ありんこ書房

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DTM初心者の貴方がオーディオIFを購入する4つの目的

      2016/10/31

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「必要!必要!」って言われる割にちゃんと説明されてない気がしたので書きます。 御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

DTM機材のうちかなり優先度が高いイメージがある「オーディオインターフェース」という機材。モニタースピーカーとかに並ぶ入出力部なので重要なのは確かです。

で、初心者の方にとって、必要性はなんとなくわかりますけど、ご自分の目的に添えた場合「で、これが何で必要なの?」という疑問がうまいこと氷解してないかもしれません。

たしかにわたしもオーディオインターフェースは大事だと思いますが、がむしゃらに薦めるのもなんだか釈然としないかと思いますので、その目的とか理由について簡単に述べてみようと思います。

オーディオインターフェースが無いとできないこと

見出しに示しました通り、簡潔に「持ってなかったら何が困るの?」という観点でお話しようかと思います。タイトルに「4つの目的」と書いてありますが、つまるところこの「困るポイント」のうち貴方にあてはまるものが1つでもあり、それをオーディオインターフェースの購入によって解消できれば、それが「目的」となります。

困る(1): モニタースピーカーに接続できない

はい、DTMにおいて重要な機材のひとつである「モニタースピーカー」ですが、オーディオインターフェースがないとこいつを接続する方法がありません。というわけでモニタースピーカーを使う場合は必須になります。

なぜならば、ほとんどのモニタースピーカーは通常のパソコンにあるイヤホン端子(ステレオミニ端子)ではなくRCA端子とかTS端子と呼ばれる専用の端子を使うためです。
つまり物理的に入力が存在しません。そりゃ無理ですね。

一方、モニターヘッドホンの場合、それこそわたしのすきなAKG K240Sなんかはステレオミニ端子が標準なので、オーディオインターフェースがなくてもパソコンに接続することができます。まあ一旦これでもいいかなーって感じです(わたし最初のころ実際そうでしたし)。

例外的に、最近出たMACKIEのモニタースピーカーはまさかのBluetoothなので(しかもモニタースピーカーとしてはかなり安くたったの2万円ちょっと)、最近のノートパソコンだったら余計なこと考えなくてもすぐ使えそうです。
MACKIE ( マッキー ) CR4BT | サウンドハウス
MACKIE ( マッキー ) CR4BT | サウンドハウス
無線だけど音質はどうなの?とかは本記事では扱わないことにします(使ったこと無いからなんとも言えませんし)。

またヘッドホンもよく仕様を見ないと落とし穴が合って、SONYのMDR-900STは標準フォン端子なのでパソコンのイヤホン端子にささりませんから気をつけてください。変換プラグ使えばいけると思いますが。

困る(2): ギターやボーカルを録音できない

スピーカーと同じ理由で物理的にパソコンに接続できないため、オーディオインターフェースがないとギターやボーカルの録音ができません。

ギターはシールドケーブル(標準フォン端子)、ボーカルに使うマイクはXLR端子と呼ばれる穴が3個空いた端子が一般的かと思います。なので当然これらの端子で接続するための装置が必要で、それがオーディオインターフェースである、というわけです。

ここで1つ落とし穴がありまして、オーディオインターフェースによってはXLR端子が無いとかあります。そうなるとボーカルレコーディングできないじゃん!というオチになりますので機材選定の際は気をつけてください。

また、コンデンサマイクを使う場合は「ファンタム電源」「48V電源」とか呼ばれる電源モジュールが搭載されている必要があります。これも仕様をよく見ないと買ったけどコンデンサマイク使えねえ!ってなっちゃいますので気をつけてください。

ギターについては「Hi-Z入力」に対応していないと入力信号がでかすぎて話にならないことになりますので、ここも注意点です。

えーと、ややこしいですね?というわけで、ファンタム電源とHi-Z端子とXLR端子とフォン端子全部乗ってて3,000円しかしないという脅威のオーディオインターフェースを1個紹介しておきます(※オーディオインターフェースの相場は安いものでも1万円ちょっとするのが普通)。

BEHRINGER(ベリンガーorベーリンガー)というドイツの老舗メーカーが出しているオーディオインターフェースです。安くて性能が良いそしてデザインがどっかで見たことあるものをたくさん作っていることに定評があります。
BEHRINGER ( ベリンガー ) UM2 | サウンドハウス
BEHRINGER ( ベリンガー ) UM2 | サウンドハウス

