ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

同人サークルやバンドのメンバー募集のコツは「相性>音楽性»技術」である

   

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長期的に見た時、一番影響するのが相性だからです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

メンバー募集で重視するところ

最近はインターネットを使ってバンドメンバーを募集することができたり、
あるいはSNS経由でメンバーを募る場面が散見されます。

このとき、募集要項に「こういうバンドです、こういう音楽をやります」ということを書くと思うのですが
やはり多くの場合「音楽性」を重要視しているように思えます。
なるほど、たしかに今やりたい音楽に同調してくれる方のほうが色々やりやすいですよね。

しかしですね、私は募集の時は音楽性はおいといて「相性」を一番上に持ってくるのが良いと考えます。

「相性」を1番目に持ってくる理由

単純に音楽活動にしてもビジネスにしても個人対個人であり、長期的に最も影響するからです。
嫌な奴と続けたくありませんよね。

音楽性は流動するのでアテにならない

まず音楽性。何年も活動するとなんかしら必ず変化が生じます。

バンドが「音楽性の違いで解散」するというのを見たことがあるかと思います。
仮にソレが本当だとして、こうなる理由は前述のことを踏まえますと全員で変化する音楽性についていけなかったからです。

「いや、何年もずっとロックバンドやってるプロいるでしょ」とお考えになるかもしれませんが、
よく聴いてみましょう。同期を使うようになったり、テンポが低いほうに寄ってたり、音作りが変化したりしているはずです。
ここでの「音楽性」は「ジャンル」という意味ではなく、「音楽表現の方向性」というニュアンスです。

人間は未来を予測するのは苦手です。
1ヶ月先の将来すら全然当てられませんし、数年単位の話であれば、スマートフォンやSNSの生活への浸透だってほとんどの人が予測できませんでした。
事実「音楽性のスレ違い」というものが発生する事案もあり、人間が未来の予測に向いてない以上、
「いま・この瞬間の音楽性」に賭けるのはあまり得策ではないと思いませんか。

とはいえ全く必要ないかといえばそうではなくて、バンドの場合だと手癖がジャンルに依存するのでいくらか重要です。
ただし音楽性の一致は完璧にすると過適応して破綻のリスクが高まりますので、テキトーでいいと思います。

「技術」はいくらでも補正できるので一番重視しなくていい

技術は募集の瞬間は明らかに重要視しなくていいやつです。
なぜならば、技術だけは後からいくらでも伸ばせるからです。

「伸ばせる」というのがポイントで、音楽性や相性は人間の感覚や志向に依存するものなので、
いくら変化しても良くなるとは限らないというのが悩みどころです。
つまり、メンバー募集の段階で1回決定してしまうとこれをひっくり返すのは容易ではありません。
っていうかほぼ無理です。

それを踏まえますと、技術、たとえば演奏能力やボーカルスキルなんかは
練習すれば誰でもある程度のラインまで持っていける点で公平ですし、練習自体によるデメリットはありません。
むしろ最初から結果を求め過ぎるほうが衝突を起こす可能性が高いのでよくない気がします。
何事も謙虚に相手を尊重しましょう。何が駄目なのか分析して改善しましょう。最後に結果を出せばスタートがどこにあっても勝ちです。

ここでの問題は「相手に向上心がなかった」というパターンなんですが、それこそ相性です。
「ゆるく続ける」関係を望むメンバーと、「スキルアップしたい」と考えるメンバーとのミスマッチというわけです。
技術力不足が問題なのではありません。考え方の相性が合ってなかったのが問題です。

「相性」は替えが利かない

そして一番重要視する「相性」ですが、これは替えが利きません。

音楽性が会う人ならたくさんいます。技術レベルが高い人ならもっとたくさんいます。
ところがその中で何年も関係が持つほど気が合う人はほとんどいません。
なので、「相性がいい」という状態は、「音楽をやっている人」のような「人のカテゴリ」ではなく、完全に「その人」という個人に依存します。
従いまして、「替えが利かない」のです。一度信頼したメンバーは簡単には手放さないほうが良いです。

気が合えば信頼を築きやすくなりますので、相性先行で入ると
技術が足りないならお互いに成長するためのコミュニケーションを円滑に取れます。忌憚ない意見も言いやすいでしょう。

音楽性がズレていても気が合うならそれすら尊重して新たな武器にできます。
根本的に衝突しにくいので、いわゆる異ジャンルによる化学反応みたいなのが期待できるわけです。

相性が悪いとほかがいくら良くても人として衝突するので瓦解します
別にバンドに限った話じゃなくて、ビジネスだって、もっとゆるいところだとtwitterのフォローだって同じです。
「その人が気に入らない」という一存で他のあらゆる価値が消し飛びます
故に、相性は最重要であると考えます。


これは何も、「コミュ力」的な話でもなければ「相手を尊敬しろ」「背中を預けられる関係になれ」とか
そういうべったりした気持ち悪いものを言っているわけではありません。

「twitterで無節操にRTしない」とか「ニュースを冷静に俯瞰できる」とか
個人的に安心できるポイントがいくつかあるだけでいいんです。
これもはや音楽関係ないんですが、やはり「個人対個人」である以上、敢えてここを重視する価値はあります。

まとめ

メンバー募集に最重要なのは相性である!というそれだけの話でした。
でも実際やってみるとどうにも「自分のやりたい音楽」に傾倒しちゃって人間を見るのを忘れてしまいがちなんですよね。
皆さんもリクルートしたくなった時は心がけてみてください。

所属サークルの「へっぷらけっこ!」ですが、
わたしがHR/HMとかV系が好きなのに比べて、メンバーはジャズ好きというものすごい畑違いです。
音楽性の観点ではミスマッチもいいとこですが、気が合うので何年も活動できています。
相性重視がいかに強力がおわかり頂けますでしょうか。

思い思いのことを書いたら自己啓発書みたいな怪しい文書になっちゃいましたね。
おまけに具体的な方法も書いてないのでなかなか意地悪ですが、募集文章で誘導するというのは一つのヒントです。
以下は参考資料。

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