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Junk Guitarで8弦のローF#の轟音を響かせる方法

   

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以前の記事の焼き増しっぽいですが、ピッチシフトプラグインを使います。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

Junk Guitar(Junk Spider Vintage Humbucker Guitar)という、個人ベンダーFujiya Instrumentsさんが開発する高機能のギター音源が存在します。

Fujiya Instruments [エレクトリック・ギター音源Junk Guitar, エレキベース音源Organic Fingered Bass]

で、最近LowBの音を出せるようになって7弦レギュラーチューニングの音域もカバーということで、もともとの使いやすさや高音質も相まって個人的に最高のギター音源だと思っています。

しかし、モダンメタルにあるようなものすごいダウンチューニングをしようとすると、自分で工夫して対応するほかありません。どうしたものでしょう。

そこで、本記事ではシンプルな解決策でJunk Guitarを8弦ギターの音源に突入させる方法をご紹介します。

Junk Guitarで8弦?

さて、普通にやってもLowBが限界なので、外側から工夫する必要があります。

前提: 8弦の音域

8弦ギターの場合、8弦のレギュラーチューニングのときの開放弦はLowF#です。従いまして、Junk GuitarのデフォルトであるLowBより2音半下げた音を出せる必要があります。

ピッチシフトプラグインを使って下げる場合、以下の事柄を満足する必要があります。

  • 押した鍵盤と違う音が鳴らないようにする(Cを押さえたらCが鳴ること)
  • 音質が劣化しないこと

この2条件を上手く満たしつつLowF#を鳴らす方法を、次節で説明します。

Pitchproofでダウンチューニング

結論としては、ピッチシフトができるVSTプラグイン「Pitchproof」を使うのが良いです。思いっきりピッチを上げ下げしてもあまり劣化しません。そしてMac/Windows両方対応です。

Pitchproof: Pitch Shifter Harmonizer Specs – Aegean Music

Cubase 9の場合は最初のVSTプラグインのスキャン時にブラックリストに入るかもしれないので、再アクティベートを忘れずに行ってください。

Pitchproofの設定

さて、気になるPitchproofの具体的な設定ですが、以下の画像のように設定します。

pitchproofの設定

  • 「BLEND」ツマミを「WET」に振り切る
  • 「PITCH」を「-12」にする
  • Junk Guitarのあるトラックの一番最初にインサートする

Pitchproofのウェット成分=ピッチを変更した成分だけを鳴らすようにするのと、-12セミトーン=1オクターブ下にピッチシフトすることを行っています。

結果的に、Junk Guitarの出音は本来の1オクターブ下の音が鳴るようになります。この設定をしたPitchproofをトラックの一番最初にインサートして、次にアンプシミュなどでお好みの音作りを行ってください。

トラックの頭にインサート

1オクターブ下げるということをするので、ピッチシフトではありますが押さえる鍵盤と異なる音がなるということはありません。副作用としてLowEまで鳴るようになってしまいますが、低すぎてぐずぐずなのでそのへんは使わないようにして、F#を開放弦と想定してリフを組みます。

鳴る音が1オクターブ下がった以外は特に使い勝手に変化はありませんので、いつもどおりJunk Guitarで打ち込むだけです。

最低音は8弦開放弦のF#を意識

【2017.03.16追記】もう一つのピッチシフトの方法

ええと、Twitterのフォロワーの指摘で気づいたのですが、もっとシンプルで簡単な方法を見落としていました(ばか)。なので追記します。Pitchproofが重い!という方はこちらで。

KONTAKTの音源側の操作画面で、「TUNE」のツマミを-12にします。こうするとPitchProofの-12にした設定と同じような効果(1オクターブ下げる)が得られます。

KONTAKT側でチューニング

PitchProofとの差異としては、音源のサンプル波形自体に変化をかけてから出力するので動作が軽いです。Pitchproofは出力波形にエフェクトをリアルタイムにかけるので重いのです。
一方、KONTAKT側からかけた場合、主観的ではありますが音質の変化が大きいように見受けられました。

動作を取るか音質を取るかはお好みで。歪ませて加工すれば大差ないや、と思いましたらこちらのほうが良いでしょう。

つくってみた

とりいそぎ、そんな設定をしたJunk Guitarでおひとつ打ち込んでみました。

荒々しさと邪悪さを上手く表現できるようになったのではないかと思います。かなりざっくり作業だったので、音作りとあとミックス見直せばもっといい感じにできるのではないかと思います。

まとめ

Pitchproofを使うとJunk Guitarでも邪悪なLowF#の音が出せるようになります、という話でした。

何が嬉しいってJunk Guitarの凄く直感的な機能性と高音質をそのままに音だけ下げられるってところなんですよね。Djentみたいなのやりたい!でもギター弾けない!という人にとって耳寄りな情報になりましたら幸いです。

いっこだけ欠点なんですが、トラックにPitchproofとアンプシミュを両方挿して再生すると結構動作が重いです。そこだけ注意してください。

Fujiya Instruments [エレクトリック・ギター音源Junk Guitar, エレキベース音源Organic Fingered Bass]

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