ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

KOMPLETEを買うなら、ほとんどの人はULTIMATEじゃなくて無印でいいよね

   

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KOMPLETE自体が大量に収録されていてなんだかさっぱりわからないので、
そのための参考と備忘録を兼ねて簡単に紹介してみます。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

KOMPLETE無印とULTIMATE版

Native Instrumentsがリリースする総合プラグインスイート「KOMPLETE」には、
無印版とULTIMATE版の2種類が存在し、差額は2倍位と結構あります。

Komplete : バンドル : Komplete 10 | 製品

Komplete : バンドル : Komplete 10 Ultimate | 製品

で、それなりに知識や技術のあるひとならこの違いもさっと理解できるかと思うのですが、
初級〜中級のひとで「お金溜まってきたし機材投資したいし、ほしいなー」と漠然と考えられている方の場合、
この2つの差がよくわからないことかと思います。特にセール中だと差額が一気に縮むので悩みどころです。
ちなみに漠然とほしいなーって思うこと自体は全然OKだと思います。趣味ですから。

結論ですが、エフェクト類とシネマティック音源に魅力を感じないならば無印で良いです。
主に音源の補完を目的としているならば無印 + 単品セールで買い足し が一番有効に使えます。

ULTIMATE版の無印との大きな違い

こまごまとした違いはよそのサイト様にまかせて、
わたしが個人的に考えるULTIMATE版との大きな違いについてまとめてみましょう。

ミックス向けプラグインの数が全然違う

要するにEQとコンプなんですが、ULTIMATEだとSOLID MIXシリーズの最低限とサチュレーション系がいくつかしか無いのに対し、
ULTIMATE版はEQが3個、コンプが5個追加されています。
このほか、MOLEKULARという変態エフェクトとかREVERB CLASSICSというリバーブプラグインもULTIMATE版のみです。

特にコンプですが、最近はやりのコンソールモデル系になっていまして、
Slate DigitalAcoustica Audioが得意なあたりについて補完されているといえます。

つまり、コンソール系プラグインを持っていないならばULTIMATE買っとけばとりあえず揃うって感じです。
コンソール系よくわかんないや、とか、別にWaves買っちゃったよ、とか、DAW標準のでいいじゃん、とか
プラグイン系について特に過不足ない自覚がおありならば、無印で良いでしょう。

MOLEKULARは必要なら単品で後から買っても間に合いますし、リバーブは拘る順位としては結構後でいいと思います。
あと、コンソール系に拘るなら他のプラグインメーカーのセールを狙うほうが安上がりに見えます(Slate DigitalのVMRとか)。

シネマティック音源の収録数が全然違う

これは大きなポイントなのですが、ハリウッド映画っぽい音楽を作るのに必要な音源の充実度が違います。
具体的にはシネマティックパーカッションのACTION STRIKESDAMAGE、荘厳なホーン・セクションやストリングスを演出するSESSION HORNS PROSESSION STRINGS PROACTION STRINGS
アンビエンスやループ、FXのEVOLVE、不思議な音が出る変態音源KINETIC METALがULTIMATE版のみ収録です。

で、これに着目すると実際ほとんどの人は必要ないと踏んでいるのですがいかがでしょう。
たしかに一瞬で荘厳なサウンドが出るのでACTION STRIKEなんかはかなり強力なんですが、ジャンルが絞られやすいので実は結構ニッチ系音源です。ただし、エピックとか映画音楽に興味があるひとはULTIMATEを選んでおくのがコストパフォーマンス的に良いです。

個人的にはKINETIC METALの変態性がおすすめなんですが、これもまた奇妙すぎて使いにくい音源なので人を選びます。もしほしい音源があったら、ここでULTIMATEを狙うよりか単品を別途セールするタイミングを狙うのがおすすめです。特にKINETIC METALとかそのタイミングを選べば5,000円で買えるはずですし。

SESSION HORNSやSESSION STRINGSはULTIMATE版じゃなくてもPROじゃなくて無印ですが付いてきます。奏法をキースイッチではなくサンプルファイルで切り替える方式だったり、サンプル数が少なかったりなどの機能差はありますが、音質は据え置きなので全く問題なくホーン・ストリングス音源として運用できます。

リズム系音源がちょっと増える

ベースとドラム系の音源がちょっと増えます。

具体的にはSCARBEEのベース音源がMM-BASS一本から5種類増加してプレジションベースとかリッケンバッカーのベースが増えます。ドラム音源についても、ABBEY ROADのドラム音源が4種類ほど増えます。

正直そんなにいっぱい使い分ける用事なんか無いよね?と思ってるんですがいかがでしょう。ベース音源とか全部4弦ですし(そうじゃない)。

わたしがHR/HM畑に居るせいでそう思うだけなのかもしれませんが、せっかくたくさんあるのにファンク、ジャズ、ポップ、ロックに傾倒した収録内容なので、音楽性によっては無用の長物になる可能性があります。それよりまず無印版でKONTAKTを手に入れて、フリーの高品質ライブラリで補完したり、サードパーティ製の必要な音源を揃えていくのがいいんじゃないかと。

あ、でもSCARBEE FUNK GUITARISTは打ち込み派の人には反則的性能なのでおすすめですね。
ただこちらもKINETIC METAL同様タイミングを伺って単品で買っても間に合うと思います。

ピアノ音源とシンセ音源はあんまりかわらない

実はULTIMATEと無印で鍵盤とシンセは大差ありません。

ULTIMATEはRAZORSKANNER XT、ピアノ音源はALICIA’S KEYSGEORGE DUKE SOUL TREASURESが差になります。

つまり、ALICIA’S KEYSとかRAZORじゃないと得られない音があると明確な目的がある方ならば価値はあるのですが、よくわからなかったり別にこの音源じゃなくてもいいやって感じでしたらここも特に重要な要素ではないといえます。

まとめ

KOMPLETEの無印とULTIMATEの大きな差はプラグインエフェクト(特にコンソール系)とシネマティック音源でした。このほか、ドラムやベース音源の増加や、FUNK GUITARISTのようなかゆいところに手が届く音源が増えるという感じです。

これを踏まえて、このバンドルの増加分全てを使う予定があるか?その分の差額を払う意義があるか?と考えたら、まー多くの人にとってそうでもないんじゃないかなーというのが個人的結論です。
まず無印版のコストパフォーマンスが高すぎるんですよね。これもあると思います。

お前個人にとってオーバースペックなだけじゃないかよといわれたらそれまでですが、
比較してみてもよくわからなかった人の参考になれば幸いです。

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