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今更訊けない、DTMにおけるドラムのパン振り基本3パターン

      2017/03/09

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プレイヤー視点、観客視点、その間の子、の3つです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

DTMにおいて、パン振りにはある程度定石があって、たとえばベースは真ん中でギターは左右に振って、みたいなのがありますよね。
(参考: 今さら訊けない、バンドサウンドのパン(左右の聴こえ方)の基本的な配置)

このとき、ドラムのパン振りって結局どーすりゃいいんだみたいな思考が頭を巡っている初心者の方なんかいらっしゃるのではないのでしょうか。一応上記の参考記事でもちらっと書いてるのですが、片手落ちな感じがするので補完することにしました。

というわけで、そんな悩みを解決するために、本記事ではドラムのパン振りの基本3パターンを紹介します。

ドラムのパン振り

3パターンとは以下の3つです。

  • プレイヤーから見たときのドラムキットの配置
  • 観客から見たときのドラムキットの配置
  • ハイハットをセンターに置いた配置

このいずれかをお好みで運用すれば、バンドサウンドのドラムのパン振りはおかしくならないかと思います。それでは順番に見ていきましょう。

パターンA. プレイヤー視点

はい、まずはプレイヤー視点で見た時。これはイメージしやすいと思いますが、ドラマーがドラムの前に座って構えたときの配置を再現したものになります。

プレイヤー視点の模式図

具体的には、

  • ハイハットが左(L80くらい)
  • バスドラム、スネアは中央
  • クラッシュシンバルは2つをL70、R70くらいで
  • ライドシンバルはR60~70くらいで
  • タムは高い方が左(ハイタムがL50くらい?)、低いほうが右(フロアタムがR50〜60くらい?)
  • チャイナシンバル、スプラッシュシンバルはキット配置をイメージしつつお好みで
    (個人的にはチャイナはR70、スプラッシュはセンターです)

プレイヤー視点のドラムのパンを採用している音楽は、ハイハットが左から聞こえます。タムも左から右に流れます。

これは個人的な考え方ですが、パンを100まで振り切っちゃうと違和感があるので、なんとなく50〜80の範囲で設定しています。目的としては「プレイヤー視点であること」がリスナーに伝われば良いと思います。

パターンB. 観客視点

パターンAで大体説明してしまったのですが、パターンBの観客視点とはどういうことかというと、ライブハウスのお客さん視点でドラムセットを見たときのキットの配置を再現したものになります。

観客視点の模式図(無理矢理感)

で、設定なんですがパターンAのLとRを全部逆にするとそうなります。つまり、

  • ハイハットは右から聴こえる
  • タム回しは右から左に流れる
  • ライドシンバルは左から聴こえる

といった感じです。音楽を聴くという行為はリスナーがやるものなので、オーディエンスの立ち位置を再現してこっちのほうが良い、という人も居ます。まぁかっこよかったらなんでもいいのでわたしはお好みで良いと思います。

パターンC. ハイハットを中央においてAまたはB

で、最後なんですが、ハイハットをセンターに置くパターンがあります。

ハイハットだけ真ん中

特に最近のメジャーアーティストなんかで結構聴くパターンな気がします。パンの設定値はパターンAかパターンBをベースに、ハイハットを真ん中にするだけです。

これもまた個人的な考察なんですが、ハイハットは高音を担当する楽器なので、低音が強いモダンメタルやポストハードコアの場合、これとシンバルによって高域を支え続ける必要があります。

このとき、低音はダウンチューニングしたツインギターとベースがいて、ギターに対しては左右に降ったシンバルが担当してくれるのですが、中央がガラ空きです。

そこで、ハイハットを真ん中に持ってきてMid-Sideの帯域のバランスを取る……のかな?とか思っています。すみません、あんまり詳しくないので適当です。

余談: 専用のドラム音源で楽しよう

ここまで画面キャプチャに乗せてきた音源ですが、Toontrack社の「EZ Drummer」という音源です。

こいつは即戦力ドラム音源を謳っておりまして、なんとキットを読み込んだ時点でパン振りが決まっています。つまる、あれこれ悩まなくても読み込んだらすぐ使える状態になるというわけですね。

上記で紹介したパターンもばっちりです。デフォルトは「A. プレイヤー視点」なのですが……以下のキャプチャに示す場所にあるボタンを押すと一発で「B. 観客視点」に切り替わります

一発切り替え機能

で、ハイハットだけセンターに持ってきたらパターンCもバッチリカバーできます。いろいろ面倒くさいなーって思う人は、こんな風に音源で楽するのもありだと思います。パンの数値を考える必要すらありません。

ちなみにEZ Drummer、他にもいろいろ便利な機能があるので、それについては以下の記事で解説しています。あわせて御覧ください。
(参考: EZ Drummer 2は初心者DTMer向けであると再評価してみる)

まとめ

ひじょーに簡素な話でしたが、ドラムのパン振りは以下の基本3つを抑えれば問題ないですよーという話でした。

  • プレイヤー視点
  • 観客視点
  • ハイハットを中央に持ってきて↑の2つのどちらかを使う

メジャーアーティストなんかは最近センターにハイハットを持ってくるパターンが多いように思えます。お好みで選択しましょう。

1個だけ注意なのですが、一貫性がないのは表現上の理由がない限りなんかヘンなのでやめましょう。3曲作って1曲めはプレイヤー視点だけど2曲めは観客視点、みたいなのはやめとこうってことですね。

これについては、トラックテンプレートを作ってパンをあらかじめ固定させておけば、そこについて間違えたり迷う心配がないのでおすすめです。
(参考: アイデア枯渇を防ぐための、Cubaseのトラックテンプレート機能の運用方法)

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