ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

今さら訊けない、同人サークルやWebサイトの戦略的な命名方法

   

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インターネットの時代です。名前1つとっても有利不利が決まります。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

サークルの名前

たくさんの同人サークルやWebサイトが存在しますが、
きっと長い付き合いです、皆様熟慮して名付けたことかと思います。


で、この命名の方法ひとつとっても、インターネットの時代では結構有利不利がありまして、
「不利になる場合」として、主に以下の様なパターンが考えられます。

  • 一般的な単語過ぎて検索したときごちゃごちゃになる
  • 他に同じ名前の本やサイトやサービスがあった
  • 変換がめんどくさい

これの何が問題かというと、埋もれることです。
皆様もバンド名で検索したらYoutubeで関係ない動画ばっかりヒットしたことありませんか。
この瞬間、検索した貴方は動画を調べることをやめてしまうわけで、そのバンドからしたら機会損失になるわけです。

というわけで、音源の検索やtwitterでのエゴサーチについて無駄に不利にならないために策を考えましょう。
特に中途半端に名が知れてきて検索される頃になってくると、この点は強く影響します。

戦略的な名前のつけ方

もちろん個性的でかっこよかったり意味を含めるのが第一なのですが、
それを踏まえた上で「戦略的に」、すなわち検索の障壁が低い名前にするのが
ユーザーフレンドリーで良い感じです。

注目されたいなら注目されやすくするための工夫をしろってことです。名前ひとつとっても一緒です。
以下、わたしなりに考察してみた「良い名称」の例です。

簡潔で覚えやすい

いうまでもないんですけど長ったらしいと覚えられませんし印象に残りません。

あと後述しますが、スペルが複雑だったり難しい言葉を使っていると、
日常生活で馴染みがないので人間の脳にはなかなか入ってくれなかったりします。

一発ですっと覚えられないとどういうふうになるかというと、
twitterのRTで偶然デモの告知を見かけた人とか、即売会でブースをちら見した人の印象に残らなくなります。
「〜みたいなやつ!」という覚えられ方をすればまだマシで、最悪「なんか長い英語のやつ」とかになっちゃいます。
これでは情報量がなさすぎてファン(エヴァンジェリスト)のひとたちの啓発にも引っかからなくなってしまいます。

簡潔で覚えやすい名称を考える場合日本語が圧倒的に強いです。
なにせすぐ読めますから。下手に難しい漢字を使わない前提ですが。
「六弦アリス」とか「少女病」なんかは、ひと目で雰囲気が伝わってくる名称でありながら非常に簡潔、それでいてユニークで
よくこんなピンポイントにかっこいい名前思いついたなーって思います。

また、「それでも長い名前がいい」という方に対する解決策は、複雑なら簡潔な「略称」を付けるのが良いでしょう。
「電気式華憐音楽集団」→「デンカレ」、「Nocturnal Bloodlust」→「ノクブラ」、
「Imperial Circus Dead Decadence」→「ICDD」なんかが典型です。

一方で、唯一無二になる長いサークル名を付けると、「1回覚えたら絶対忘れない」「とにかくかぶらない」という強みもあります。
このパターンだと「エミルの愛した月夜に第III幻想曲を」なんかが典型でしょうか。
ただしリスクが高いので、技術や広告など、他の部分でかなり実力がない限りおすすめしません。

変換が簡単

特にスマホだとIMEが優秀と限らないので、変換に手間取ってる内に調べるのめんどくさくなるというパターンに
受け手が陥ってしまった場合、こちら側の機会損失になります。

ただし、記号が入っている場合多くの検索エンジンは無視するので1個か2個くらいなら大丈夫です。
その代わり、たとえばドイツ語のウムラウト記号なんかはほぼ入力されないと思って下さい。
Sound Horizonの7thアルバムが「Märchen」であるにも関わらず、pixivのカテゴリ名が「Marchen」なのからでも明らかです。
(これは変換されないというより機種依存文字で化ける可能性があるという部分も大きいですが)

解決策は当然ながらひらがな・カタカナ・アルファベットでシンプルにするというものです。
が、一方でユニークさが犠牲になることがあるので難しいところです。

「Asriel」「Sound Horizon」「妖精帝國」なんかはわかりやすいですね。
また、このような名前をつけるときはリズムが肝心です。
発語してみて語感が悪くならないようにすると、しっくり覚えやすい名前になるんじゃないかと思います。

かぶらない

わかっていてもやりがちなんですが同じ名前のものと被ってはいけません。
検索した時にノイズだらけになって調べようがなくなりますし、エゴサーチもできなくなります。

ありがちなのが

  • 一般的な単語すぎて、検索するとそっちの関連ページがいっぱい出てくる
  • 同人サークルに被りがないことを確認したが、インディーズバンドと被っているのを見落とした

というようなビッグワードとの被りや畑違いとの被りです。
残念ながら調査不足としか言えません。

こればっかりは略称などで工夫しても被ったら最後なので、徹底的にググッて事前調査するしかありません。
ただし逆に言えばググればすぐわかりますし、対策できます。
検索エンジンを適切に使う訓練だと思って活用してみましょう。

あ、ただし、かぶっているのが1個や2個の固有名詞であれば
それらより有名になって「(名前)といえば(自分のサークル)!」という風にできるようにするというのも良いと思います。
トップをとれば被るのを恐れるのは二番手より後ろになりますから。

簡単に発語できる

いくらかっこよくてもドイツ語とかラテン語の複雑な言葉は発音してもらえません
発音してもらえないと、同人即売会で会話に使えなくなりますし、
あと音声検索できなくなります。

「変換が簡単」の話にも通じるものがありますが、
発音できない=文字に起こせない というパターンもあるので(難しい漢字の場合とか)、
検索されにくい名称にも近くなってしまいます。

この場合の対策としても、やはり「略称」が有効です。
スペルや発音が難しいならカタカナかひらがなで略称を設定してしまえば、それでエゴサーチできますし
口コミが広がれば検索でもヒットするようになってくれるので、無事解決できます。

この例だと「Unlucky Morpheus」→「あんきも」なんかユニークで面白いですよね(なんでも略称が先だったとか)。
「あんきも」は一見ビッグワードに見えますが、中堅どころなのもあってGoogleで4番目に出現します。
実力と口コミによって(検索エンジンから見た)サイトの価値が十分に付いてきているというところも素晴らしいですね。

まとめ

オンライン中心の同人活動においては、検索に引っかかりやすくして注目をあつめる工夫が重要です。

  • 簡潔で覚えやすい
  • 変換が簡単
  • かぶらない
  • 簡単に発語できる

というあたりを押さえてオリジナリティあふれる名前を考えれば、
後々話題性が上がってきたときや、或いは話題になるきっかけを掴む際にじわじわと得をすることでしょう。
クリエイティブな活動というのは元来エゴイスティックなものですが、エゴの中に1%くらいの思いやりを混ぜるのがポイントです。

【ひどいオチ】
ちなみに、所属サークルの「へっぷらけっこ!」はこの点を完璧にクリアしています。良いですね。
で、弊サイトの「ありんこ書房」なんですが、
circle-naming
Amazonのマーケットプレイスに寸分違わず同じ名前のストアがあるよ!
……ということでちょっと変更しないとならない感じです。相手がAmazonでは勝ち目がありません。
何をどうやっても一番上に出せる気がしません。偉そうなこと書いといて何ですかコレは。

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