ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

現代のバンドマンのネット活用方法は、プラットフォームの多角化と多作だと思う

      2016/06/23

スポンサードリンク

最近のSEO事情とかWebマーケ事情から見てなんか難しいことしなきゃだめかなぁと思ったんですけど、そうでもなさそうです。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

現代のバンドマンとインターネット

今はインターネットを使っていくらでも発信できる時代である、と弊サイトでは耳にタコが出来るくらい申し上げて参りました。

インディーズバンドでもそれは例外ではなく、Webサイトの制作、FacebookやTwitterを活用したSNSによる認知・拡散、YoutubeやSoundCloudによるコンテンツ発信能力は無視できないものとなっています。
これらのサービスを使いこなせるかどうかというのが、楽曲以外でバンドマンの実力の格差を決定づける要因であると言っても過言ではないでしょう。

さて、それらのサービスを活用する場合、それぞれにコンサルタントが存在するくらい奥が深い分野となっておりまして、例えば「SNSマーケティング」とか「SEO」とか聞いたことありますでしょうか。インターネットの売り込み方法は特に振興分野なので今は競争が苛烈で、素人が簡単に取り付くことができないくらい複雑な部分となっています。

となると、全く門外漢であるバンドマンがインターネットを活用したい時、一体どこまで勉強すれば良いのか?やり過ぎても活動に支障が出るので、その最低限の線引は考えておきたいところです。
本記事では、「わたしがバンドの中の人だったらどうするかなぁ」という考えに基づいた思考実験のようなものの結果について共有します。

Webサイトで頑張らないといけないことは?

企業のWebサイトだと、最近のを見ればわかるんですが

  • 美麗なデザイン
  • 充実したサイト構成
  • まめに更新するブログ

が主な構成となっており、フリーランスの個人サイトでも似たようなものになっています。
彼らの目的は仕事の依頼を得ることなので、最終目標は「問い合わせや見積依頼が来ること」になり、そのために最適化されています。

この最適化というのが、「検索エンジン様にうまいこと拾ってもらう技」というやつで、専門用語で「SEO(Search Engine Optimization)」といいます。

よくあるのが魅力的なタイトルの付け方とか、ブログだったら記事のカテゴリとかサイトのHTMLのマークアップを検索エンジンに取って魅力的に見せるための技術とかがあります。いずれにせよ非常に専門的で、これだけで一つ仕事が成り立ちます。

で、バンドマンもそれ頑張らないといけないの?という話でしたが、答えは「そうでもない」です。わたしがそういう考えに至った理由を述べていきましょう。

キーワードSEOはあんまり重要じゃない

先ほどちらっと書いた例で言えば「魅力的なタイトル」とか「HTMLのマークアップ」の部分をキーワードSEOとかマークアップSEOと言ったりします。が、
そもそもバンドのWebサイトなんて曲、メンバー、イベントくらいしかコンテンツがありませんし、それらがランダムにお客さんの生活を豊かにするかといったらそうじゃないんですよね。

企業の場合、提供するサービスがどういうお客さんにとってどんな利益になるのか考えないといけないので、「うちの製品を使うとこういう課題が解決できます」というのを伝える必要があって、それがキーワードSEOの対象になります。
「ドリルを買う客が求めているのはドリルではなく穴である」と言う言葉は有名ですが、こういう場合は「効率的な穴の開け方」から「うちの製品を使うと効率的に穴が開けられる」ということを発信するべきなのです。すると、検索でたどり着いたお客さんが問い合わせしてくれる可能性が発生しますよね。

ところが、バンドの場合音楽しかない上に音楽は生活の課題を解決するものじゃなくてただの娯楽なので話が違います。なので、必要なキーワードは高々バンド名、音源名、ライブの会場、メンバーの情報くらいになっちゃうと思います。

マークアップSEOもスパムにならなければなんでもいいと思いますので、適当なテンプレートを使えば解決しそうですね。HTMLをがりがりコーディングする必要はありません。特に今は便利なサービスもありますし。
(関連: 【Strikinglyを使うと、自分の同人活動を紹介するWebサイトを30分で作れちゃう】)

