絵が描けない同人音屋でもできる、それっぽいCDジャケットを30分で作るチュートリアル

以前の記事に繋げて実践編です。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。
目次
絵が描けないけどジャケットが必要だ!
4月16日にこんな記事を書きました。
→ 【絵が描けない同人音屋のあなたに贈る、それっぽいCDジャケットを作るためのヒント】
要するに無料サービスを活用したらそれなりのものは作れるよという話で、
まぁ美麗なイラストや高度なものじゃなくても、「目を引くジャケット」が作れたら
それはそれで頒布のときにとても大きなアドバンテージになるじゃないですか、ということです。
さて、当該記事では「ヒント」ということで手段の紹介のみに終わっていますが、
よくわからないという方のために実際やってみた手順を紹介します。
実際に「それっぽいCDジャケット」を作ってみた
使うのは以下の3つのサービスです。
- フォトストック: ぱくたそ
- 加工サービス: Fotor
- ロゴ: Squarespace Logo
全部無料でWebブラウザさえあれば完結します。
これは使わない手はありませんね。
というわけで、早速行きましょう。
今回のゴールは「なんかアンビエントとか収録されてる感じの退廃的なジャケットをつくる」です。
ステップ1: 写真を探す
退廃的なのがいいので、ぱくたそで「廃墟」と入れて検索してみます。
いっぱいでてきました。
今回はこの画像を使いましょう。あまり大きくなくていいのでSサイズをダウンロードします。
ステップ2: 加工する
加工ですが、彩度低かったりコントラスト強めだったり、
なんかよくわかりませんけど退廃っぽい恐怖感みたいなの演出できればなんでもいいやなので
そんな感じの加工をフィーリングで行ってみます。
まず読み込みます。右上の「+」を押して、さっきダウンロードしてきた廃墟画像を読み込みます。
ジャケットは正方形なのでトリミングしなければなりません。
「切り取り」を選んで、なるべく大きく正方形に切り取ります。
画像が横長なので、縦pxにあわせて横を削るのが良いでしょう。
ちょっと鮮やか過ぎるので、退廃っぽい感じに調整します。
「基本的な調整」から
明るさ-20、コントラスト40、彩度-50、シャープネス15くらいで調節しました。
ちょっとサブカルっぽく青みをかけたいので、
「色調補正」から赤と緑のカーブをちょっと下に振ります。
次にフィルター系の加工が欲しいのでやってみます。
左のバケツっぽいアイコンを選んでモードチェンジして、
「チルトシフト」から円形ぼかしを適当にかけます。
まだ彩度が高い気がするので、さっきの「基本的な調整」画面に戻って更に彩度-50くらいしつつ、
最後に、左のメニューからフレームを選択して完了です。
完了したら、一旦保存しましょう。
上部メニューのこのアイコンを選ぶと保存できます。
保存ができたら、Fotorを開いているブラウザのタブをそのままにして、
新しくタブを開いて次のステップに移ります。
ステップ3: タイトルロゴをつくる
Fotorの文字入れ機能もそこそこ使えるのですが、
せっかくなのでSquarespace Logoを使います。
まず、文字を入れて矢印アイコンから編集画面に入れます。
タイトルは「Corrupted E.P.」としました。2秒で考えたので被ってたらごめんなさい
ロゴのプロトタイプができました。
シンボルマークを左のパレットから選んだり、マウスで大きさを変えたり移動したりできます。簡単。
フォントと文字色を変えます。
さっきの背景に載せることを考えると、白系の色が良いでしょうね。
とりあえずこんなところにして、左下の「Save Logo」を選びます。
無料サービスの範囲だと、左の「LOW RES」(PNG画像)しか選べないので、普通に保存します。
ステップ4: ロゴを背景に載せる
さきほどのFotorの画面を開いているブラウザのタブに戻ります。
左の丸に星が描いてあるアイコンをクリックして、「マイ画像を使う」を選びます。
そして、先ほど保存したロゴ画像を読み込みます。
適当に調節して設置したら、先ほどと同じように保存してできあがりです。
まとめ
はい、見事に無料サービスだけで簡単にそれっぽいジャケット作れました。
途中1回ブラウザが落ちたので設定再現して作りなおしてます。横幅がおかしいのはそのためです。
各サービスの規約を順守することだけ徹底すればあとは自由です。
とっても簡単です。
同人音楽のジャケットで根強い人気を誇る「美少女のイラスト」みたいな注文になると
まだちょっと課題があるのですが、こんな感じでクールなジャケットを作るのであれば
人を頼らずともちょいちょいと作れることが分かって頂けたと思います。
そうそう、ときどきクラッシュするのでこまめな保存はこういうツールでも基本です。
【ついでに参考資料】
さらっとロゴ作って適当に置いたように見えますが、
実はタイポグラフィの配置は基本が存在し、こちらの書籍を参照すると一通り覚えることができます。
具体的には、見出しの配置とか右揃え・左揃え、大きさなど
文章における美しい組版について書いてある本なのですが、
ポスターやジャケットなど、絵や写真と複合させたモチーフも説明があり、応用が利きます。
タイポグラフィのデザインについて体系的にまとめてあるのはわたしの知る限りこの一冊だけなので
持っておいて損はないと思います。