フリー音源でできる、ドラムのスネアロール(バズロール)の超簡単打ち込み方法
2016/05/17

かっこよくて手軽に使えるスネアロールの打ち込み方です。アイキャッチはスシロールです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。
MIDIのドラムでスネアロールを打ち込む
スネアロール、ご存知でしょうか。
こんなやつです。「バズロール」って言ったほうがいいかもしれません。
「ざーっ」って聞こえるやつです。
で、これをMIDIで打ち込みするとき、フリーの適当な音源を使うとマシンガン現象に悩まされます。
というのは、フリーの音源は生ドラムと違って1回1回で全く同じ音がなるので、それが連打されて非常に不自然に聞こえるという問題です。
有償の音源であれば、この問題は間違いなくクリアされているのですが、
では高い音源を用意できない場合、このようなロールを打ち込むのは困難なのか?という話になります。
答えはNOで、フリー音源でもそれが可能なものがあります。
KONTAKTのようなサンプラーも必要ない単体の音源でできますので、本記事ではそれも併せて打ち込み方を紹介しましょう。
MT Power Drum Kit 2でスネアのロールを打ち込む
MT Power Drum Kit 2というフリーのロック向けドラム音源があります。
Windows、Macの両方で使えます。
こいつをダウンロードしてアクティベートします。
アクティベートは上記ダウンロードページの右に「Activate」というところがあるので、
起動時に出てくる「COMPUTER ID」をActivateの下にあるフォームに入力して、認証コードをゲットしてください。
それを貼り付けたら完了です。
打ち込み方
音源の性能にがっちり依存するので、全く難しいことはしません。
後半はオマケなので前半(左半分)を見て下さい。
以下のことを実施しています。
- 音価は16分音符か、3連16分音符(前者はロックドラムのフィルインっぽく、後者はバズロールっぽくなります)
- 設定した音価でひたすらスネアを連打
- ベロシティを極端に弱くする(50以下、聴いてみて感覚的に判断する)
- フィルイン風にするならば、拍の頭はベロシティを100くらいで強めにする
これだけです。強いて言うなら、強調したい拍の頭にバスドラムを一緒に入れるとアタック感が出ます。
応用としては、これをフィルインに混ぜていくパターンと、
ゴーストノートのように2拍・4拍のスネアのリズムの手前に少しだけ入れるというのがあります。
拍子抜けするほど簡単でしょう?音源の威力です。
できるもの
実際に出来たものを聴いてみましょう。
10分くらいでさっさと作ったやつですがそれっぽくできます。
これが可能なのはMIDI打ちの工夫より音源の威力のほうが強いです。
まとめ
非常に簡潔でしたがいかがでしょうか。
MT Power Drum Kit 2という強力なフリー音源と、MIDIで音価を短くするという工夫を組み合わせることによって
マシンガン現象を回避しつつ、それっぽくロックなフィルインを打ち込むことができるようになりました。
蛇足ですが、コンプで潰しすぎるとせっかくのロールの抑揚が無くなってやかましくなりますので
ミックスの際はスネアの処理に注意して下さい。