ありんこ書房

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$23で買えるハリウッド系シネマティック音源「Let’s Go to HOLLYWOOD」でハリウッドに行くチュートリアル

   

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$23で買えるシネマティック・エピック向けKONTAKT音源の紹介です。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

エピックとかシネマティック系の、いわゆる映画音楽と呼ばれるジャンル、皆さんわかりますかね?
オーケストラなんだけどなんだか大げさなパーカッションとか派手なブラスやストリングスが鳴り響くアレです。
普通のクラシック系オーケストラと比べると明らかにやかましいですよね。あれ、実は仕掛けがあるんです。

「シネマティックインパクト」などに代表される特有の効果音とパーカッションが鳴っているんですよね。あと場合によってはギターとかシンセが鳴ってたりなど、通常のオーケストラにないエッセンスが含まれています。
で、このシネマティック用のパーカッションを取り扱った音源としては、Heavyocityの「DAMAGE」が有名ですね。

1分くらいから実際に音を鳴らしているのを聴けばわかりますが、あっ、ハリウッド映画で聴いたことある!って感じの音が流れるかと思います。
で、このDAMAGE、非常に手が届かない値段でして、パーカッション特化なのに4万円くらいします。わーお、高い。

じゃあ、「低予算でシネマティックな音楽作りたい!」ってなったとき、一体どうすればよろしいのでしょうか。
本記事では、その答えとして、たった23ドルで買えちゃうシネマティックパーカッション音源、Studio Major7thさんの「Let’s Go to HOLLYWOOD」を紹介します。

KONTAKT Percussion 「Let’s Go to HOLLYWOOD」 – Studio Major7th

Let’s Go to HOLLYWOODとは

なんかおもしろいタイトルの音源ですよね。これ、その名の通りハリウッドに行ける音源です。(?)

公式のプロモーションムービーを御覧ください。後半までしっかり御覧ください。途中からハリウッド化(?)します。

はい、なんとなく想像がついたかと思いますが、この音源、家財道具を叩いた音とか自動車のボンネットを閉める音とかを大量に収録した音源です。
で、ただ収録したわけではなく、それらのサンプルに特殊効果をかけてシネマティックパーカッションらしく聴こえるようにしたという仕掛けです。

大きなスタジオも強力な音素材もありませんが、代わりにひとりの日本人の職人芸が光る音源となっています。たった23ドルなのは個人制作だからというカラクリです。

さて、以降でハリウッドに行く方法を書きます。(?)

Let’s Go to HOLLYWOODの使い方

KONTAKT音源ですので、KONTAKTに読み込んで使用します。

基本画面

立ち上げると以下のようなユーザーインターフェースが出てきます。

基本画面

基本画面

真ん中にあるクールな「My Home → HOLLYWOOD」のツマミ(飛行機)が印象的です。そして、これがこの音源のキモになってくるところです。

シネマティック効果の調整

先に紹介しましたDAMAGEの例のように、シネマティック音源がそれらしく見せているポイントは、実は音源に搭載されたエフェクト部の効果によるものが大きいです。
具体的には音源側で適切なリバーブやコンプ、エキサイターのような処理を施して「映画音楽特有の派手派手さ」を演出してくれる効果があります。

Let’s Go to HOLLYWOODもそのような機能を搭載しているのですが、実にイージーオペレーションな仕組みになっていまして、真ん中の「My Home – HOLLYWOOD」のツマミ(飛行機)でハリウッ度(仮名/執筆中に2秒で考えた)を調整することができます。

ハリウッ度の調節

ハリウッ度の調節

真ん中のツマミ(飛行機)を右にいっぱい引っ張るとハリウッドに行けますし、左に引っ張るとお家に戻ってくることができます。一体どういうことでしょうか(おい)。
しかも飛行機なのでとっても早いです。マウスでドラッグすると一瞬でハリウッドとお家を行き来することができます。あれ?マウス?

