ありんこ書房

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M∞カード(エムカード)というダウンロードカードによる音楽配信について調べてみたよ

      2016/10/15

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個人的にはConca推しですが、ダウンロードカードに取り組んでいるところが他にもあったので紹介します。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

ダウンロードカードによる音楽配信

少し前に、ダウンロードカード「Conca」で同人音楽の頒布ができそうだ、という話をしました。
→ 【 そろそろCD以外の頒布形態も考えよう。Conca(コンカ)が可能にする同人音楽のDLカード頒布

上記の記事を書いてちょっとしたら偶然別のものを発見したので紹介しようと思います。
ダイキサウンド株式会社が提供する「エムカード」と呼ばれるダウンロードカードです。

結論から申し上げますと、Concaとは少し性質が違うので、同人作家はConcaだけ意識すれば良さそうです。

エムカードとは

mcard-r

自主制作音源の販売元として有名なダイキサウンド株式会社が企画する、
音楽・動画コンテンツの配信を目的としたカード媒体のコンテンツ配布形態です。

Forcompany [M∞カード]

使い方はConcaとよく似ていて、

  • カードについているQRコードを読み込む
  • PINコードを入力して認証
  • コンテンツのストリーミングやダウンロードを受ける

という感じです。

配布できるものは、確認した感じだとMVや音源の配布が主なようです。
また、ダイキサウンドの性質上アイドルやV系バンドが今のところ販売実績として名を連ねていて、
スタートアップサービスなので普及するとしたらこれからが勝負かな、といった感じです。

使われ方

で、Concaが同人音楽などの「個人で制作したものの頒布、既存の媒体の置き換えに特化している」のに対し、
エムカードはバンドの販促に使うツール、CDにプラスαするものとしての側面が強いように思えます。
物理的な形態は全く変わらないので、これは戦略上の違いとなります。

具体的には、「CD封入エムカード」(CD買ったらついてくるオマケ)とか、
「店舗特典限定エムカード」という配布形態が多く見られます。
あとライブチケット買ったら付いてくるとか。とにかくオマケに特化しています。

ConcaがCDそれ自体の代わりになるのに対してこれは面白い違いですね。
ダイキサウンド自体がCDの販売を主事業としているので大人の事情もちょっと絡んできそうですが、
あくまでも「今」に即した配布形態という合わせ方がなされているようです。

一方で、エムカードそのものによる音源販売も可能なようで、
下記のように「CDが存在しないカードだけの物理販売」というスタイルも確かに存在しています。

ターゲット

……とまぁ、主に今この瞬間の音楽の売り方に合わせていると読み取れそうです。
そうなるとCDの販売というスタイルが最もあっているアーティストに向いているといえるわけで、
特典商法とかバリエーション商法が得意なV系とかアイドルに向けて使っていくということになるのもうなずけます。

当然、購入層もバリエーション商法のメインターゲットであるV系やアイドルのファンということになりますので、
今のところそういう伸び方をしているというふうに見て取れます。

Concaが事実上CtoCの販売に向けた提案なのに対して、売り方、ターゲットの全てにおいて
性質が全然違うなーといった感じです。これはダイキサウンドの方針だとは思うのですが、
Concaと競合しない代わりにConcaほど未来が見えないのでこの先どうなるかなーとちょっと気になります。

Concaと違うところ

方針についてConcaと性質が異なるというのはなんとなく気づいたので、
次はコンテンツ配信自体についてConcaと違うところを調べてみました。

こちらなんですが、決定的なのが2点あります。

  • ストリーミングできる
  • twitterで追加コンテンツの開放ができる

ストリーミングできる

専用アプリと抱き合わせることでストリーミングを実現しています。
Concaはダウンロード限定なので、今のところスマートデバイスだとまともに使えないんですが、
アプリ+ストリーミングによって今のスマホ世代の若い子にも上手く使えるようになっています。これはいいですね。

twitterで追加コンテンツの開放ができる

これは素晴らしいと思ったのが、twitterでシェアすると追加コンテンツが出てくる仕掛けをつくれるというところです。

宣伝って多くの場合「単に音源買っただけの人が宣伝しても見返りがない」のがデメリットで、
これのお陰で、他人に広めて回る空気が(特に特定の対象がいないSNSだと)起こりにくいのが事実としてあるのですが、
エムカードをつかうと広めると新しいコンテンツがもらえるという特典が発生するので、やる気になれます。


twitterで追加コンテンツ開放については「そうそうこういうのだよ!」と思わず同調してしまいました。
わかりますかね、何の見返りもくれないのに、リスナーに対して「感想を言え!広めろ!」っていうの、結構横暴なんですよ。
そこを上手いこと解消してる仕掛けだなーって思いました。

まとめ

ダイキサウンドが提供する「M∞カード」によって、
CDのオマケやプロモーションのコンテンツを配信するアーティストが少しずつ現れてきているという話でした。

今のところコンテンツ配信自体を目的とするわけではなく、
CDなどの既存のメディアに付随するような使い方がメインに見えます。
ダイキサウンドが自主制作音源を扱う会社なので、そうなるのもなんとなくうなずけます。

ここまで書いといてなんですが、やっぱりConcaのほうが将来の展望が見えるかなーって印象です。
最初見つけた時は競合サービスかな、おもしろそうだなと思って調べてみたのですが……。

M∞カード

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