ありんこ書房

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鍵盤が全く弾けないDTMerがMIDIキーボードを持つことによる3つのメリットと1つの真意

      2016/03/20

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ごきげんよう、蟻坂(4risaka)です。

鍵盤が弾けない

突然ですが、わたしは鍵盤が全く弾けません。
というか、ハノンやソナチネといった指使いや基礎をまとめた教則の類を
今の今まで全くやろうとしていません。つまり上達する気がありません。

今後一切鍵盤やる気がないわけですが、
じゃあ入力機器としてMIDIキーボードが要らないか、というと答えはNOです。
これがないと制作効率が20%くらいに落ちます。

個人的にはオーディオインターフェースより先に買ったほうがいい機材です。

MIDIキーボードを持っていたほうがいい理由

鍵盤弾けないわたしが何故そんなにMIDIキーボードを強く推すのか?
理由(メリット)は以下のとおりです。

直感的に音を確認できる

DAWで音を確認したい場合、MIDI編集時にピアノロールの鍵盤部分をクリックすると音が鳴ります。

しかし、この鍵盤、常に画面の左端にあるため、
脳内で鳴っている素晴らしいメロディを形にしようとしたとき、
「今鳴っているメロディがどの音かわからない!」という場合
一々左端にマウスカーソルを持って行ってぽちぽち確認して、
またピアノロールの目標位置にマウスカーソルを持って行って入力……
という手間が発生します。

わたしがものぐさなだけなのかもしれませんが、
この手間、作業を続ければ続けるほどかったるくて仕方ありません
そんなことやってるうちに脳内メロディがやる気と連れ立ってどっか行ってしまいます。

MIDIキーボードを使うと、鍵盤押せばその場で鳴るので
音を確認するというステップは楽勝でクリアできます。
弾けないなりにゆっくり連続で鍵盤を叩けば、脳内メロディを効率よく追いかけることができます。

これがコード弾きとなるとさらに強力で、
理論の本とかコードブックを見ながらコードを頑張って抑えると当然ながらコードが鳴ります
これはマウス入力だと原理的に不可能なので、大きなアドバンテージになります
(もっとも、最近はCubaseだとコードパッド、或いはこの間紹介したiPhoneアプリもありますが)。

すなわち、わたしのような凡才でも脳内メロディが雲散霧消するリスクを大幅に減らすことができます。
いやほんと、「すぐカタチにできる」っていうのは非常に大きいです。やってみればわかります。

リアルタイム入力・ステップ入力が可能になる

MIDIキーボードを使わない場合、入力方法は実質

  • マウス入力(ピアノロール、スコア)
  • 数値入力

に限定されます。
このうち前者は細かい調整が効きにくいという点(こちらはクオンタイズで解消できますが)と
何よりかったるいのが個人的に大きな難点です。

また、数値入力は少々玄人向けなところがあり、直感的とは言いがたいです。
駆け出しDTMerやわたしのような凡才が手っ取り早くカタチにするには難しいツールです。

一方、MIDIキーボードを使うと

  • リアルタイム入力
  • ステップ入力

の2種類が可能になります。
これが可能になると、MIDIキーボードで次々ノートを入力するという
超高速な入力方法が可能になります。

……あれ、「鍵盤が弾けない」っていう前提はどこに行った。
と考えられたかとおもいますが、なーに、パソコンで作ってるんですから簡単な話です、
リアルタイム入力の場合超テンポ落としてゆーっくり4小節くらいずつ弾けばいいんですよ。
ちょっとくらいミステイクしてもマウスで直しゃいいんですよ。

ステップ入力も同様です。
こちらは音価を左手のショートカットキーで切り替えながら右手で鍵盤を叩くという方法で
やっぱりマウスより効率よく入力することができます。
ただし、リアルタイム入力ほど直感的ではないので少しだけ操作の癖に慣れる必要があります。
ちなみにわたしはステップ入力一本ですが、慣れ過ぎてやたら早くなりました

「入力後の修正」や「テンポ落とすズル」を加味してもマウス入力より体感的に早く入力できます。
「体感的に」というのが重要で、かったるさを感じないストレスフリー感が入力手段として大事だとおもいます。
よろしいですか、DAWの操作は目的ではないので出来る限り楽するのが正義なんですよ。

ベロシティやピッチベンドの抑揚が直感的に生っぽくできる

これ、MIDIキーボードじゃないと絶対にできないポイントです。
MIDIキーボードは普通ベロシティを検知するので、あらゆる入力方法について
強く叩けば高いベロシティ、弱く叩けば弱いベロシティで入力されます。

なので、例えばドラムの打ち込みでハイハットは裏拍を弱く……というようなパターンだと、
ステップ入力かリアルタイム入力で「思った通り」にさくさく入力できます。
また、入力時のベロシティの人間っぽいばらつきも自動的に表現できます。
だって人間が入力しているのですから。

ただ、鍵盤が弾けない以上楽譜に書いてあるような強弱表現は表現できる演奏スキルがないということで
どうしても適当になりがちである、というところは弱点として申し上げておきます。
こればかりは大量のインプットから真似するしかありません。

まとめ

というわけで、鍵盤弾けない系DTMerにMIDIキーボードを強く進めるメリット(理由)は

  • 直感的に音を確認できる
  • リアルタイム入力・ステップ入力が可能になる
  • ベロシティやピッチベンドの抑揚が直感的に生っぽくできる

の3点でした。

さらに一言で、本質的な「MIDIキーボードを導入すべき理由」を述べましょう。
すべては「非効率な作業によってアイデアがどこかに行ってしまうのを防ぐため」の一点です。

「叩けば音が出る」というそれだけで弾ける弾けないを越えたアドバンテージが得られることが
おわかりいただけましたでしょうか。
できれば49鍵以上を推奨しますが、安いものからでもおひとつどうぞ。
ちなみにご購入の際はサウンドハウスが文句なしに最安値でした。詳細は以下の記事に。
ハードウェア機材がほしいDTMerはサウンドハウスだけ使えば良い1つの根拠

ちなみに、最近のマウス入力は入力支援(例えばCubaseだとロジカルエディター)が整ってきていますし、
音源によってはマウスだけでかなりそれっぽく作れたりしますので(→ 鍵盤が弾けないDTMerのピアノ音源は、Toontrack「EZKeys」で決まり)、
最適化した結果かなり効率的に入力できるぜ、という方がいらっしゃいましたら
是非情報とか対抗記事をおひとつお願い致します。

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