良かったから買ったというのもあります。

その他

バスレフポートは穴は空いてませんが背面に振動板があります。サイズの割に低音の量感が凄いのはこれがカラクリだと思います(一般に、小さいスピーカーは低音が出ないと言います)。
sc203-3

配線ですが、付属の専用ケーブルで左右のスピーカーを接続して、右側のスピーカーの背面に集中して装備されているRCA端子(L/R両方)から、RCAケーブルをオーディオインターフェイスに伸ばす、ような接続になります。
コントロールノブが右側のスピーカーにしかついていないので、そのための構造だと思います。

あ、それと最後に1点。角度をつけるためのオレンジのスタンドが付いており、スピーカーの下に敷くことで上を向かせることができます。
sc203-5
……が、これやわらかいゴム製のためか使うと主に低音がボワボワしはじめます。個人的には敷かないほうが良いです。
スピーカーとか部屋鳴りによる低音のブーミーさはスピーカーのEQでなんとかなるのですが共振はどうしようもありませんので使わないのが無難です。

まとめ

フラットなモニター系音質にコンパクトでかわいらしいデザイン、EQやボリュームコントロールの高い機能性、ということで
Genelec 6010Aと比べると音質面では大差ない感じですがかゆいところに手が届く、あと6010Aに迫るとてつもないミニサイズ、というところが素晴らしいスピーカーでした。

ちなみに6010Aクラス(6〜7万)のモニターを既に持っているならば個人的には別に買い換える必要はないと思います。
が、それより下、大体3万円〜5万円台のモニターをお使いで、ステップアップを望みならば、とてつもなく小さい実用的なモニタースピーカー枠ということで強くおすすめしておきます。

買うとしたらネットショップだと楽天かYahooのポイント還元が倍になるセールとかを狙うのが良いでしょうねー。製品価格自体が高いので還元ポイントが良い感じになるはずです。

サウンドハウスも安いですね。64,000円くらい。
EVE AUDIO ( イブオーディオ )  SC203 | サウンドハウス
EVE AUDIO ( イブオーディオ ) SC203 | サウンドハウス

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