ありんこ書房

今日から使える創作ノウハウ。時々エッセイ。ゴシックカルチャー。

鍵盤弾けなくても25鍵ではなく61鍵MIDIキーボードを導入した3つの理由

   

スポンサードリンク

大は小を兼ねる理論です。弾けなくても61鍵あると捗ります。
御機嫌よう、蟻坂(@4risaka)です。

古今東西の鍵盤が弾けないDTMerの皆様、いかがお過ごしでしょうか。
無用の長物になるから、とMIDIキーボードを導入せずに頑張っていらっしゃる方も多いかと思いますが、個人的には弾けなくてもMIDI鍵盤があると捗るよ、というのは主張したいポイントです。
(参考記事: 鍵盤が全く弾けないDTMerがMIDIキーボードを持つことによる3つのメリットと1つの真意“)>

さて、「あったほうがいい」というのは先の記事で説明したとおりなのですが、では鍵盤の数はいったいどうすれば良いのか?という話になりますね。
とりあえず25鍵あれば大丈夫なんですけど、個人的には諸々の理由で61鍵あると超楽なので、そのへんのお話をしようかと思います。

ちなみに機材購入の観点で優先度は低いです。ただし生産性が上がります。

61鍵MIDIキーボードを導入したメリット

以前、わたしは37鍵盤のMicrokeyを使っていました。これですね。

で、この37鍵のMicrokeyと比較して、現在使用している61鍵のMIDIキーボードがどういうメリットを生み出したのか、単純に鍵盤数の観点からお話してみます。

メリット1: オクターブスイッチを連打しなくなった

まず25鍵や37鍵のビミョーなサイズだと結構ありがちなのがこのオクターブスイッチの連打です。

鍵盤数の少ないMIDIキーボードは、オクターブスイッチによって音域をずらすことでピアノの88鍵相当やそれ以上の音域に合わせたMIDI信号を送信することができます。

したがいまして、鍵盤が少ないとすぐ音域が足りなくなる=オクターブスイッチを押さないといけないという状況になります。一方、61鍵は5オクターブあるので押す頻度が下がります。

するとどういう恩恵があるかと言うと、主に後述のメリット2やメリット3に繋がってくるのですが、やはり制作中の面倒が1個減るというのがストレスフリー・モチベーション維持的な観点でオイシイです。

音域が狭い楽器ならともかく、キーにいろんな音がアサインされているドラムだと意外と苦労します。

特に専門のドラム音源だと、シンバルのカップ・エッジ・チョークの切り替え、ハイハットのクローズ〜フルオープンまでの奏法の変更というように、意外と多くの鍵盤に重要な情報が当たっています。そのため、バス〜クラッシュシンバルだけで2オクターブ使ってしまう25鍵だと結構めんどくさい思いをします。わたしだけ?

メリット2: キースイッチを押すのが楽になった

メリット1のオクターブスイッチ押す頻度低下に繋がる話ですが、キースイッチを押すのが楽になります。

どういうことかと言いますと、多くの専門音源はキースイッチが鍵盤の低域に寄っているという傾向があります。
たとえばShreddage Bass 2。

キースイッチの配置

KONTAKTのインターフェースが改悪されてパッと見解りにくいですが、左側に黄緑とか赤のキーが割り当てられているのがわかるかと思います。これが奏法の変更を行うキースイッチという特殊なキーになります。

で、ご覧の通り低域に寄っているので、奏法の変更をする際はそのへんのキーを叩ける位置にオクターブスイッチを押して移動しないといけません。

これはベース音源でメインの音域自体も低域に寄っているのでまだマシですが、たとえばヴァイオリン音源なんかだとキースイッチの位置と音域が離れすぎているという問題があり、なんだか大変なことになります。

これに対して、61鍵のMIDIキーボードを使うとキースイッチのある音域と演奏したい音域が5オクターブの中に収まってくれるので、オクターブスイッチを押しまくらなくてもキースイッチにアクセスすることが可能になります。

……ただ、正直これはキースイッチというUIの限界な気がしていますので、機能の根本的な新発明が来るのを期待したいところです。

メリット3: 伴奏を一気に打ち込めるようになった

最後に、こちらもメリット1に繋がる話ですが、伴奏の打ち込みが効率良くなりました。

たまに、主にピアノなんかで一応リアルタイム録音を使うことがあります。もちろんBPM落としてゆっくりコンピング・パンチイン・リテイクを繰り返しながらですが。ステップ入力でクオンタイズすると綺麗すぎて納得行かないので、地道に。

このように、1トラックで低域と高域の両方のMIDIを入力する用事は結構あります。

  • アコーディオンのコード部とメロディ部
  • ストリングスセクションのチェロ部とヴァイオリン部

このようなパターンにおいて、25鍵や37鍵だとオクターブスイッチを何度か押す必要があります。

まぁ個別に入力してしまえばそれまでなのでそれでも良いのですが、1回の入力で全部一気に終わって次に行けるというのは非常に効率的で、作業負担的にも楽で良いです。

このほか、リアルタイム入力に関して言うと、61鍵くらいないとピアノやキーボードのグリッサンドの入力ができないので、これについては鍵盤弾ける弾けないに関わらず地味に効いてくるポイントでした。ロックのオルガンだとコード弾く前に駆け上がりのグリッサンドとかよくやりますし。

まとめ

という具合に、ひとつひとつを見てみると大したメリットではないんですが、実際やってみるとオクターブスイッチの操作が挟まりにくくなるというその1点だけでも生産性が非常に上がりました。

わたしの場合特に非常にめんどくさがりなところがあるので、ツールによって少しでも楽にできるポイントとして投資する価値はあったと思っております。

一方で、根気と慣れによってマウスポチポチで長い間続けている方も多数いらっしゃいますので、ご自分の「癖」に合わせて導入を考えると良いかと思います。ただ、もしMIDIキーボード自体を持っていない場合わたしは61鍵を強くオススメしておきます

わたしはステップ入力に依存しているので、MIDIキーボードがないと全然駄目で、ここまでに述べたように地味な効率化はずっと欲しかったポイントだったので導入に踏み切りました。

 - 創作, 機材 , ,