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CubaseでMIDIのヒューマナイズを行ういくつかの方法

   

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我流ですが簡単にノートとベロシティを操作できる方法をいくつか紹介します。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

MIDIのヒューマナイズ操作

MIDIで打ち込みを行うことを中心にして制作されている方の場合、クラブサウンドなら特に意識する必要が無いのですが、バンドサウンドだと「生っぽく打ち込む」という技術を考えなくてはいけません。

最近は音源の性能も高いのである程度適当に打ち込んでもなんとかなるのですが、それでもかっちりハマりすぎていると綺麗すぎて違和感があったり、あと個人的に拘りたいポイントである、というのもあると思います。

が、その「生っぽさ」を出すためのMIDIの修正、MIDIキーボードがあっても結構たいへんで、MIDIキーボードを持っていない方の場合もっと大変です。まさかMIDIノートを1個ずつ選択して細かく修正していくわけにもいきません。日が暮れてしまいます。

そこで、Cubaseの便利な機能を使ってMIDIノートを「それっぽく変化させる」簡単なワザについて紹介しておこうと思います。

Cubaseにおけるヒューマナイズ系の操作

さて、鍵盤にしろギターやベースにしろ、MIDIノート上に表現する際のヒューマナイズ的な表現は、ほぼ下記の2つに絞られるかと思います。

  • ベロシティのランダム化
  • タイミングのランダム化

というわけで、一旦「ヒューマナイズ」をこの2種類の操作と定義して、それぞれCubaseで簡単に実施する方法を紹介します。

ベロシティのランダム化を行う方法

まずはベロシティのランダム化。やりかたは2つあります。

以下のように全く同じベロシティで並んでいるノートがいくつかあったとします。
velocity0

これをまずまとめて選択し、上部メニューから「MIDI」→「ロジカルエディター」を選択します。
velocity1

ロジカルプリセットのウィンドウが出てくるので、左上の窓からプリセットを呼び出します。Cubaseには、予め「60〜100でランダムにベロシティを設定する(random velocity 60 to 100)」というものがあるので、これを使います。
velocity2

というのも、そのままだと60〜100は振れ幅が大きすぎるので80とか90に最小値を狭めたり、最大値を調整して弱めのベロシティに収まるようにするだけです。
プリセットを読み込むと下部に「パラメーター1」「パラメーター2」という設定項目があり、それぞれ60と100になっていますので、目的に応じて値を調整し、右下の「適用」ボタンを押します。
velocity3

すると、その範囲でベロシティがランダムに変化します。
velocity4

これが方法その1です。
やり方はもう1個あって、トラックのインスペクタウィンドウに設定する方法があります。
velocity5

こちらのウィンドウの「MIDI モディファイアー」の項目にある「ランダム」というところから「ベロシティー」を選択して、minとmaxを適当に設定します。すると、設置したMIDIノートからこの設定値分ランダムに変化したベロシティで鳴るようになります。

つまりベロシティ100のノートを置いて、上記画面キャプチャのようにmin-7、max7で設定した場合、93〜107の範囲で鳴らすたびにランダムなベロシティで鳴ります。

それぞれの設定は「置いてあるベロシティに対する静的な設定」、2つ目は「鳴らすMIDIに対する動的な設定」という違いがありますので、あらかじめおおまかなベロシティ範囲を1つ目の方法で決めて、さらに2つ目でよりランダム性を高めるという複合的な使い方が良いでしょう。

タイミングのランダム化

さて、つぎはタイミングのランダム化です。ジャストタイミングで演奏しても殆どの場合違和感は感じにくいですが、ピアノなどの場合ジャストじゃないほうがグルーヴ感が出るなどの効果があったりします。

さきほどのMIDIノートを8分音符にしたもので説明しましょう。
timing1

変更したいMIDIノートを選択しつつ、再び上部メニューから「MIDI」→「ロジカルエディター」を選択します。
今回はCubase付属のプリセットがないので自作する必要があります。

下記画面キャプチャを参考に設定して下さい。
timing2

  • フィルター対象: タイプ
  • 条件: 等しい
  • パラメーター1: ノート
  • 実行対象: ポジション
  • 操作: 相対的なランダム値を加算
  • パラメーター1: マイナスの値で適当に(単位はtick。よくわからないなら-30~-50くらいを推奨)
  • パラメーター2: プラスの値で適当に

終わったら右下の「適用」を押しても良いですし、プリセット登録しておくと頻繁に呼び出す場合便利でしょう。
プリセット登録はちょっとわかりにくいですが以下の画面キャプチャが示すアイコンを押すとできます。
stroke-6m

実行するとこんなふうにちょっとだけノートがズレます。
timing3

あんまり大きな値を設定し過ぎるとリズムがズレて違和感が生じてしまいますので、試行錯誤して良さそうな値を決めると良いでしょう。

まとめ

Cubaseのロジカルエディターを使うと、複数のノートを簡単にベロシティ&タイミング調整できるという話でした。
今回の例はそれぞれ個別のロジカルエディターの操作でやっていますが、ロジカルエディターの性質上両方を同じロジカルプリセットで行うことも可能です。
必要に応じてプリセットを設定してみてください。

これに限らずロジカルプリセットは使いこなすとMIDIの操作を圧倒的に効率化することができまして、わたしの場合ステップ入力への応用などで使っています。
(関連: Cubaseのステップ入力をグレードアップする「タイ入力」の設定)

MIDIキーボードのあるなしにかかわらず打ち込み派のひとが作業を効率化するのに便利ですので、外部サイトのチュートリアルなど見ながら調べてみると良いでしょう。

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