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BOOTHで音源のDL販売をしたとき、致命的に不利になる2+1つの問題点

   

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ただし、今後大きく改善される可能性もあります。少なくとも今はbandcamp一択です。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

pixivのネットショップサービス「BOOTH」

ちょっと前にpixivが「BOOTH」というネットのお店を開けるサービスを始めましたね。

BOOTH – 創作活動がより楽しくなるショップ作成サービス

で、BOOTHの特徴として同人作品のバックアップが強いという面があって、
pixivFACTORYなどのサービスと複合させると
同人作家さんの描いたイラストなんかをグッズにして簡単に販売することができます。

また、音楽関係では、ネット即売会「APOLLO」による
新たな音楽への導線確保への挑戦を行っており、非常に頼もしいです。

APOLLO

なので、同人音楽の販売という観点でいえば、マーケットが一番大きく期待値の大きそうな
BOOTHに販路を広げていくのが良いように思えます。

が、いまのところBOOTHはダウンロード販売に向いていません。

この理由を以下に簡単に説明しましょう。

ダウンロード配信の利点

音楽作品は、他の同人誌やグッズと異なり配信に寄る販売が非常に簡単です。

なにせ現物が必要ありません。音源だけあればなんとかなります。
必然的に世界中に一瞬で販売できるアドバンテージがあります。

この瞬間一気に客層の絶対数が増えます。「注目される」ために、これを利用しない手はありません。
みなさまもSoundCloudで知らない海外のひと数名からフォローされた経験があるかと思いますが、アレです。

というわけで、同人音楽畑のひとがネットショップを活用する場合、
配信で世界に販路を向ける、というのは有効な手段という仮定に基いて考えてみましょう。

他の音源配信サービスと比較したときの致命的な問題点

音楽を聴いてもらう・買ってもらう間口として、比較材料は以下のサービスです。

  • 有名ドコロの音源配信サービス「bandcamp
  • 海外で最も大きなネットショップサービス「Gumroad

海外のサービスなのは、インターネットや音楽にとって国の壁は全く関係ないためです。
この場合、英語圏のほうが圧倒的多数派なので期待値が大きくなります。

で、BOOTHの場合、これらと比較すると、
貴方の音楽がガラパゴス化する以下の問題点があります。

問題点1: 買い手に会員登録が要る

もうこの1点だけで本当にキツイんですが、

音源をカートに入れて購入すると会員登録を促されます。
pixiv IDが無いと買えません。

対してbandcampは、即座にチェックアウトボタンが出てくるので、
「気になった音楽をパッと買う」というスピード感のある操作が可能になります。
gumroadも同様で、カートに入れた後にメールアドレスベースで決済をすることができます。

UI的にクリック数はアクセシビリティにおいて非常に重要な指標であることは昔から知られていますが、
会員登録に何回クリックと画面遷移がいるのかを考えると、
リスナーの購買意欲を削るには十分過ぎる破壊力があります。

ECサイトに会員登録が必要なのはよくある傾向ですが、
「よそのサービスは出来てる」というところがディスアドバンテージになってしまっているように見えます。

問題点2: 英語で表示できない

日本の音楽はクールジャパンシーンのひとつであるでしょう。
特にBOOTHに集まる無数の同人音楽は、ここ最近膨張し続けており、
不況と言われる商業音楽に一石を投じる存在になる可能性だってあります。
(事実、この辺からメジャーアーティストが生まれてきているわけですし)

が、その同人音楽の最大ネットショップであるBOOTHは日本語しか表示できません。

Gumroadですら部分的に日本語対応しています。
bandcampは全て英語ですが、日本語の難しさは英語の比ではないことで有名ですので、
おまけに世界的に見ると少数派な言語ですから、ここで海外のひとたちのハードルを無駄に上げてしまっているのは残念なポイントです。

問題点3: Paypalに対応していない

こちらはクレジット決済に対応している以上あまり大きなポイントではありませんが、一応。

ちなみにBOOTHはBOOTHでコンビニ決済など学生さんでも買いやすいシステムが整っていますので、
一旦会員登録してしまえばなんとかなるところはあるかもしれません。

が、Paypalに対応していないので国境をわざわざ引いてしまっている感は拭えません。
コンビニ決済やPay-easyはガラパゴスな対応になってしまうので、
Paypalはネットショップなら必須じゃないかなーと思います。世界中どこにいても「安全に」買えますから。

ただし、海外圏だと普通にクレジットカード番号を入力するのが主流の可能性もありますので、一概には云えません。

提案

単純に会員登録レスで購入できて英語で見れてPaypal決済できれば、
同人作家さんのほとんどは余計な労力なしで海外への販路を手軽に手にすることができます。

現状、bandcampにしろgumroadにしろそれ以外のネットショップにしろ、
英語をどうしても使わないといけないので、若干販売ハードルが高くなってしまいます。

英語アレルギーの作家さんは少なくないとおもいます。日本語で全てを完結させられつつ
インターネットの力で販路をグローバルに持てるというのはサービスとして強みになるのはないでしょうか。

BOOTHはこのままだとガラパゴス的な戦術しか取ることが出来ないので、
「より多くの人に注目されたい!」という多くの同人作家さんの野望とスレ違いが起きてしまっているように思えます。

というわけで偉そうに提案してみましたが、いかがでしょうか。

まとめ

BOOTHは同人作品のネットショップとして最大ですし、
APOLLOのような素晴らしい試みもあるのですが、どーにもガラパゴスという話でした。

同人音楽ってどっちを向いてもクローズドな気がしていて、
全体で見ると音楽それ自体に垣根はないなずなので、色んな所でもっとオープンになれば面白いのになーなどと
思いを巡らせていたら、こんな記事になりました。

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