ありんこ書房

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打ち込みDTMer向け、「シンバルが逆再生したあの音」の作り方

      2016/08/06

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「すーっ」っていうあの音の作り方のはなしです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

シンバル逆再生っぽいアレがほしい

よく静かなパートから賑やかなパートに移動するときの効果音的な使い方として、シンバルが逆再生したような音というのがよくあるんですが、おわかりになりますでしょうか。

これです。通常のシンバルの音の再生とくっついているのでアレですが、「すーっ」っていう持ち上がり方をするこの音です。

で、この音どうやって作るの?と思う方もいらっしゃると思いますので、本記事ではゆるゆるとその辺の音について解説しようと思います。

シンバルが逆再生したような音の作り方

作り方は2点、クラブサウンドとバンドサウンドでは作り方が異なります。っていうか音の性質自体まるっきり違いますので、そこだけ注意してください。

クラブサウンドの場合

クラブ系の場合、その名もReverse Cymbalという名前でSEとしてよく知られています。先ほどのYoutube動画もその例です。

で、これをハンドメイドで作る場合ですが、まず普通にドラム音源でクラッシュシンバルを一発ばしーんと叩いたMIDIを作り、それを波形化します。
波形化のやり方はDAWによって異なるので詳細は省略しますが、Cubaseの場合MIDIトラックを選択して「インプレイスレンダリング」が楽です。

クラッシュシンバルのMIDIを波形にした

クラッシュシンバルのMIDIを波形にした

次に、その波形を逆再生にします。Cubaseではツールバーから「Audio」→「処理」→「前後に反転」を押すだけで一瞬で出来ます。
cym_r2
cym_r4

クラブサウンドの場合「効果音」なのでこれでOKです。で、もっと言うと自作しなくてもフリーのサンプルが山ほどあるのでそっちを頼るほうが音質とかの面で有利ですし、めんどくさくありません。
興味があったらGoogleで探してみてください。「Reverse Cymbal Sample Free」とかで検索すると出てきます。

バンドサウンドの場合

さて、バンドサウンドだとドラムセットがあるので、クラッシュシンバルを使ってなんとかその場で作る必要があります。
バンド演奏で逆再生とか人間業ではないので、さきほどのクラブサウンドのように波形を反転する技は原理的におかしいと言えます。

では、「シンバルが逆再生したっぽい」という表現はどうするのか?
目的を考えると「すーっ」っていう音が出れば何でも良いということになりますので、ドラムスティック2本でそれを再現するような演奏をする必要があります。

本記事は打ち込みDTMer向けなので、MIDIで表現してみましょう。以下の様な感じになります。
cym_r3
はい、やったことは以下の2点。

  • クラッシュシンバルが鳴る所のMIDIノートを32分か64分音符で1小節くらいめいっぱい並べる
  • ベロシティを小節の終わりにむけてゆっくり強くしていく、指数関数のようなカーブを描くイメージ

2秒くらいのサンプルにしかならないので音声サンプルの添付は省略しますが、割とどんな音源でやってもそれっぽくなります

イメージとしてはドラマーがスティックでシンバルを弱く〜強く連打するような演奏です。で、これはシンバル1つでやっているのでまだちょっと奏法的に不自然で、
普通、ドラム音源はシンバルが2つついてますので、左右交互に繰り返すとなお良いでしょう。

実際、バンドサウンドにおける「すーっ」っていう音の演奏はそうやって行いまして、奏法としてはシンバルロールと言います。覚えておくと良いでしょう。

まとめ

はい、リバースシンバルとシンバルロールの再現方法の記事でした。名前を知らないと調べようがないので、タイトルは「シンバルが逆再生したような音」という曖昧な表現を使っております。

簡単に抑揚をつけられるのでリバースシンバルはジャンルを問わず有用です。ただし凡庸なのであんまり使い過ぎると面白く無いかもしれません。
シンバルロールはバラードナンバーなんかで繊細な表現をする際にも使えます。多いに参考にして下さいますと幸いです。

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