ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

スケールやコードを絶対に外さないで作曲できる裏技DTM機材いろいろ

      2016/11/02

スポンサードリンク

「使うとスケールアウトや変なコードにならないのを保証できる」機材の紹介です。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

音楽理論の勉強については以前本を紹介したりなどしていましたが、実際の所DTM取り掛かりのときって「結果が欲しい」のがまず先にありまして、その手段としてひたすら勉強……なんかやるとモチベーションが下がっちゃって挫折する可能性が高いです。

そこで、なんとか理論の勉強を適当に投げて結果だけ得る方法がないかな……という話になるのですが、最近は本当にいい時代で、ソフトウェア機材・ハードウェア機材の両面からそのような悩みを解決する手段が整っています。
というわけで、本記事ではそんな「スケールアウトやコードの構成音を間違えないためのスーパー機材」をいくつか紹介してみようと思います。

スケール・コード入力に役立つ機材

音楽理論を知識面でとりあえず覚えているだけの人、たとえば初心者であったり、楽器が弾けないので知識からコード構成音を頑張って導き出すタイプの人が対象になります。

知識だけだとどうしても認識を誤ってコード構成音がおかしかったり、あるいはスケールの導出に時間がかかって作業スピードが上がらなかったりする問題がありますよね。
本記事で紹介する機材はそのいずれも一瞬にして解決してしまうチートになりますので、依存性にご注意ください(?)。

裏技機材1: Steinberg Cubase8.5

まず個人的に一番初心者に優しいDAWであると自信を持っておすすめするのがこちらのCubase。

Start : Cubase 8 | http://japan.steinberg.net/

あまりにも有名なので説明不要かもしれませんが、DAW自体にコード入力支援機能が搭載されています。
たとえばこちらのコードトラック。

コード入力支援

コード入力支援

ご覧の通り、トラック中にコードとスケールを書いていくことができます。これだけだとメモでしか無い(それでも便利)ですが、ポイントはこの先にあります。

コードトラックのコードを適当なMIDIトラックにドラッグアンドドロップすると、そのコードでMIDIが出現します。
ボイシングもピアノ、ギターから選べますし、オンコードによる転回にも対応していますので何も考えなくてもきれいなコードを書くことができます。

また、設定をいじると、自分でMIDIを打ったときに、その音がコードやスケールから外れてないことを色で一発で確認できます。

色で構成音が一目瞭然

色で構成音が一目瞭然

上記の画面キャプチャは、コードトラックに「Cメジャー」を設定して適当にMIDIを置いたものですが、スケール構成音かつコード構成音は緑、スケール構成音は青、スケールアウトしている音は赤で表示されます。ちなみにスケール構成音じゃないけどコード構成音の場合は濃い青で表示されます。

……という具合に、まず入力においてコードトラックで支援してもらえるほか、色を見たら絶対間違えないので、「聴いてておかしな音になる」という初心者にありがちな悩みを原理的に潰すことができます。
応用すると以下の参考記事のようにギターストロークも特に悩まないで打ち込めたりします。
(参考記事: Cubaseで簡単!ギターのコードストロークをさくっと打ち込みする方法)

ちなみにコードトラック機能は最上位モデルの6分の1の価格(1万円!)で買える初級モデルのCubase Elementsでも搭載されていますので、無理してPro版を買わなくても大丈夫です。
STEINBERG ( スタインバーグ ) Cubase Elements 8 | サウンドハウス
STEINBERG ( スタインバーグ ) Cubase Elements 8 | サウンドハウス

裏技機材2: Toontrack EZ Keys

弊ブログの読者である方であれば何回目だよそのネタって感じですが、EZKeysは最強のチートピアノ音源なので何度でも薦めます。

クリプトン | EZ KEYS特設ページ

何がすごいかって音源に搭載されたブラウザからコードを入力できるんですよね。

MIDIブラウザ

MIDIブラウザ

こちらは音源の機能として五度圏を表示できるので、お手元の音楽理論の本とか、以下のようなコード進行の本と組わせると鍵盤弾けなくても正確にきれいなピアノ伴奏を一瞬で作り上げることができます。

五度圏の表示

五度圏の表示

最近はストリングスシンセの拡張音源が出たので、そのへんのウワモノもこいつ一本で作れるかもしれません。DAWのMIDIに吐き出すこともできるので、このコード入力機能だけ拝借して、音を鳴らすのは他の音源にやらせるというズルも可能です。