しかし、バンド名を検索してバンドのサイトが出てこないのは致命的です。逆に言えば、それさえ抑えれば一歩目としては100点です。
そして、それをするためにはサイト名を「バンド名 Official Web」とかやれば大体一番上に出てきます。簡単ですね。

ただし、バンド名によっては一般名詞などが邪魔して出てこなかったりするので、命名の際は気をつけて下さい(関連: 【今さら訊けない、同人サークルやWebサイトの戦略的な命名方法201】)。

コンテンツSEOも二の次で良い気がする

さて、「Webサイトに書いてあるキーワードで検索に引っ掛ける」という技がそんなに重要じゃ無さそうだ、というのを前節で説明しました。次はコンテンツSEOです。

コンテンツSEOとは、最近流行ってますがWebサイトのコンテンツの質で検索エンジン上位を目指すというSEOです。
弊ブログなんか非常にわかりやすいかと思いますが、「DTMに関する有用な知識を3,000字程度で投稿しまくる」という更新頻度()、あとSNSで拡散される程度にまともな内容()という組み合わせでGoogle様に「いいサイトだから検索エンジンの上に出してあげようね」みたいな評価をもらうテクニックです。

で、バンドマンの場合量ってつくる曲の量のほうが100倍重要ですし、質についてもブログより曲の質のほうが100倍重要じゃないですか。なのであんまりコンテンツSEOしまくるよりとりあえずコンテンツ自体を充実させたほうがいいのかなーって感じはします。
まぁこれは「不穏な曲書きます」とかバナー貼っといてあんまり曲発信してないことに対する自嘲も含めているのですが(駄目)。お陰様で全然説得力がありません。

ボーカルの人だと、多分歌が上達するためのテクニックとかブログに書けると思うんですけど、よほど伸び悩んでから検討する程度で良いと思います。

制作物の発信手段を考える

ということで、たくさん作って発信しなきゃというのが一番手っ取り早い感じがしますね。

じゃあ、発信手段にインターネットを最大限活用するのが正解に近そうです。この場合ひとついえるのは1個のプラットフォームに依存しないことかなぁと思います。
あと、発信形態も一種類にしないほうが良いでしょう。

具体的に思いついたのは以下の様な感じです。正解かどうかはわかりませんが参考までに。

  • twitterだけで宣伝しない → Facebook、Instagram、Vine、Snapchatなど総動員して文字、動画、画像あらゆる方法で認知を狙う。面白い内容ならどこかで拡散されて認知されるかも?
  • 音源も多角化してみる → 自作曲の他にYoutubeでカバー動画をコンスタントに出して、そっちから誘導する、BGM素材を配信して同じく誘導してみる
  • 更新頻度は偏執的に → Facebookをまめに更新、ブログもまめに更新、Webサイトに更新情報をリンクさせて連携、音源もたくさん作る

ここで狙うのはライブ情報とか楽曲情報のような既存のファンに近いアプローチではなく、新規顧客獲得に向けた行動だと考えています。カバー動画だとそのバンドが好きな人を誘導できますよね。似たような音楽性なら認知の可能性が出てきそうです。

実際そんなに上手くいくもんじゃないっていうかWeb集客って平気で1年とか2年とかかかるので、亀の歩みでちょっとずつ頑張るしかありません。
しかし、がむしゃらに作ってtwitterとかニコニコだけに作りっぱなしにするよりか建設的じゃないかと思います。あとはです(ひどい)。

まとめ

インバウンドマーケティングの手法を会社じゃなくてバンドに適用したらどう難しいことしなきゃならないかな?と思ったら意外といつもどおりだったという結論です。

ちなみにブログによるコンテンツSEOを頑張りすぎてもバンドの動画の再生数が上がるかっていったらコンテンツ自体が全然関係ないので非常に怪しいと思っています。
なので、前節に挙げましたようにカバー動画などを作りこんで、音楽性の観点からリスナーを誘導するのが良いんじゃないかと思います。

最初にも書きましたがこれは思考実験的な記事なので、成功を約束するものではありません(大体さっき書いたようにわたしが言っても説得力に乏しいですし)。ただ「とにかく素早く色々行動する」のが好機を引き出すのは事実だと思います。
ちなみにこの手のインターネット活動について最速にして最強なのはLinkin Parkです。暇がありましたら調べてみてください。

 - 創作, 方法論, 読み物 , , , ,