ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

EZMIXかbx_rockrack V3 Playerを使えば、打ち込みギターの音作りは初心者でもうまくいく

      2016/10/12

スポンサードリンク

アンプシミュの操作がわからないなら、あらかじめ良い音があるプラグインでショートカットしてしまいましょう。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

ギタリストではないけどバンドサウンドを作りたい人には打ち込みギターがあります。最近は音質も良くなってきていますので割とリアルに作り込めるんじゃないかなーと思っています。
しかし、ギタリストではないので奏法や音作りについてはよくわからないかと思いますし、一から学ぼうとすると非常に高いハードルがついて回るのが実際のところです。

奏法についてはなんとか助けにならないかと過去にこんな記事を書いていたりします。
参考: DTMerが打ち込みギターでやりがちな3つの誤解と解消のための指南

音作りに関する話は「プリセットを使うんだ!」という主旨で以下のような記事を書いています。
参考: 打ち込みギタリストのアンプシミュはBIAS FXで決まりでしょう?

ところが、やっぱりまだ手に余るというかプリセットを探し出すのも大変かなーと思いまして、
さらなる楽を求めてもう一切エディットできないけどプリセットが豊富なプラグインというのを探してみましたので紹介します。

あえて「プリセットだけ」に制限する

はい、BIAS FXやAmplitubeには豊富なプリセットがあって、それを使って更にエディットすることで好みの音色を作り出すことができます。

しかし、音作りがよくわからないけど「バンドサウンドという結果が欲しい」という打ち込みギタリストの場合、必要なのは「そんな感じの音」であり、エディットの自由でもアーティストの作った豪華な音色でもありません。

となると、目的を達成するためには簡単なオペレーションで目的の音にたどり着けることができればなんでも良いということになるのではないでしょうか。
そのためには、ジャンルで検索して……などの頭をひねったプリセットの探索ではなく、あらかじめ提示された選択肢から選ぶという形式が簡単でハードル低いように思えます。

では、そのような「制限がキツいけど選択肢を選ぶだけ」みたいなプラグインが果たして存在するのでしょうか?となったとき、わたしは「EZMIX」と「bx_rockrack V3 Player」がそれに該当するかと思いますので、順番に紹介していきます。

プリセットを選べば音作り完了!かんたんアンプシミュプラグイン2選

2種類、EZMIXとbx_rockrack V3 Playerを紹介します。
このうちEZMIXはミックス向けプラグインなんですが今回はアンプシミュとして捉えます。

Toontrack EZMIX

EZ DrummerやEZ Keysといった簡単に即戦力になる音源を出すことで有名なToontrack社が送り出す、大量のプリセットを選んだらミックスが終わるプラグイン、それがEZMIXです。
TOONTRACK ( トーントラック ) EZ MIX 2 | サウンドハウス
TOONTRACK ( トーントラック ) EZ MIX 2 | サウンドハウス

はい、このプラグイン、初心者的にはミックスを超ショートカットできるというのが一番の特徴なのですが、実はオマケ的にアンプシミュが搭載されています。
いや、正確にはオマケではなく、アンプシミュレータースイートのTH3を開発するOverloud社が開発に協力していますので性能的にはガチなアンプシミュそのものであります。

ではどうやって使うのか?説明していきましょう。
ギターのトラックにインサートしたとして、以下の画面が基本なのですが、上部のカテゴリ画面から「Amplifier」を選択します。

基本画面

基本画面

すると、下部のエフェクト一覧のところにアンプ関係のプリセットが出てきますので、好きなのを選びます。以上!