おすすめすぎて書ききれないので、気になった方は以下の個別記事も併せてご参照ください。
(参考記事: Toontrack「EZKeys」を使って、鍵盤弾けなくてもコード伴奏を1分で作り上げる方法)
(参考記事: 鍵盤弾けないならピアノ音源はEZKeysが最強と断言しちゃう記事)

裏技機材3: KOMPLETE KONTROL S

ここまではソフトウェアの話でした。Cubaseが基本的にすごくて、Cubaseが無いならEZKeysはどうだろう、という狙いがあります。

同じように、Cubaseじゃなくてもコード・スケール入力についてズルができるハードウェア機材として、Native InstrumentsのMIDIキーボード「KOMPLETE KONTROL S」を紹介します。

Komplete : 鍵盤 : Komplete Kontrol S Series | 製品

余計な説明しなくても画像を見たほうが早いのでお見せします。
まずこちら、「SCALE」というものを選択して「E MINOR」に併せたところなんですが、画像下部の青いLEDの光を御覧ください。

スケールをLEDで表示

スケールをLEDで表示

Eマイナースケールに対応する鍵盤のところだけ光っているのがおわかりいただけますでしょうか。つまり光ってる鍵盤だけ使っていれば絶対スケールアウトしないのです。すごいですね。
ハーモニックマイナーやペンタトニックスケール、ブルースや四七抜きにも対応しています。

これだけではなく、例えばこちらの「HARM CHORD」と「1-3-5」という設定。これを行って適当な鍵盤を1個だけ押さえますと……

コード支援の設定

コード支援の設定

ダイアトニックスケールに対応したトライアドが鳴ります

指一本でコード(LEDが強く光っているところ)

指一本でコード(LEDが強く光っているところ)

EマイナースケールならEを押さえるとEm、Fを押さえるとFメジャーが鳴ります。セブンスコードにももちろん対応。

……とまあなんか物凄いんですが惜しむらくは「価格がやたら高い(25鍵で4万円……)」のと「一部のKOMPLETE KONTROL対応音源じゃないとこの機能は使えない」という点(対応音源一覧)。簡単に手の届くものではないのだけ残念ですが、KONTAKTをメインに据えている場合即戦力になります。

Native Instruments ( ネイティブインストゥルメンツ ) KOMPLETE KONTROL S25 | サウンドハウス
Native Instruments ( ネイティブインストゥルメンツ ) KOMPLETE KONTROL S25 | サウンドハウス

裏技機材4: スケールワンド

さて、じゃあCubase使って無くてKOMPLETE KONTROL Sなんか高くて買えねーよって人はどうすればいいのかというと、2,000円で買える便利アイテムがありますのでご紹介します。

こちらのスケールワンド、仕組みはシンプルで「スケールに対応した場所に印がついている定規」みたいなものなのですが、MIDIキーボードの上に置くとさっきのKOMPLETE KONTROL Sのスケール機能みたいなことができます

どうやって使うか言う話は公式の動画を見るのが早いですね。

こんな感じで鍵盤の上端に置くと、印と鍵盤の位置がぴったり対応するので絶対にスケールアウトしなくなるというシンプルで便利なものです。
ルートになる鍵盤に併せて横にずらせば12個の音階すべてに対応できます。

気になるのはこのレベルならDIYできそうだけど2,000円というあたりでしょうか。高いと見るか安いと見るかはあなた次第です。

また、標準的なピアノの鍵盤の幅で設計されているため、KORG Microkeyのような最近出てきたミニ鍵盤だと使えません。ご注意ください。

ちなみにコードを外さないための同様の主旨のグッズとして「コードワンド」もあります。

まとめ

わたしの知る限り、上記に挙げました「Cubase」「EZ Keys」「KOMPLETE KONTROL S」「スケールワンド」あたりを使えば、「スケールとコードがちぐはぐでなんかおかしいよー」というのはかなり防げるのではないかな、という話でした。

コストパフォーマンスを考慮すると個人的にはCubase Elementsが一番色々出来て安いです(コード支援機能以外も色々)。一方でEZ Keysは非常に魅力的なので、もし鍵盤音源を検討している場合はあらゆる音源を差し置いておすすめします。

また機材のほかにも本やネットの資料を組み合わせることで、更に楽してコードを組むことができますので、色々工夫してみてください。
(参考記事: 音楽理論の勉強を一旦放置して簡単に楽しくコード進行を組み立てる3つのショートカット)

 - DTM/作編曲, 機材 , , ,