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【レビュー】ギター教則本「地獄シリーズ」がスマホアプリになった!

   

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メタルギタリスト御用達の地獄シリーズですが、スマホで使えるようになったようです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

「地獄シリーズ」という教則本

メタルをやらない方には馴染みがないかもしれませんが、
数あるエレキギターの教則本の中で「速弾きフレーズ」「メタルのリフ」に特化した教則本のシリーズとして
「地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ」、通称「地獄シリーズ」と呼ばれるものがあります。

収録されているフレーズがとんでもなく難しいことで知られており、
これを弾き倒せたらテクニカル系ギタリストの道は開かれたも同然、と云って良い代物です。

また、初心者向けのバージョンも発売されており、
「はじめてのエレキギターからいきなりテクニカルの道へ進む」というルートも開拓されました。

「地獄シリーズ」がスマホアプリになった

そんな地獄シリーズですが、3/31にスマホアプリとしてリリースされました。

地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ | JOYSOUND for モバイル

無料+課金コンテンツタイプの教則アプリです。
ありそうでなかった感じ。

エクシング(カラオケのJOYSOUNDのところですね)が協力しているので、
アプリにはカラオケの機械由来の便利機能が盛りだくさんです。
早速紹介していきましょう。

使ってみた

基本的な使い方は、
必要なコンテンツを購入して、練習するというものになります。

教則本をダウンロードする

どうやら、これまでに発売された地獄シリーズの教則本から
必要な物を選んでダウンロード購入できる形式のようです。

リリースされて2日しか経っていないので、今のところは
「地獄のベーシック・トレーニングフレーズ」1冊のみが購入できる状態になっています。
地獄シリーズは複数出版されていますが、これは超簡単なフレーズから始める、ギター始めたばかりの初心者でも使えるやつですね。
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ちなみに元の書籍はこちら。

とりあえず、教則本を手に入れないことには始まらないので購入してみましょう。
紙書籍がAmazonで1,700円、Kindle版(デモ音源が付かない)が1,500円に対して
こちらのダウンロードコンテンツは音源+練習に便利な機能つきで960円という破格の設定になっています。
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フレーズを練習する

ダウンロードは結構時間がかかります。
完了して書籍の表紙をタップすると、以下の様な画面に遷移します。
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わたし、これの書籍版を持っているのですが、
「あっ、紙の見出しと同じだ!」という印象です。というわけで内容は書籍版と同じです。
アプリ化することで一覧性と検索性が向上して見やすくなりました。

ひとつ適当に選んでみましょう。
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こんな感じで、TAB譜のトレーニングフレーズが出てきて、
再生ボタンを押すとバックトラックが流れます。

紙書籍版は、バックトラックと「TAB譜のどこにいるのか」を自分で認識してつなげる必要がありましたが、
ご覧のとおりバックトラックとTAB譜が完全に同期するので直感的にわかります

指板表示もあるので、わたしのように「TAB譜読めるけど指板に落とすのに時間がかかる」というひとにもいい感じです。


さらに、アプリならではの強力な機能として、テンポチェンジ、リピートがあります。
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地獄シリーズのフレーズ、基本的に結構早いので、初見だとまずついていけません。
そこでテンポを遅くして練習するというやり方を取るかとおもいます。

しかし、地獄シリーズに限らず従来の音源付きギター教則本が全く解決できていない点として
遅く再生するための方法は読者が用意しなければならないというのがありました。

わたしのようにパソコンを使うのになれているならともかく、
実情として結構ハードル高くて、例えば再生コントロールができる音楽プレイヤーが必須なのかなーとか、
そういう発想に至ってしまうケースもあったんじゃないかと思います。

地獄アプリは、直感的操作でリピートとテンポ変更ができるので、
テンポ50%で延々流してひたすらトレーニングという没頭スタイルを
簡単に確立することができます。わたしよくやるんですこういう練習。


ちなみに、書籍版に付属していた「カラオケ音源」ですが、
アプリだとバックトラックの音量を変更する機能で代用できます。
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左端がギターなので、これをミュートするなり音量を最小にするなりすればOKです。

解説を読む

右上のメニューから解説ページの閲覧およびお手本演奏を聴くことができます。
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これについては書籍版と全く同じ内容がアプリの画面に出るだけですので、
特筆すべき項目はないでしょう。

お手本演奏も書籍版の音源と全く同じ内容です。
スマホのスピーカーだとちょっとなんだかわからないことが多いので、
できればイヤホンかヘッドホンを接続して聴くと良いとおもいます。

その他の機能

あと3つくらい細々した機能があって、痒いところに手が届くので紹介しておきます。

1. お気に入り機能
画面端にあるメロイックサインのアイコンがいわゆる「お気に入り機能」になっていて、
練習したいフレーズを次々ストックして、自分用練習プログラムをつくる、など
これまた書籍では不可能だった使い方が可能になります。

2. 「済」ボタン
「済」アイコンをタップすることでフレーズ完遂の印を付けられるので、
実績管理もアプリ内でばっちり完結できます。
やりとげた感はモチベーションに繋がりますので、これは良いポイントですね。

3. メトロノーム機能
メトロノームもアプリ内に内蔵されているので、
テクニカル系フレーズで最重要なテンポキープも難しく考えず練習できます。

気になったこと

「書籍版の不可能を可能にした」という点で素晴らしい一歩なので
基本的に文句ないんですが、ここがもっとよく出来るなーという点も書いておきます。

  1. 戻るボタンが遠い
    jigoku8
    これ、わたしがiPhone6 Plusという巨大なスマホを使ってるせいもあるのですが、
    画面左上端の鬼のアイコンをタップしないとひとつ前の画面に戻ることが出来ません。

    多くのtwitterクライアントやブラウザが「右にフリックでひとつ前の画面に戻る」という操作を実現しており
    画面の端まで指を伸ばす必要がないインターフェースになっていますので、
    これについてはなんとか反映されてくれないかなーと期待しています。

  2. 練習フレーズはカラオケ音質
    えーと、JOYSOUNDの協力を得ている以上当然なのはわかっているんですが、
    書籍版は専用のカラオケ音源で練習をしていたわけで、
    そこがJOYSOUNDライクなチープなカラオケトラックに変わってしまったのは実際残念です。
    リッチなサウンドでノリノリで練習できるっていうのも良いポイントだったとおもいます。

あとはそうですね、欲を言うと、
スマホ向けアンプシミュレーターアプリとコラボして、
アンプ機能まで内部で統合してくれたら最強ですね。
アンプシミュレーターはバックグラウンドでも動作するので、抱き合わせでもよさそうですが。

BIASとか、Amplitubeとか、高音質なアンプシミュレーターが多数リリースされてますし。

JamUp Pro

2,400円
(2016.04.02時点)
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AmpliTube

2,400円
(2016.04.02時点)
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まとめ

というわけで、「地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ」のアプリ版、
通称「地獄アプリ」のレビューでした。

個人的に、スマートフォンとインターネットの時代に楽器の教則が紙書籍である必然性は全く無いとおもっていて、
なんとかブレイクスルーが生まれないかなーと期待していました。

そこにちょうど好きな教則である地獄シリーズが先陣を切ってくれたというわけで
これはレビューしない手はないな、と勢いで書きました。
非常に快適かつ直感的にトレーニングができるようになっているのではないでしょうか。

価格も紙書籍より安いですし、メタルやりたい初級ギタリストは買って損はありません。

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