速弾きできない7弦ギタリストでも簡単に完コピできるおすすめの5曲
2016/10/01

7弦ギタリスト≠超絶技巧である、という前提に立った時のコピー曲おすすめ記事です。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。
目次
スウィープもタッピングもマシンガンピッキングも上手くできない7弦ギタリスト
みなさま、HR/HMを弾くギタリストがみんな凄い技巧派だと勘違いしていませんか。
いまここに7弦持ってるのに速弾きリードソロが全然できないギタリストがいます。わたしです。
もちろん弾けるようにならないと、お気に入りのバンドの曲を全くコピー出来ないジレンマに陥るので、これはこれで練習を続けなければいけないのですが、そうは言っても延々練習だけやっていてはせっかくの7弦の轟音も基礎練に埋もれてしまい、全くモチベーションが上げられません。
モチベーションを保てないのでは、わざわざ7弦買ってコピーなり自作曲に活かそうとした意味がありません。
というわけで、本記事では、わたしのように大して超絶技巧じゃないけど7弦を弾くギタリストという中途半端なポジションに居る方向けに、「完コピできる程度の難易度のHR/HM曲を5つほど紹介します。
超絶技巧できない7弦ギタリストの生存戦略
さっさと本題に入ってもいいのですが、5曲選定するにあたって前提となる考え方について共有しておきましょう。
リズムギターを軸に据える
7弦を使うようなHR/HMの一番の魅力はものすごい重低音です。なので、リズムギターは結構馬鹿にできません。
従いまして、本記事ではギターソロもありつつではありますが基本的にリズムギターが弾いてて愉しい、モチベーションになる曲について中心的に紹介することにしました。
ギターソロは簡単でかっこいいやつ
技巧的なギターソロというのは確かになんか凄いフレーズなのですが、メタルやロックのギターソロにはフレーズ的な難しさを抜きにしてもかっこいいものがあります。
具体例では「泣きのギター」と呼ばれるチョーキングの音程やスケールを利用した「聴かせる」フレーズがあります。1曲だけギターソロがある曲を紹介しますが、それはそんな感じのフレージングが特徴的です。
このほか、わたしの嗜好の関係でヴィジュアル系に偏ってますがかっこいいものはかっこいいのでご了承下さい。
おすすめの5曲
それでは本題に入りましょう。洋楽1曲、邦楽ヴィジュアル系4曲の5曲構成です。
1: Reincarnate / Motionless In White
アメリカのゴシック風味なメタルコアバンドMotionless In Whiteの代表曲、Reincarnateです。チューニングはドロップA。
聴けばわかりますがリフが弾けたら半分くらいできたも同然なくらいシンプルな構成になっています。
サビもパワーコードなので楽勝です。ブレイクダウンの辺りにスキッピングがあるのでそこだけしっかり捉えて下さい。あとはヘドバンしながら弾きましょう。
ちなみにこの曲、公式のチュートリアル動画が存在します。コピー作業自体も楽ちんでいいですね。
2: VENOM / Nocturnal Bloodlust
公式の動画がティザーしかなかったのでこちらで。チューニングはドロップA。
Nocturnal BloodlustというとリードギタリストのCazquiさんによるとんでもない速度のタッピングを含むギターソロが特徴的ですが、この曲は珍しくギターソロがありません。
ですがテンポは結構早いのでノリノリで彈くことができます。
イントロ、Bメロ、ブレイクがAのパワーコードでどっかんどっかんするだけなので簡単でありながら爽快です。身体を倒しながら弾きましょう。
3: リズリーサーカス / DADAROMA
メインリフもメロディもかなり独特な雰囲気を持つDADAROMAのアルバムからリードトラック。チューニングはたぶん半音下げ。公式動画は1番だけですがブレイク以外は一緒です。
Bメロ、サビも単純なパワーコード、メインリフも簡単なので簡単にコピーできます。なにより他にない独特の響きが弾いてて面白いです。
ギターソロはありませんので、身体をうねらせながら弾きましょう。
THE SWAN / 12012
解散してしまいましたが12012の後期の代表曲といえる陰鬱なヘヴィネスです。
ここまで紹介したものと異なりバッキングが難しいのですが、サビの細かい刻みとかできたら愉しいです。音作りする余裕がありましたらぜひ空間系を作りこんでクリーンと歪を切り替えてみてやってみてください。
ちなみにTHE SWAN以外にも12012のヘヴィネスチューンはバッキングの作りこみが細かく、ただ早いだけのギターソロは無いのでリズムギターの練習素材に向いています。
Nocturnal Bloodlust / Obligation
Nocturnal Bloodlust初期の音源。ギターソロが簡単です。
ギターソロは前半の哀愁感があるところをクリアしたら、あとは開放弦をトレモロピッキングしながら要所で必要なフレットを押さえるだけです。最近のNocturnal Bloodlust的なものすごいアプローチはありません。
ただ、これもまた最近の曲にあるような重さや特異さがないチューンなので、轟音がいい人には向いてないかもしれません。
ちなみに動画は本当に初期のやつなので、収録されているアルバムではギターソロが微妙に違います。難易度的には代わりません。
まとめ
探せば簡単に演奏できて重低音を楽しめる曲があるから、これを練習してモチベーションを保とう、という話でした。
バッキング主体なので6弦のドロップチューニングでいいじゃんってお考えになるかもしれませんが、6弦のギターをドロップし過ぎると太い弦が必要になります。
結果としてナットが削れて標準的なチューニングに戻せなくなるという問題がありますので、本記事は6弦・7弦使い分け系のギタリストさん向け記事になります。
ちなみにこれに限らず、メタルコアやポストハードコアバンドはジャンル発生の起源から言ってギターソロの超絶技巧に対するアンチテーゼ的な立ち位置にいますので、邦楽・洋楽問わず他にも探してみると良いでしょう。
個人的にはMotionless In Whiteがイチオシです。輸入盤買えばAmazonでも安いですし。iTunes Musicでは個別に売ってますね。