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バンドサウンドのサビやイントロの頭に迫力を加える秘密の裏技

   

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困ったときのシネマティックインパクト、という小技記事です。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

バンドサウンドおよび歌モノにおいて、日本の曲に特徴的なのはやはりインパクトのあるキャッチーなサビでしょう。
また、ロックやメタルであれば個性的なリフが始まるイントロも欠かせません。

それで、みなさんが曲を作っていて、「サビでめっちゃキャッチーにしてやる」と思った時、Bメロからサビにかけてはキャッチーを開放するまでのタメみたいなのがあると思います。
そして、その演出は例えばコード進行であったり、音色や音域の変化であったりで表現することが多いと思います。

ところが、タメてタメてサビ!となったときになんか迫力が足りないというかサビで開放した感が無いと思うこと、ありませんか。
とくに近年はモダンなミックスで音圧が高めのものが求められますので、ラウドなロックやメタルであればなおのことこの「迫力不足」は表現上大いに問題になるのではないかと思います。

そこで、本記事ではその「迫力が足りない気がする問題」について、非常にシンプルな解決策を1つ提示してみます。よろしければ参考にしてください。

シネマティックインパクトをバンドサウンドに突っ込んで迫力を加える

はい、結論は見出しに書いた通りです。「シネマティックインパクト」と呼ばれる特殊な効果音を使って迫力を外から付与してしまいます。なんだバンドサウンドだけでなんとかするんじゃなかったのかよとお考えになった方には残念なお知らせですが、いわゆる「同期」です。

しかし、DTMによって簡単に同期のサウンドを加えられる現在、同期だろうがなんだろうが聴き手に驚きを与えたもん勝ちです。早速やってみましょう。

STEP1: シネマティックインパクトを探してくる

じゃあまずシネマティックインパクトを探してきましょう。
「シネマティックインパクトってなんですか」って思うかもしれませんが聴いたほうが早いのでまずダウンロードしてきましょう。フリーであります。

今回は99Soundsのフリーサンプルを使うことにします。以下のリンクからダウンロードできますが悪質な広告バナーのせいで偽リンクが混ざることがあるので正しい位置を画像で示します。

こちらの「DOWNLOAD(185MB)」からダウンロードできます。
Rumore Cinematic Impacts – 99Sounds

ダウンロードリンクの位置

ダウンロードリンクの位置

ダウンロードしてzip(とその中に何故か入っているrar)を解凍するとサンプルが出てきます。適当に再生してみてください。これがシネマティックインパクトです
「どーん」っていう映画音楽で使われる衝撃音なのでシネマティックインパクト。そのまんまです。

楽曲にシネマティックインパクトを取り入れてみる

では、早速使ってみましょう。

まず、オーディオトラックを1個作って、そこに先程ゲットしてきたインパクトのwavファイルを適当にドラッグ・アンド・ドロップで貼り付けます。
使うインパクトの種類は好きなやつでOKです。

D&Dで置くだけ

D&Dで置くだけ

言うまでもありませんが、本記事の主旨は「イントロやサビの頭に迫力を与えること」なので、ちょうど頭の小節にピッタリ合うような位置に設置します。

インパクトを挿入

インパクトを挿入

これだけでもそこそこ様になるのですが、もうひと工夫してみましょう。

ピンポンディレイで広がりをもたせる

インパクトに「ピンポンディレイ」というエフェクトをかけて、衝撃音が左右にぐわーっと広がる感じを出します。

まず、FXチャンネルをひとつ用意します。
トラック画面から右クリック→FXチャンネルの追加 で追加してください。

FXチャンネルの追加

FXチャンネルの追加

次に、先程のインパクトが鳴るトラックの「SENDS」から、上記で作ったFXチャンネルへのセンドを設定します。センド量は-12〜-18dBくらいで良いでしょう(オケ全体の音量に応じて大きくなりすぎないように調整してください)。

FXのセンド設定

FXのセンド設定

次にピンポンディレイの設定ですが、Cubaseだと「Steleo Delay」という標準搭載のエフェクトで簡単に行なえますので、これを使います。
FXチャンネルのトラックの「INSERTS」から、Steleo Delayを挿入します。

Steleo Delayを選択

Steleo Delayを選択

すると画面が出てきますので、上部のプリセットを選ぶ欄を選択(下記キャプチャで「Ping Pong」と表示されている欄をクリック)した後、検索欄に「Ping Pong」と入力します。
すると、ピンポンディレイのプリセットがヒットしますので、これをクリックして選択します。

Ping Pongを検索して選択

Ping Pongを検索して選択

こうすることにより、インパクトの音がセンドでFXチャンネルに送られ、FXチャンネルからピンポンディレイで広がりを持ったインパクトが鳴るという仕組みができあがりました。

完成品と比較

というわけで簡単にできました。BeforeとAfterを比較してみましょう。

今回の実験対象にしたのは過去記事で作ったハードロックっぽいトラックです。
(過去記事: IK Mutlmedia Amplitubeで不気味なリードギターの音を作るチュートリアル)

で、そのときの音源(Before)がこちら。

まあこれはこれで悪くないかなーって思うんですが、イントロの一瞬無音になってからリフがスタートするところにもうちょっと迫力があってもいいかなーと考えました。

インパクトを挿入してみた結果がこちら。

頭にどーーんっていう音が入っているのがわかるかと思います。
無音で一瞬タメてリフの頭でどかんと開放するような表現が伝わりましたでしょうか。そのままにしておくより迫力が出るのがなんとなくわかったかと思います。

まとめ

フリーのシネマティックインパクトをさくっと楽曲に挿入して、ついでにピンポンディレイで広がりをもたせると、一発で迫力を出せるようになるよ、という話でした。

今回は99Soundsのものを使いましたが、「Cinematic Impacts free」とかでGoogleを検索すると結構フリーのサンプルはたくさん見つかります。
物によってはもっと金属的だったりなど、音に特徴があるものもありますので、興味があったら色々探してみてください。
実際に行う作業としては上記に上げた程度ですので、非常に簡単に迫力を出すことができます。必要に応じてインパクト部にEQを適用してみるのも良いでしょう。

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