MeldaProductionを知らないDTMerはかなりの損をしている
2016/10/12

知る人ぞ知るメーカーなんですが日本だと知名度が低いので広めておきます。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。
目次
MeldaProductionというプラグインメーカー
MeldaProductionというプラグインメーカーをご存知でしょうか。非常に良質なソフトウェアプラグインを提供しています。
たった今「ご存知でしょうか」という問いかけを行いました。そう、Melda、日本国内の知名度が妙に低いのです。それもそのはず、このメーカー、日本で一切マーケティングしてません。
それでもわたしが知っているのは、名だたるDTMerたちの口コミを耳にしてきて、実際に買って試してその威力に驚いたという実体験があるからです。
すごいメーカーなんですが全然知られていないのは残念というわけですので、この場で共有しておこうと思います。
MeldaProductionのすごいところ
まずプラグインの数だったら数十種類、主にミックスの時に役立つツール(EQとかコンプとか)を中心に販売してます。
もうちょっと具体的に以下に述べていきましょう。
Waves並の「飛び道具・魔法」的プラグインがある
まず大きな特徴はここでしょう。その辺のプラグインでは実現できない超高機能であったり魔法みたいな信号処理を可能にするプラグインがあります。
具体的には、弊ブログで取り扱っているものだと
- 位相の問題を一瞬で解決するMAutoAlign(関連:【波形の位相によるフランジや音圧の問題を5秒で解決するプラグイン「MAutoAlign」が凄い】)
- 帯域やラウドネスをマルチチャンネルで可視化するMMultiAnalyzer(関連:【MeldaProduction「MMultiAnalyzer」で視覚的にEQコンプ設定を決める方法】)
があります。よそのプラグインに真似できない魔法のような信号処理でトラック間に潜む問題を一発で解消してくれます。手放せません。
あと、この間見つけたのですが、以下のブログ様でも同じような主旨でチートプラグイン紹介がなされています。
- We need another Metal (and beer)! 【Melda】フリーのMCompressorを使う【変態コンプレッサー】
- We need another Metal (and beer)! 【Melda】MAutoVolumeを使ってみた【自動音量補正】
MCompressorは$149のManic Compressor超えだとか、MAutoVolumeとかWavesのVocal Rider的挙動とか、中々とてつもない性能であることを紹介されています。
価格が安すぎ
ここまで凄いプラグインなのはなんとなく伝わったかと思いますが、「でも、お高いんでしょう?」という懸念があると思います。答えはNOです。
例えばMAutoAlign、1万円くらいしそうですが49ユーロ(5,500円くらい)です。さきほど紹介しましたブログ様ですと、MCompressorの対抗になりうるBoz Digital AudioのManic Compressorが$149に大してMCompressorはなんとフリー。
MAutoVolumeの対抗になりそうなWaves Vocal Riderは最近頻繁にセールしていて、それでも$99で1万円くらいしますがMAutoVolumeは49ユーロです。
これだけではありません。MeldaにはEternal Madness Discountというキャンペーンを年がら年中やっており、これは何かというと、任意のプラグインがローテーションで半額セールになるというまさに狂気のセール・キャンペーンです。
メールマガジンに登録するとセールのタイミングがメールでわかるようになるわけですが、これを狙うと先ほどのMAutoAlignですと25ユーロ(約2,800円)になります。めんどくさい位相の処理がこれだけで解決できます。安すぎます。
MeldaProductionでプラグインを買う
ただし、めんどくさいというかハードルが高いポイントもあります。
MeldaProductionの製品、原則として海外でクレジットカード決済しないと買うことができません。先ほど「日本国内でマーケティングしてない」と書きましたが、根本的に上陸してないので販路が存在しません。代理店がありません。
従いまして、インターネットを使ってオンラインでダウンロード購入する以外の方法がないのです。
買えるショップも相当限られており、わたしが知る限りだと公式かPluginBoutiqueともう1個しかありません。。欲しいプラグインがあったら両方のメールマガジンに登録するのが必須でしょう。
【追記2016.10.12】
どうやら直販、PluginBoutiqueのほかにJRR Shopでも買えるようです。いずれにせよ国内代理店は存在しませんので、PayPalアカウントとクレジットカードは必須です。
まとめ
Meldaは凄いんだけど知られてないのは残念だからもっと皆Meldaのプラグインが欲しくなるといいよ、という記事でした。
まだ凄さがよくわからないという方は、上記に紹介しました記事のほか、公式のビデオチュートリアルをご覧になるのもおすすめです。
Specific effects tutorials | MeldaProduction
MAutoVolume、MAutoAlign、MMultiAnalyzerあたりはユニークかつ強力なので個人的必携レベルです。これ以外だとマルチバンドイコライザーなんかもおすすめです。