製品画像の左端がマイクを繋ぐキャノン端子、真ん中の「INST 2」って書いてあるのがギターやべースを繋ぐ端子、右端がヘッドホン端子です。バッチリ抑えてますよね?
てことで、よくわからなかったらこれでいいんじゃないでしょうか。後述しますが音質とか考えるのはずーーっとあとになってからで良いです。

……こんなこといいつつ、「オーディオインターフェースを介さないイレギュラーなコンデンサマイク」を使えば回避することができたりするのですが、それについては以下の参考記事を御覧ください。
(参考記事: オーディオIFなんか要らない。「歌ってみた」を始めるなら、まずiRig Micを買いなさい。)

困る(3): レイテンシーが解消できない

ここまでの話からすると、「ヘッドホンだけでとりあえずいいや」と思っていて、「楽器弾かない歌うたわない」場合はあんまり要らないかなーって思うと思います。大体その認識であってます(わたしも初期はオーディオインターフェースなしでした)。

ところが、1点だけMIDIの入出力に関わる問題があります。それはレイテンシーです。

簡単に言うと、オーディオインターフェースなしのオンボードサウンド(パソコンに搭載された回路から音を出す仕組み)の場合、MIDIキーボードを叩いてからヘッドホンで音が聞こえるまで気持ち遅れることがあります。

人間の感覚って凄いもので簡単に気付いて違和感で作業にならなくなります。というわけでこれは解消が急務。
……なんですが、ここまで言っといてあれですがオーディオインターフェースなくても解消できます

まずMacの方。上で書いたレイテンシーは発生しません。詳細理由は割愛しますが「サウンドドライバ(CoreAudio)の作りが良いから」です。

次にWindowsの方。Windowsのカーネルに載っているサウンドドライバはヒドいので残念ながらレイテンシーが発生します。
そこで、それを解消するために「外側から別のサウンドドライバをインストール」します。↓

ASIO4ALL – Universal ASIO Driver
インストール方法の参考: ASIO出力ができる無料ソフト「ASIO 4 ALL」のインストールと初期設定の方法!

この「ASIO4ALL」をインストールするとレイテンシーが解消されます。めでたしめでたし。

……あれ、「困る(3)」じゃないですね?

困る(その他): 音が悪い

オーディオインターフェースって価格帯にかなりばらつきがあって、安いものだと以下のベリンガーのオーディオインターフェースが3,000円、

高いものだとUniversal AudioのApolloの入出力多いやつは10万円以上します。

で、その理由は「DSP」と呼ばれる信号処理の回路の性能であったり、入出力端子の数といったようなハードウェア的な性能によるところが大きいです。
特に入力についてノイズレスで綺麗に録れるなどの要件はレコーディングスタジオだと必須ですし、同じくスタジオ用途だと様々な周辺機器を接続するので入出力の多さは重要です。

このほか、最近流行り(?)の「ハイレゾ入力」に使える192kHz/32bitなどの超高音質入出力に対応しているのも、高いオーディオインターフェースの特徴です。が、同人で自主制作CD(44.1kHz/16bit)の場合そこまで拘る必要はないでしょう。

この記事をお読みのあなたが初心者として「オーディオインターフェースの基本的な情報、買う目的」を求めているのであれば、この辺のあたりは一旦考慮しなくていいと思います。一応「困る」の類に含めましたが、まずオンボードのサウンドカードからオーディオインターフェースに換えた時の感動を味わってください。十分世界が変わります。

まとめ

オーディオインターフェースがないと「スピーカーが基本的に使えない」「マイクやギターが基本的に使えない」「レイテンシーが取れない」「音が悪い」という話をしました。

しかし、各節で述べました通り、MACIKEのスピーカーやらiRig Micやらで抜け道があったりしますし、音質についてはハイレゾやCD音質以上でダウンロード販売などの目的が無い限りは実は無いならないでなんとかなるかもということがなんとなく推測できます。

わたしは本当にはじめたばかりのガチ初心者のときにモニターヘッドホンとMIDIキーボードだけでなんとかやっていたので、まあ一応なんとかなるにはなります。

一方で、オーディオインターフェースの多くにはソフトウェアのオマケ(それこそDAWとか)という強力なものがついてきたりしますので、そういう観点でちょっと調べてみても面白いかもしれません。ちなみにさっきの3,000円のやつは「Tracktion 4」というDAWソフトがついてきます。

少なくともハードウェアとしては、以上の目的についてご自分のやりたいことが合致するか考えればよろしいかと思います。

 - DTM/作編曲, 機材