プリセットの選択

プリセットの選択

はい、びっくりするほど簡単です。選ぶだけで即座に提供されますし、パラメータは一応下部のノブで大雑把に調整できますが8割型最適化されているのであまりいじるところはありません。

というかいじれません。下部のノブはパラメータがグループ化されているので「つよい」「よわい」くらいの設定しかできません。その代わり、プリセットを適用した瞬間にリッチなアンプシミュの音を得ることができます。

Toontrackはメタル寄りのメーカーですが、クリーンからクランチ、オーバードライブ、ハイゲインまで幅広くカバーしています。ベースアンプも存在します。

欠点としてはEZMIX単品だとちょっと心もとなくて、拡張パックがないと事足りない可能性が高いこと。
その代わり、例えばメタルなら「Metal Guitar God EZMIX Pack」で拡張したら最近のモダンメタルなら大体カバーできるサウンドをクリック一発で作れるのではないかと思います。
TOONTRACK ( トーントラック ) EZ MIX 6PACK BUNDLE | サウンドハウス

サウンドについては公式のデモが一番手っ取り早いので、各種見てみると良いでしょう。

Amps EZmix Pack | Toontrack

Metal Guitar Gods 2 EZmix Pack | Toontrack

bx_rockrack V3 Player

ついこの間リリースされたPlugin Alliance(Brainworx)のアンプシミュレータープラグイン……の無償版です。

Brainworx bx_rockrack V3 Player – Plugin Alliance

会員登録してオーサライズできる状態にしたらすぐに使えるようになります。
そして、機能制限版というだけですので、アンプシミュレーターとしての性能は有償版「bx_rockrack V3」そのもの据え置きで、音質は非常に良いです。

では何が制限なのか?音作りができないんです。
これはギタリスト的にはそれはもう致命的な制限になるのですが、「バンドサウンドが欲しいだけの打ち込みギタリスト」的にはむしろ利点に働きます。

画面はこんな感じです。

基本画面

基本画面

左上のプリセットを展開するといっぱい出てくるので、適当に選んで鳴らしながら「これにしよう」って決めればOKです。

プリセット一覧

プリセット一覧

ドイツのENGLという凄く有名なアンプメーカーがあるのですが、そのモデリングをした「ENGL Lead」というプリセットもあります。メタルのハイゲインリードはこれでばっちりです。
よくわからなかったら「有名所入ってるから間違いないんだ」とおぼえておけばとりあえずOKです。

ENGL Lead

ENGL Lead

で、先程の機能制限なのですが、アンプ画面のいじれそうなツマミにちょっとでも触れると以下の画面になってしまいます。「フル版を買え」と言われます。

機能制限

機能制限

が、いじらなくてもそれなりに良い音が鳴りますので、逆に言えば打ち込みギターしかわからなくて音作りさっぱり知らん!という人には操作性制限のお陰でむしろ迷わないといえるわけで、ポジティブに解釈することができます。
下手にいじれないほうが諦めつくんですよね、こういうの。DTMだったらどうせミックスでEQかけて加工してしまいますし。

サウンドは公式のSoundCloud聴いたほうが手っ取り早いのでそっちを載せておきます。

良い感じですよね?タダです。

まとめ

EZ MIXかbx_rockrack V3 Playerを使うとなーんにも考えなくても好きな音をゲットできるよ!という話でした。とりあえず「欲しいバンドサウンドの音作り」という結果のためならばこれが一番手っ取り早い気がします。
慣れてくるとBIAS FXのToneCloudで巧いこと検索してエディットするのが奥が深くて面白いのですが。

ちなみにEZ MIXのプリセット、アンプシミュにしては動作が軽いので、作曲中の仮音としてギタリストとしても十分運用できます。ミックスのあたりまで仮音で運用するなどして、アンプシミュスイートの重さを回避することができます。

また、そもそもEZ MIXはミックス用プラグインなので、EQとかコンプ、エキサイターなどのプリセットが100個以上入っています。ドラムとかボーカルに適当に挿して周るだけでラフミックスレベルなら完成しますし、初心者なら下手なことするより上手くまとまると思います。

なんかこう音作りってすごく頑張らないといけないイメージがあるかと思いますが、結果さえ出せば勝ちなのであんまり頑張らない選択肢もなかなか乙ではないでしょうか。

TOONTRACK ( トーントラック ) EZ MIX 2 | サウンドハウス

 - DTM/作編曲, 創作, 機材 , , , , , ,