「Cubaseが予期しない理由で終了しました。」〜Cubaseが落ちても泣かないための対策(Mac版)〜

強烈なアイキャッチで失礼します。蟻坂(4risaka)です。
もともと全く別のネタを用意していたのですが、そのために作っていたデモが結構吹き飛んでしまい
やる気がなくなったので、その原因をもってお茶を濁すことにしました。
DAWが落ちました
わたしはDAWソフトにSteinberg Cubaseを使っているのですが、
突然強制終了しました。いわゆる「落ちた」というやつです。
「(DAW名)が予期しない理由で終了しました。」のダイアログはMac使いの皆様であればよくご存知かとおもいます。
Windows使いのひとも突然窓が消滅するので、プロセスと一緒にやる気も持っていかれるのが解るかとおもいます。
DAWは落ちるものです。
そこで、「落ちてもダメージが小さく済む方策」をしっかり実施して身を守りましょう。
なんかヒューマンエラー対応みたいですね。
落ちても傷を浅くするために
こまめな保存
「基本のき」ですね。
多くのひとは既に実施されているかとおもいます。
Macの場合「ファイル」>「保存」とマウスないしトラックパッドで操作することでプロジェクトの保存ができます。
Windowsの場合も同様かとおもいます。
ここで、DAWのほかPCに慣れてないひとむけに「ショートカットキー」を使った保存方法について
共有しておきましょう。
上記の保存操作は、
- Macの場合: Commandキーを押しながら、キーボードの「S」を押す
- Windowsの場合: Ctrlキーを押しながら、キーボードの「S」を押す
ことで全く同じことができます。
やり方としては、Macの場合左手の親指で左側のCommand、中指でSを押すと早いです。
Windowsの場合、左手の小指で左下のCtrl、中指でSを押すといいでしょう。
いちいちマウスに手を伸ばすより遥かに高速で効率的ですね。
こまめな保存は、上記のショートカットキーを
ひとつの操作が完了するたびに息をするように押すことで実現できます。
そのうち無意識に、習慣的に、MIDIのノートを1個置くたびに、
録音を1テイクするたびに、外からファイルを読み込むたびに、音源を立ち上げるたびに
いつのまにか押せるようになります。こうなると大分落ちた時のダメージを少なくすることができます。
ちなみに、Cubaseに限らずすべてのDAWでこの操作は共通です。必ず覚えておきましょう。
なんだか修行みたいですが、個人的にこれが一番確実です。
プロジェクトファイルの自動保存の設定
ちなみに、CubaseにはVer.7から自動保存機能があり、デフォルトだと15分に1回プロジェクトファイルが「ファイル名.bak」という名前で勝手に保存されます。
これは設定変更が可能ですので案内しておきます。
最初に、Cubaseの環境設定を開きます。
画面上部のメニューから「環境設定」を選択します。
次に、開いた環境設定ウィンドウの左部にずらーっと並んでいる項目から
「全般」と書かれた項目を探してクリックします。
クリックすると、「全般」の設定項目について同じウインドウに表示されますので、
画像にあります通り、「自動保存」に関する箇所をちょうどいいように設定します。
デフォルトは15分ですが、短くも長くもできます。
ちなみに私は先の節で書いたとおりCommand+S押しまくりなのでデフォルト15分のままです。
この自動保存機能で、プロジェクトファイルがもともと保存されているフォルダに「ファイル名.bak」という名称で
自動的にバックアップファイルが生成されていきます。
バックアップファイルは上書きではなく、次々と別のファイルとして保存されていきます。
「最大バックアップファイル数」の項目を操作すると、この.bakファイルを生成する上限数を設定することができます。
最大数を超えると、古いものから上書きされていきます。
ちなみに、プロジェクトファイルが巨大になると保存処理に時間がかかってしまうため、
自動保存で軽くフリーズしたように感じます。
あまり小刻みに自動保存しすぎると作業にならない恐れがありますので、お気をつけ下さい。
これは余談ですが、
かつてSONARを使用していたことがあります。こちらは「操作した回数」でも
自動保存のタイミングを任意に設定できた気がします。
現在手元に環境がないので確認できかねますが、SONAR使いの方は見てみてください。
落ちる操作を検証しておく
これ、個人的に未然防止に使えます。
今回のわたしのCubase落ちた事件の場合、何度か試した所
- 任意の.wavファイルをトラックに読み込み、
- Audio>処理>タイムストレッチ 画面で
- 「小節」のところに適当な数字をキーボードで入力し、
- Enterキーで確定する
と100%落ちることがわかっています。
このようにどういう操作をすると落ちるのかという再現性の検証を行い、それに触れないような回避策を考えておくと
頻繁に落ちて作業にならないことによるモチベーションの低下を防止できます。
ちなみに「落ちる操作」はプロジェクトファイルや環境に依存するため、個人差があります。
今回の事件の場合、対策方法は
「キーボードを使わず、トラックパッドで数字の横のボタンをぽちぽち押して数字を増減させる」
となります(こうしたら落ちないで数値を変えられました)。
場合に応じてSteinbergにバグレポートを送るのもありかもしれませんが、試していません。
まとめ
- こまめに保存する
- 必要に応じて自動保存の設定をしておく
- こまめに保存する
- 落ちそうな操作を把握しておく
- こまめに保存する
- こまめに保存する
結局地道な対策がイチバンってことですネ!