Cubaseで膨大なWavのフリーサンプルを簡単に管理する方法

MediaBayを使うだけなんですが大層なタイトルです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。
フリーサンプル、皆さん使ってますか?Melodealerさんあたりを巡回していると沢山手に入る「なんかいい感じの音がなるパック」です。
弊ブログではシネマティックインパクトを使う例を書いたことがあるのですが、そのときにそのフリーサンプルを活用していました。
(参考記事: バンドサウンドのサビやイントロの頭に迫力を加える秘密の裏技)
で、フリーサンプルの問題点はだいたいWavファイルなので管理とかDAW上で使うのがめんどくさいところ。特に初心者〜中級者の方だとどうするのがスマートかよくわからないかもしれません。
そこで、Cubaseの場合とっても簡単に管理する方法がありますので、本記事で紹介しようと思います。
目次
CubaseでWavファイルを管理しよう
はい、実はCubaseにはDAWに組み込みでサウンドサンプルを管理する仕組みが既に搭載されています。
というわけで実際にやってみましょう。
下準備: サンプルファイルの準備
まずお手元のWavファイルのサンプルをわかりやすいところに置きます。わたしの場合SSDに管理してますので、外付けドライブのそんな感じのフォルダにおいてます。
場所はお好みでよろしいですので、パスがすぐ特定できる場所に置くとよいでしょう。
外付けドライブを使っていないMacの場合、Finderを開いて「Macintosh HD」の直下にフォルダを作って置くくらいのほうがわかりやすいかもしれません(理由は後述)。
Cubaseの「MediaBay」を開く
さて、ではCubaseを開きまして、上部メニューの「メディア」→「MediaBay」と開くか、キーボードのF5キーを押します。
するとこんなのが開きます。
MediaBayとは、こんな感じでCubase組み込みでサンプルを管理するための仕組みです。特にいじらなかったらCubase付属のサンプルなんかを扱うことができますが、フリーのWavサンプルでも使えます。
実際に読み込んでみる
さて、さきほど下準備でどこかのフォルダにWavサンプルを設置したかと思いますが、そこと同じパスを左のサイドバーから開きます。
目的のフォルダが見つかったら、それをクリックすると、中央にそのフォルダに入っているサンプルが出てくるはずです。
これを適当にクリックしてみてください。再生されます。
という具合に、MediaBayを使うと直感的にサンプルを聴きながら「これにしよう」って決めることができるようになります。
Finderなどからやるとかったるくてやってられませんからね、聴きながら選ぶの。
で、さきほど「Macintosh HD直下がいい」と言ったのはこのためで、深い所に置いちゃうと見つけるのに苦労するんですよね。なのでそんな感じの浅い場所とか、わたしのように外付けドライブに置くのがいいです。
蛇足ですが、外付けドライブの運用方法については以下で記事にしてたりします。
(参考記事: 大容量音源の管理は「SSDケース+内蔵用SSD」が最強と言える4つのポイント)
ちなみに、上記画面キャプチャの「検索結果」のところにキーワードを入力すると、それにヒットするサンプルだけ拾うことができます。ドラム系のサンプルが大量に入っているフォルダなんかの場合、「Kick」で検索してバスドラムだけ拾う……とかも可能です。非常に直感的で良いです。
トラックに読み込む
で、実際に「じゃあこのWavファイルを使おう」と決めたとします。あとはトラックに読み込むだけです。
まずあらかじめオーディオトラックを作っておきます。で、使いたいサンプルをMediaBayからドラッグアンドドロップでそのトラックに持っていきます。以上!
読み込んでしまえば、あとは通常の波形処理と同じですので、テンボの同期処理などの説明は省略します。
まとめ
MediaBayを使うと、大量のWavファイルもFinderライクなフォルダ階層で直感的に読み出しつつ、サンプルをさくさく試聴しながら決められるのでワークフローの改善に役立ちます、という話でした。
操作自体が非常にシンプルなのでご覧の通り簡単な記事になっていますし、知っている人からしたら当たり前なのですが、意外と知らない人がいるかも知れないと思ったので書いてみました。
いろんなフリーサンプルを活用するのは初心者の方でも非常に有用なワザです。ぜひともやってみましょう。