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大容量音源の管理は「SSDケース+内蔵用SSD」が最強と言える4つのポイント

   

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大容量音源の管理を安く拡張性持たせるための創意工夫です。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

近年は大容量サンプリングライブラリ音源がたくさんでていますね。
代表的なのはNative InstrumentsのKOMPLETEおよびそれに付属しているライブラリですが、50GB超えというトンデモ容量になっています。

このほか、ドラム音源のBFD3はドラムだけで55GBという超大容量サンプル(圧縮してるので運用時は少し縮みますが)。

さて、これらの大容量サンプル、製作時に使う場合はメモリに読み込み切ることができないので、通常エンジン側で必要なやつだけ切り替えて読み出したり、あるいはストレージから直接読み込むなどの機能で快適な動作を確保しています。
それでも、メモリからストレージへのランダムアクセスや、ストレージの読み込み速度がオーバーヘッドになり、快適に読み込めない(鳴るまでに待たされるなど)ことがあります。

これを解決するのがHDDより圧倒的に高速に動作するストレージとして知られるSSD。HDDが円盤に記録して磁気で読み出す関係で書いてある領域が回転してまわってきてヘッドが動いて読み取るまでの遅延みたいなのがあるのに対して、電気的に読み書きができるSSDはランダムアクセスに強い=サンプルライブラリの読み込みと相性が良いことで知られています。
(磁気ヘッドや円盤の具体的な動きとくらべて電気信号が圧倒的に早いのは、直感的にイメージできるかと思います)

じゃあもうSSD買うっきゃないNE!って話なんですが、

  • パソコン詳しくないのでSSDを搭載するのは難しそうだ
  • 外付けSSD高い

などの悩みがあるかと思います。これについて、相対的に安く高速でSSD環境を手に入れる方法として、「USB3.0の外付けSSDケース」を提案してみます。

SSDのケース

SSDと一言に申し上げましても、外付けSSDと内蔵SSDがあります。

内蔵SSD(500GB)の例(12,000円くらい):

外付けSSD(500GB)の例(22,000円くらい):

両者の違いは簡単で、外付けは専用のケースに入っていてUSBなどで接続する、内蔵用はむきだしのストレージをパソコンの中の専用の端子にカチッとはめて使うというところです。
外付けSSDはUSBメモリのおばけみたいなもんだと思ってください。内蔵SSDはパソコンに載ってるハードディスクと接続については全く同じです。

で、さらに決定的な違いがありまして、外付けSSDは高いです。
この理由、「外付け→持ち運ぶ→落とすかも→丈夫じゃないと」とか、「外付け→持ち運ぶ→なくす→データとられる→セキュリティ重要」とか、外付けならではの付加価値の関係で高くなっているんですよね。で、その差額は先程例示しましたように1万円以上あります。
でも、DTMの場合パソコンの中あけて装着するの難しいしめんどくさいから、とりあえず外付けくらいの理由がほとんどでしょうから、そういう余計な機能がなくていいので安く済ませたいですよね。

という悩みを解決するのが、今回紹介する内蔵SSDを中に入れて外付けSSDに見せかけるケースです。

使い方は簡単で、「ケースの蓋を開けて内蔵用SSDを中に入れてカチッとはめこんでふたしめる」だけです。これで外付けSSDに早変わり。

ポイント1: ケースが安い

最初に課題としてあげました価格面、こちらは非常にお得でケース単品ですと1,000円とか2,000円で買えます。

先程上げた例の場合ですと、Crucialの500GBのSSDが12,000円ちょっとで買えますので、これにケースが2,000円として15,000円未満で外付けSSDが完成します。

一方、外付けSSDとして売っている製品は、先程載せたTranscendのもので22,000円、このSSDは比較的余計な機能は搭載していないのですが、それでもこの値段になります。
差額の7,000円で何ができるか想像してみてください。セールになってるプラグインのひとつやふたつ買えちゃいますよね?そう考えたら節約すべきではないでしょうか。

ポイント2: 意外と早い

さて、外付けになると制約になるのはスループット(データが転送開始されて使えるようになるまでの早さ)でして、内蔵SSDの規格であるSATA IIIは6Gbpsです。
bpsは「bits per seconds」なので、ふだん使う容量の単位である「バイト」になおすと750MB/sくらい。

で、今回紹介するケースも含めて、最近の外付けSSDが対応しているUSB3.0は5Gbps=625MB/s。スペック上はUSBのほうがちょっと遅いですね。
ちなみに両方ベストエフォート値なので場合によっては対して変わらないとかUSBのほうが遅いとかSATAが安定しないとかあります。

ただ、一昔前にあったUSB2.0の480Mbps(60MB/s)と比べると圧倒的に早くなっており、もう「外付けだから遅い」という時代ではないのはお分かりいただけるかと思います。というかわたしが実際にケース+内蔵SSDで運用していますが、実際に快適に使えていますので、スピードは問題になりません。

ポイント3: 環境変化に強い

外付けなので付け外し簡単でいろんなPCにライブラリを読み込ませ放題です。これが強いです。

たとえば環境を刷新したい場合、バックアップをとって引っ越しをするのはそこそこ面倒なんですが、大容量のライブラリを1個の外付けSSDに入れて管理することで付け替えておしまいという技ができます。
100GB単位のファイルをコピーするめんどくささや万が一なんかあったときの危険性を想像してみてください。外付けという選択肢はそう悪くないものだと思いませんか。

ちなみに最近はファイルシステムの互換性もいい感じなので、WindowsからMacの移動もこの付替えでらくらくできるはずです。

ポイント4: 換装が簡単

さて、「500GB買ったけど足りなくなった!」っていうときにも、「ケース + 内蔵用SSD」は威力を発揮します。

なにせ取り外して別のSSD入れ替えたら容量が変化するので、1TBのやつ買ってきてつけかえたらケースそのままで容量パワーアップが簡単にできます。
データのバックアップばっかりは、流石に前のSSDに入っていたデータをなんとかコピーする必要がありますが、それを差し引いてもある1点において普通の外付けSSDより有利です。

何が有利って外付けSSDで足りなくなったら買い直さなくちゃいけないからやたら高くつくんですよ。
さきほど「500GBで22,000円する」って話をしましたが、1TBだとさっきのTranscendのやつでも40,000円を突破します。これを買い直さなくちゃいけない。差額でモニターヘッドホン買えちゃいます

一方内蔵用SSDは500GBで12,000円でしたが、1TBで27,000円。ちょっと値は張ってきますが外付けと比べるとその差は歴然。ちなみに容量が増えれば増えるほどこの差は膨らんでいきます。

というわけで、換装が簡単という作業的なアドバンテージはもちろん、長い目で見ると「ケース + 内蔵用SSD」のほうがお得な面があるのではないでしょうか。

まとめ

もしあなたが大容量ライブラリ音源を管理したいと考えている場合は、外付けケース + 内蔵用SSDの組み合わせが安くて早くて簡単と言う話でした。

ちなみに内蔵用SSDはたくさんありますがIntelかCrucialのやつが安定しているのでおすすめです。っていうか最初に例示したやつがいいです。私もコレ使ってます。

機材沼にハマればハマるほど検討しなければならない要素である「音源の快適な読み込み」、少しでも安く済ませるための情報として役立ちましたら幸いです。まあ機材沼にハマるなって話なんですが。

ちなみにわたしは「ヘアライン加工が美しいから」というデザイン的な理由で以下のケースを使っています(本記事のアイキャッチの画像がそれです)。プラスチック製なんですが安っぽくないのでおすすめです。

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