日本唯一の仮面専門店「仮面屋おもて」さんに行きたいけど行けないので勝手に宣伝するよ
2016/10/02

ネットショップもあるんですが、店舗での取り扱いが半端ないようです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。
【2016.10.2追記】
なんだか「ペストマスク 通販」でいらっしゃる方が結構多いみたいなので、Etsyというサイトを使って通販する方法を以下の記事に書きました。
よろしければ御覧ください。
→ 【 ペストマスクを海外から通販で購入する方法 】
目次
お面を買おうとした時の問題
国内でスチームパンク向けのペストマスクとか、
あるいは狐面みたいなお面を調達しようとすると、以下の様な問題が発生します。
- 作家が海外にいて個人輸入するしか無い
- Amazonなどにあるにはあるがチープな既成品
- 国内作家は即売会で超少数販売
そう、自作できないと完成度の高い品物の入手経路が異様に難易度高いんです。
これ、正確には販路およびキュレーターにあたるものが全く存在しないのが問題だと思っていて、
たとえば変なグッズだとヴィレッジバンガードが全国で取り扱いして展開していますので、
海外産でも個人クリエイターの制作物でも比較的容易に求めることができる仕組みが整っています。
本記事で紹介する「仮面屋おもて」さんは、
そんな販路の問題を解決する救世主になるのではないかと個人的に期待を寄せているお面専門店です。
お面屋「仮面屋おもて」
お店の紹介
まず響きが素晴らしいですよね。2016年のこの時代にお面専門店ですよ。
店主の大川原脩平さんは舞踏・インプロの舞台の方のようで、表現上の繋がりも似ており、現代表現のプロフェッショナルであると言えるでしょう。
お面周辺だと、映画「デスノート」のLが着けてたひょっとこのお面とか、アイドルグループ「仮面女子」の仮面とか
そういうオーダーメイド方面でクリエイティブなご活躍をされているようです。
21世紀に仮面を売ってやっていけるのか 仮面専門店「仮面屋おもて」が東京にオープン、店主の意図は | ねとらぼ
で、ここまで簡単に述べました通り、津々浦々の作家さんが制作された「仮面」だけを店中に飾って販売されているという
なんとも不思議な雰囲気のお店のようです。
そして素晴らしいことにオンラインショップが存在します。
他に類を見ないくらい多種多様なお面の品揃えであり、
最初に述べました「販路が少ない」という問題を見事に解決してるんじゃないかなと思います。
オンラインショップから見る豊富な品揃え
本当になんでもあります。
せっかくなのでオンラインショップの例を見てみましょう。
【ニタニタ】
人間の感情を脈々と伝える思想の遺伝子を形状化した坂爪康太郎「meme(ミーム)」シリーズ。
翁のような笑顔が特徴の仮面です。
【イグアナ】
「人がどこで人を判断して、人を好きになるのだろう」というコンセプトのもと作品をつくり続けている作家、大石麻央。主に「動物のマスクをかぶっている人」をつくってきた彼女が、人にかぶせるためのマスクを制作しました。
【無題b】
中世の医師が着用したとされるペストマスクをモチーフにした仮面です。
大きなくちばしと頭部が特徴的です。
様々なバリエーションの仮面がオンラインショップだけ見ても揃っているというのがおわかり頂けましたでしょうか。
「仮面屋おもて」さんがキュレーター的役割をし、国内のクリエイターが制作した仮面を一挙に集めて販売するという形態を行うことで
- 「仮面を作る作家」というニッチ分野で活躍されている方の販路を確立する
- 「仮面欲しい人」というこれまたニッチな買い手を、それらのクリエイターたちと繋ぐ
というみんなうれしい構造ができあがっています。
デザフェスとか行かないと絶対手に入らないパターンがあまりにも多すぎたので、とても素晴らしいと思います。
今ってそれこそオンラインショップは個人でも作れるので「クリエイターがいくらでも発信できる」といえばそれはそうなんですが、
言い換えるとインフラが個人に依存するともいえるわけで、そこは情報の収集度による格差が生じていたわけです。
扱うモノのカテゴリが一緒なら、こうして一箇所で取り扱ったほうが創り手も買い手も便利ですよね。
店頭には更に大量のお面がある(個人輸入しないと手に入らなかったものも)
ただ、どうもオンラインショップはほんの一例の一例のようです。
twitterを見るとEtsyあたりで個人輸入しないと手に入らなかった海外クリエイター産のペストマスクがあったり(関連: 【ブランドショップに留まらない、ゴシック・ロリィタ向けハンドメイドマーケット活用のすゝめ】、
ペペペペペストマスク、:-> pic.twitter.com/EL2ZMtBcom
— 仮面屋おもて (@maskshopOMOTE) 2016年4月29日
ハンドメイドの凄い完成度が高い狐面があったりなど、非常にわくわくする情報が見かけられます。
狐面堂さんより「朱華」が入荷いたしました~、:-> pic.twitter.com/wa5yjSyp9t
— 仮面屋おもて (@maskshopOMOTE) 2016年5月12日
きぐるみのヘッドもあります。
仮面屋おもては5月23日、24日お休みですのでご注意を~、:-O ドーラーのみなさまは給料日後に曳舟にダッシュ、!:-> pic.twitter.com/rbUFGJBp9N
— 仮面屋おもて (@maskshopOMOTE) 2016年5月22日
国内であらゆるお面を買うことが出来るのは素晴らしいの一言です。
特にペストマスクって国内だとやたら少なくて、わたしの知る限りだと防毒ワカナさんくらいなもんだったんですが、
今回仮面屋おもてさんのお陰で(おそらく)Tom Banwellあたりのペストマスクがたくさん取り扱われ始めるなど、
大きなブレイクスルーを見せています。
一方で、やっぱりオンラインショップと実店舗の品揃えの差が結構激しいのが気になったりもするので、
この辺問い合わせしたら個別に手配することってできたりするんでしょうか……?
いや、靴などと一緒で試着すべき前提なのかもしれませんが。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
4月末にオープンしたばかりの超ニッチにして素晴らしい品揃えの仮面専門店です。
都内在住のクリエイティブな方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
個人的にも仮面というものにはちょっと惹かれるものがあるので、品揃えを確認したいところです。
……わたし個人の話をすると、表題にあるように諸々あって都内に足を運ぶのはちょっと難しいのですが。
仮面屋おもて(@maskshopOMOTE)さんのtwitter