ありんこ書房

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打ち込みギタリストのアンプシミュはBIAS FXで決まりでしょう?

      2016/10/16

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別に他のアンプシミュレーターでもいいんですが、バランスが取れているのと個人的にお気に入りなので主観的に推します。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

打ち込みギタリストの音作り問題

はい、弊ブログでも何度か扱っていますが、打ち込みでギターのトラック作る人はほぼギタリストではないので、音作りがよくわからないという問題があります。

このとき、思いつく対策として正攻法なのは音作りを勉強するという方法であり、弊ブログでは過去に一例として音作りに関する記事を書いていました。
→ 【フリー音源とフリープラグインでメタルのギターリフを打ち込みするチュートリアル
→ 【IK Mutlmedia Amplitubeで不気味なリードギターの音を作るチュートリアル

しかし、この方法は特定のフレーズやジャンルの場合うまくハマりますが、例えばここからジャズやりたいとかロキノン風のロックやりたいとか幅を広げると、更に新たな音作りを学ぶ必要があります。

ギタリストであればそれは鍛錬のひとつですので経験として身になるのですが、打ち込みの場合ギターも音作りも単なる手段で、結果が得られればなんでも良いので、一から学び直すことが本当に正しいのか、というと少々疑問です。

そこで思いつくのがもう一つの手段である「プリセットを効果的に活用する」ということ。弊ブログではそちらについてもアプローチを述べてきました。
→ 【BIAS FXやAmplitubeのプリセットを無料で100個増やす方法

上記の記事ではAmplitubeとBIAS FXについてプリセットの検索方法を述べてきましたが、本記事ではもう少し突っ込んだ動機付け、具体的には打ち込みギタリストはBIAS FX買っとけという話をしようと思います。

結局BIAS FXにしておいた方がいい理由

有償アンプシミュレーターは複数あり、どれも高品質ですが、新鋭アンプシミュであるBIAS FXを推す理由は3つあります。

1: 後発で音が良い

ソフトウェアの世界は技術が日進月歩なので、必然的に後発のもののほうが最新技術が使われているぶん性能が高いです。
また、長い間機能の根幹が更新されていないソフトウェアはその分遅れをとるということがいえます。

BIAS FXは数あるアンプシミュの中で最後発なのもあり音が良いです。
個人的にはAmplitubeもかなり良い音がするのですが、この辺りのアンプシミュはシミュレーターソフトにありがちなデジタルっぽい嘘くささが全くありません。
打ち込み音源の場合音源自体の音質に嘘っぽさがあったらアンプシミュでそれが誇張されてしまいますので、少しでも抑え込みたいところです。

2: 価格が安い

さて、音が良いだけでは打ち込みの手段としてのアプローチとして貧弱ですね。BIAS FXはその音質に加えて価格が圧倒的に安いというポイントがあります。

対抗馬になるIK Multimedia Amplitube 4がAudioDeluxeで$125くらい、Overloud TH3がセール時で$199くらい(2015年のブラックフライデーセールの実績)。
このほか、Guitar Rig5は単体で24,800円ですが、KOMPLETEにバンドルされているので単体で買うパターンはまず無いでしょう。

さて、これらに対してBIAS FXは通常時13,800円、最近はセールを頻繁にやっており8,980円で買えます(参考: Media Integrationの製品ページ)。
セール頻度は本当に高いので、基本的に9,000円で買えると思っておいて間違いありません。そう考えると格安です。

音質ベースだとAmplitubeでもいいかなーと思うんですが、価格差が結構大きいのでここはアドバンテージになる気がしています。

3: BIASシリーズの中ではトータルシステムを組める

BIASはFXのほかにも「BIAS AMP」、「BIAS Distortion」という別バージョンが存在します。

これらの違いは以下のとおりです。

  • BIAS AMPはアンプの真空管のエディットができる
  • BIAS Distortionは歪み系エフェクトの回路のエディットができる

両方信号処理技術をふんだんに活用した変態機能となっており、エフェクター自作のようなことがソフトウェアレベルで可能です。
ということなのでエフェクターにこだわるギタリストにとって垂涎モノの機能なのですが、打ち込みギタリスト的にはどうでもいいハズです。

