ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

運用に失敗したDTMプラグイン4つと、プラグインコレクター化しない考え方

   

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わたしの駄目っぷりをさらけ出す記事になっております。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

DTMのソフトウェアプラグインって一年中どっかしらでセールをやっていて、まー巧みに物欲を刺激してきます。

その物欲の刺激には落とし穴がありまして、現在の自分のスキルに合っているかとか、使用目的に合致しているかとか、いろんなことを冷静に考える能力が実は必要だったりします。

そんなわけで、こちらの記事はわたしがそこんとこ大ゴケした体験を共有することで、自戒・反省あるいは初級〜中級DTMerの方々が同じ轍を踏まないようにそれとなくお知らせするものとなっております。

あ!これ失敗だ!と気づいたプラグイン4選

4個もある時点で既に笑いものなんですが、まぁ気にしないで行ってみましょう。

1. Future Audio Workshop Circle

まずこちら。エレクトロ系の音に強いFM音源のシンセです。Media Integrationでまれに3,000円台で販売しています。2016年ではなく結構前に買ったんですが見事にほこりかぶってますね。

Future Audio Workshop – Circle 2 | Media Integration, Inc.

特長はなんといっても他のシンセ音源には無い独特のインターフェース。

Circleの操作画面

ツマミの代わりに見た目にわかりやすいグラフィック表示になっているだけで、左側で基本波形を加工、真ん中で合成、右側でLFOとかシーケンスの設定を行うようになっています。

デモを聴けばわかるのですが結構太い音が出るので、値段の割に戦力になってくれるはずです。使う人が使えば

今弄ったらもしかしたらモノにできるかもしれませんが、やっぱりシンセアレルギーを克服するに至っていないというのもあり、全然使えていません。

もともとバンドサウンド系のわたしは作り込むより結果がほしいという発想でシンセを使うので、PCM音源のシンセを使って、プリセットベースでちょい変してすぐ投入するほうが向いているようです。似たような発想の方は「FM音源系のシンセ」には気をつけてください。

2. Toontrack EZDrummer 2

ポン出し即戦力でミックスの調整すらほとんど要らない超簡単ドラム音源です。音質も良いです。

で、実はコレEZD2が出てすぐ買ってずーっと使ってたんですよ。なのでついこの間まで現役でした。
……が、BFD3がセールになったので乗り換えました

理由はEZDのベロシティレイヤーの大雑把さが気になって仕方なかったからです。更に言うとEZX(拡張パック)によってこのクセがちょっと違うので尚の事厄介でした。

結果として膨大なサンプル数に豊富な拡張というドラム音源最終兵器みたいなBFD3にたどり着いたんですが、まぁ最初からこれにしときゃよかったのにねといった感じです。PCスペックが足りてなかったわけでもありませんし。

音源を買う時気をつけて欲しいのは中途半端なポジションのやつを選ぶと後悔するというもので、どうせ投資するならちょっと我慢してお金貯めたほうが良い方に作用することが多いです、経験上。

でなければ、最近のフリー音源は非常に質が高いので、創意工夫でカバーしつつ物欲と戦うのがクールです。

3. MeldaProduction MMultiAnalyzer

複数のトラックに挿すとそれぞれのトラックのスペアナを同じ画面に表示できるので、帯域の衝突を確認するのに非常に便利なプラグインです。

MMultiAnalyzer

MMultiAnalyzer | MeldaProduction

で、実際いい感じなんですが、これを導入した数カ月後にiZotopeからNeutronが出ました

それの何が問題って、Neutronについている機能であるマスキングメーターがこいつの株を奪うものだったんですよね。

複数トラックに挿すとぶつかっているところがグレーで表示されるんですよ。つまりMMultiAnalyzerを見て自分の頭で判断していたことがある程度自動でできちゃうという。

おまけに、Neutron、トラックに挿してベルカーブを適当に書いてから「Learn」ボタンを押すと削ったほうがいいところを大雑把に提案してくれます。ここまでやられちゃうともうだめです。

タイミングが悪かったとしか言いようがありませんが、そういうこともありますので衝動買いには気をつけましょう(MMultiAnalyzerは計画的に買ったので完全にやられましたが)。ただしNeutronと違ってめちゃくちゃ軽いので、全く使わなくなったというわけではありません。

4. SoundRadix SurferEQ Boogie

こちら、Focusriteのキャンペーンを活用してタダでもらうことが出来た不思議なEQプラグインです。

SurferEQの機能限定版なのですが、これの特長はトラックの周波数特性を読み取り、EQカーブが勝手に追従すること。完全版と比べて限定されているのは、その追従するポイントが1個しか設定できないという点です。

SurferEQ Boogieの画面

つまり1点だけ設定すれば良い単音の楽器、かつ処理がややこしい楽器、ということで、「ベースの低音が暴れるのをなんとかできないか」と思ってみたんですが、思うように行かなかったので「あれー?」ってなっています。

理由は簡単で技術的にそれ以前の問題だからですね(駄目)。これは無料なのでまぁ時間とストレージ容量が授業料になりましたが、やはり適切なトリートメントをするのに必要なのはツールではなく知識であり、制作をするのはプラグインではなく手を動かす自分です。というわけで出直してからまた試してみようと思います。

SurferEQ自体は良いプラグインです。ただし、「これを買えばミックスが……」みたいな幻想はあまりにも浅はかで甘いという話ですね(今更感ありますが)。

まとめ

というわけで中庸な同人音楽屋っぽく駄目駄目具合をさらけ出す記事になりましたがどうでしょう。
結局それぞれの項目で学んだことをまとめると以下のようになります。

  • 自分に合ってない音源を買わないようにしよう
  • 「今必要」でも、その必要なものを選ぶ理由に価格があるならちょっと考えてみよう
  • 衝動買いや商品リリースのタイミングの見誤りは無駄出費になるので冷静になろう
  • プラグインでミックスが良くなるなんて幻想は捨てよう、知識と教養こそ正義

Circleの件はわたしはシンセでしたが、逆にドラム音源を買うときも作り込みが必要な音源とそうじゃない音源があったりしますので、同じように情報収集が必要ですね。

その他は駄目エピソードが先にあってその後に自己啓発書みたいなコメントを付け加えただけなのでさらっと流してください。かっこ悪いので。

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