ありんこ書房

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EZ DrummerとBFD3のわかりにくいが決定的な差は「ベロシティレイヤー」である

   

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ベロシティレイヤー、聴く分にはあんまり意識しなくて良いんですが、作る分には個人的に結構ストレスになるポイントです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

BFD3を導入しました

FXPANSION ( エフエックスパンション ) BFD3 March 2016 Special (Download) | サウンドハウス
ドラム音源として、ちょっと前までToontrack社のEZ Drummerを使っていて、拡張音源もいくつか持ってたりしたのですが、この間セールをやっていたので思い切ってBFD3に変更しました。

FXPANSION ( エフエックスパンション ) >BFD3 March 2016 Special (Download) | サウンドハウス

上のスクリーンショットでなんとなくわかると思いますがキットピースの配置とか数を自由に決められたりします。あとチューニングの変更なんかももちろんできます。少し変態的なところだとスネアを叩いた時他のキットが共鳴するとか強く叩くとピッチが上がるみたいな生ドラム特有の挙動も再現できます。本当に使い切るのに時間がかかりそうな音源で満足しています。

さて、そのような機能的な話はよそのブログ様のほうが多分上手なのでそちらを見ていただくとして、本記事ではEZDとBFD3の直感的に打ち込みにストレスを与える箇所の差異について述べてみます。
タイトルにもあります通り、具体的にはベロシティレイヤーです。

ドラム音源のベロシティレイヤー

まずベロシティレイヤーについて軽く説明します。

これ、MIDIのVelocityパラメータの値によってサンプルを変化させる音源側の機能の名前を指します。例えば今回のような「ドラム音源」の場合、高いVelocityでスネアのMIDIを鳴らすと、ドラマーが思いっきり叩いたような音がなる、弱くすればその逆、みたいな感じです。
楽器は強弱に寄る音色の変化も魅力ですので、有料の音源となるとこれについてもかなり繊細に作りこまれているのが特徴です。

デモを聴く限りだと何が違うのかわかりにくいポイント

さて、Toontrack社のEZ Drummerの試聴デモと、FXPantion社のBFD3の公式デモを、以下のリンクからそれぞれ聴いてみてください。

EZdrummer 2 | Toontrack

FXpansion – BFD 3 | Media Integration, Inc.

正直両方音いいですよね?だったら安いからEZ Drummerでいいじゃんってなると思います。拡張音源を最低限にすれば出費は抑えられて高音質が手に入ります。

実際そうでして、音質というレベルだとあまり変わらない気がするんですよね。で、BFD3は先程述べたような「キットの徹底的な作りこみができる機能」をアドバンテージに持ってきているという。となると、EZDとBFD3の差は作りこみ具合にあると言えて、とりあえず良い音鳴ればいいやって場合はEZDでいい……という話になるように見えます。

しかしながら、そこはフラッグシップ音源BFDの力、実はベロシティレイヤーの作りこみがEZDの比ではありません。伊達に数十GBもサンプルを搭載してません。

バスとスネアに見るベロシティレイヤーの違い

で、個人的にこの差が最もストレスになっていたのがスネアなので、スネアと、ついでにバスドラムについて音源で比較してみます。
前者がBFD3、後者がEZDです。

適当なモニター環境があればなんとなく聞き分けられるかと思いますが、
BFDがなめらかなグラデーションになっているのに対して、EZDは4段階くらいの大味な分かれ方をしているのがお分かりいただけるでしょうか。この差が顕著に出るのは多分金物なんですが個人的に困ってないのでスネアで比較してみました。

先程も申し上げました通り聴く分には困らないんですよ、この差は。
問題は打ち込みをするときで、MIDIキーボードからフィーリングでがしがし打ったらベロシティレイヤーのサンプルの境目にぶつかって一瞬明らかに弱々しくなるというなかなかストレスフルな事が起こる点です。結果的に、一気に作っても後から微調整することになる……といった感じです。
特にバスドラムの低Velocityの部分について、EZDはあまり差異がないように感じられたかと思います。ここも厄介で、ちょっとVelocity低く打ってしまうとすぐツーバスの一部が抜けたように聴こえたりします。

打ち込んだMIDIはこんな感じで、大雑把ですが直線的にだんだん強くしています。BFDもEZDも同じものを使っています。
bfd3-1

BFDならEZDほど極端な抑揚がつきにくいので、だいたい同じくらいのベロシティなら適当に打ち込んでもなんとかしてくれる印象です。
要するにテメーの怠慢を音源のチカラで強引に吸収したわけなんですが、これが中々快適です。

まとめ

EZDは音が良いし、BFDも音が良いし、出音だけなら比較できないけれど、機能の豊富さとベロシティレイヤーの繊細さでBFDに強みがあるよ、という話でした。
打ち込んでてストレスになるポイントである、というところがミソです。EZDだと本当に手戻りが多かったので。。。

で、BFDって割と頻繁にセールして22,000円くらいで買えちゃうんですよね。少し前は4万円くらいしてた気がしまして、EZDの2倍以上の価格なので確かに比較材料として価格は大きなウェイトを占めていたのですが、今はEZDと大差ありません。なので今のEZDってなんか立ち位置が中途半端なんですよね。

あと、BFDはバージョン3になって「生ドラムシミュレーター」ではなく「ドラム音源」として正しく進化した感じがしますので、ドラム詳しくなくても十分使いこなせますし、プリセットも豊富です。
拡張と組み合わせるとキットピースで音作りも無限大に広がりますので、ドラム音源で迷っている人は終着点としておすすめです。

FXPANSION ( エフエックスパンション ) >BFD3 March 2016 Special (Download) | サウンドハウス

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