……ええと、真面目に注釈すると、これがメインのエフェクトツマミです。これしかいじるところはありませんので、右に振り切ることで即戦力になってくれます。

音色について

音色についてですが、インターフェースの下部に8種類セットすることができ、それぞれキーレンジが指定できます。

音色のエディット

音色のエディット

つまり、シングルティンバー(1チャンネルアウト)ですが、叩く鍵盤によって鳴る音が違うという仕組みです。波形に書き出す際は1本の波形になって出てきますので、
もし細かくエディットしたい場合は複数立ち上げる必要がありますが、非常に軽量な音源なので問題にはならないかと思います。

音色の種類ですが、ざっくり見て以下の種類くらいあります。

  • 洗濯機を叩く音(ぼんっ)
  • 勝手口のドアを閉める音(じゃっ)
  • 電動ドリルが動く音(うぃーん)
  • スプレーを噴射する音(しゅっ)
  • 作者の方のお母様のお部屋のドアを叩く音(ごっ)
  • 鍋を叩く音(こーんっ)
  • 車のボンネットを閉める音(ぼふっ)
  • 発泡スチロールの箱を叩く音(べんっ)
  • カーテンを閉める音(しゃっ)
  • 布団たたきでふとん叩く音(もっ)
  • ふすまを叩く音(べしっ)
  • 車のドアを閉める音(ばんっ)
  • 乾杯するときのグラスが当たる音(ちーんっ)

ほかにもいくつかあります。ちなみに音色名も「Fusuma」「Nabe」「Car’s Door」「Okan’s Room」「Katteguchi」など、他のシネマティック音源には決して表現できない、ジャパニーズ・トラディショナルで非常にわかりやすい名称が揃っていますので、よくある「サンプル・プリセット名がわかりにくくて何が鳴るのかよくわからない」という問題に出くわすことはないかと思います。

またベロシティレイヤーにもしっかり対応しているので、同じ「Okan’s Room」でもベロシティを変化させることで弱いOkan’s Roomから強いOkan’s Roomまで繊細に鳴らし分けることができます。(?)

そうそう、さきほどのエフェクトツマミを「My Home」側に合わせたままだとチャノマティック音源になってしまうので、音色を設定したら「HOLLYWOOD」側に振るのをお忘れなく。

サンプル音源を作ってみた

さて、インターフェースはシンプルなツマミと音色の選択だけ、という非常にわかりやすいものでした。
音については、マウスを使って飛行機で「HOLLYWOOD」に行った上で、外からストリングスやブラスを足したりとかしてどうなるのか試してみました。

わたしはエピックとかシネマティックは不得手というかほとんどできないのですが、見よう見まねで作ってみました。

ストリングス、ブラス、ピアノ以外の裏で鳴ってるパーカッションは全て本記事で紹介したLet’s Go to HOLLYWOODで構成されています。
いかがでしょう、割とそれっぽくなりますよね。

で、これが23ドル。もうエピックな音楽にどっぷりハマるわけじゃない場合、例えばゲーム音楽にちょっと使うとかだと十分すぎるくらい用足ります。
使い方も簡単です。ニッチでありながら、素晴らしい音源だと思います。

まとめ

Studio Major7thさんの音源「Let’s Go To HOLLYWOOD」を使うと23ドルでシネマティックパーカッションが使えるというはなしでした。

この辺の音源ってニッチだったりマイナーすぎて見つからないことが多いのですが、幸い純国産なのでサポートとか意見、感想の共有も簡単ですし、個人制作特有のフットワークの軽さも魅力的です。
このほか、Studio Major7thさんは最強のフリー7弦ギター音源「KMG7」なんかをリリースしています(参考記事)ので、こちらも合わせて使ってみてはいかがでしょうか。

公式で購入できます。以下のページの真ん中あたりにある緑のボタン「Add to cart」からPayPalで決済して下さい。
KONTAKT Percussion 「Let’s Go to HOLLYWOOD」 – Studio Major7th

@major7th_gcom さん | Twitter

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