BIAS FXはそのへんの機能がない代わりに音作りのトータルシステムを組むことが出来る(ギタリストがアンプとかエフェクターをいっぱい繋げてるアレですね)ので、一番必要な「音作り環境を整える」という目的の場合FX一択になります。

4: プリセット検索が圧倒的に簡単

手段としての音作りを欲する打ち込みギタリストの場合、高いエディット性とか往年のモデルをシミュレートとかそういう機能は冗長です。
BIAS FXは、そんな「とりあえず音よこせ」という要求に対応できる強力なユーザープリセット検索機能を搭載しています。

詳しくはこちらの記事の中盤あたりを参照下さい。ToneCloudに適当に欲しいサウンドの傾向を打ち込むと即刻プリセットが手に入ります。
→ 【BIAS FXやAmplitubeのプリセットを無料で100個増やす方法

他のアンプシミュレーターの場合、そもそもユーザープリセットを検索できないので、収録されているファクトリープリセットが全てだったり、Amplitubeの場合ダウンロードの経路は個別にインターネットから検索する必要があるので、若干の面倒があります。

BIAS FXはネットに有志が上げたプリセットを検索する機能がプラグインに内蔵されているのが非常に強力です。作業の手を止めることなくプラグイン中でプリセットを見つけ出す作業が完結するのは、大きな利点ではないでしょうか。

他のアンプシミュレータースイートの「ウリ」は要らないハズ

で、他のアンプシミュレーター、具体的にはAmplitubeとTH3なんですが、特有の機能があります。価格差はここからきていると言っても良いでしょう。

まずAmplitubeなのですが、こちらもなかなか信号処理技術を使った変態機能を搭載しており、キャビネットのエディットが異様に細かく出来ます

キャビネットというのはアンプの音が出てくるスピーカーのことなのですが、このスピーカーの音を拾うマイクのシミュレーション、キャビネットモデルのシミュレーション、更にはキャビネットを置いてる部屋のシミュレーションといった録音環境そのもののソフトウェア的なモデリングが可能です。なかなか変態です。

TH3も負けていません。こちらはRandallというメタラー垂涎のアンプのライセンスドモデルが搭載されており、音質というか再現性についてはお墨付きがあります。実際BIAS FXと比べて悪いということはなく、とても評判が良いです。

……が、先程も申し上げましたが打ち込みギタリストにとってはキャビシミュの機能性とかライセンスドモデルはあまり重要じゃないポイントですので、価格差をとってまでして必要か?と言われると答えはNOではないかと思います。
音質についてはBIAS FXは折り紙つきですので、「TH3じゃないと出せない音がある」という差はほぼ無いと考えて良いですし、「それなりに良い音を手に入れる」という目的であれば気にするポイントでもないかと思います。

まとめ

BIAS FXを打ち込みギタリストに薦める理由は、①音が良い、②価格が安い、③(BIASの中の話ですが)システムを完結させられる、④プリセットが検索しやすい、といったところです、という話でした。
【追記2016.10.16】
ギターの音作りがわからない人がもっと楽できる方法を考えて、別の切り口で他の機材を検討してみました。よろしければ御覧ください。
EZMIXかbx_rockrack V3 Playerを使えば、打ち込みギターの音作りは初心者でもうまくいく

本当にいろんな種類のアンプシミュレーターが出ており、どれも機能や音質的には似通ったところがあるのですが(それも全部かなり良い音)、「打ち込みの場合」というパターンで切り込んだらBIAS FXがイチオシです。

ちなみに普通にギター彈く場合でも異様な音質の良さが練習のモチベーションになってくれますので、わたしはBIASあればもう他いらないんじゃないかなってくらい愛用してます。

あ、最後に重要なことを言い忘れてました。Professional版と無印版がありますが、無印版で必要十分です。そんなに多機能・多モデル収録である必要はありません。

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